【映画2010】プリンセスと魔法のキス
ワーナーマイカルシネマズ板橋11番スクリーンにて日本語吹き替え版をSRD鑑賞。
おなじ、ジョン・ラセター製作総指揮でヒットした「カールじいさんの空飛ぶ家」を軽く凌駕する新作ディズニーアニメーションだ。
ワーナーマイカルシネマズ板橋11番スクリーンにてSRD鑑賞。
おなじ、ジョン・ラセター製作総指揮でヒットした「カールじいさんの空飛ぶ家」を軽く凌駕する新作ディズニーアニメーションだ。
ディズニー・クラシックのアニメで初めて黒人の少女がヒロインになったことでも注目されているが、人種など関係なく、世界中の少女が夢見る豊かなよろこびに満ちている。
グリム童話でおなじみの「かえるの王子さま」→「カエルになったお姫様」と源流の流れはあるようだけれど、まさにお姫さま、王子さま、魔法、キスという要素をきちんと踏まえつつ、21世紀の古典として堂々たる完成度の作品になっている。
物語の舞台にニューオーリンズを選んだのは正解だ。フランスやスペイン植民地時代の雰囲気とミシシッピ川がメキシコ湾に流れ込む南部の空気、ジャズの発祥地にして、クレオール料理やケイジャン料理のメッカ、そして、合衆国で一番有名なカーニバルであるマルディグラの開催地。多様な文化が化学反応を生み出すニューオーリンズの魅力のすべてが物語に奉仕する。
なによりも物語の鍵となる魔法の呪いさえ、この地ならあってもおかしくないのだ。
物語のバランスがすばらしい。
ディズニーの実写とアニメを融合させた「魔法にかけられて」でも実感したのだが、最近のディズニー映画では、王子様が王子様でいられる理由をいつも問いかけている。ただ単に血統だけが王子である理由ではない。
同様に美しくて無垢であるだけのヒロインでもない。働き者でおごらない、完璧のようにみえたヒロインが全体でもっとも残酷なことばを発するのだ。
キャラクターの多くが、ディズニーの伝統の系譜に連なるものであるが、ホタルのレイなんて、いとしすぎる。
さらにミュージカル場面のことごとくがいい。ランディ・ニューマンはそんなに好きではなかったのだが、南部のジャズやゴスペルなど、ニューオーリンズの空気をきちんと取り入れた曲の数々と、2Dの手描きアニメでしか味わえない最高のアートが楽しめる。
悪役の設定がとってつけたようだとか、中盤の旅がやや長いとか、細かい点も気にならないことはないけれど、そんなのは些細な瑕疵に過ぎない。
クライマックスは奇跡としかいいようがない。思い出すだけで涙が流れる。人間の芯にある神話を突く。これから映画を語るとき、奇跡はいくたびも語られるであろう。
キャスト (声の出演) アニカ・ノニ・ローズ ブルーノ・カンポス キース・デヴィッド ジェニファー・ルイス ジョン・グッドマン ジム・カミングス マイケル=レオン・ウーリー テレンス・ハワード オプラ・ウィンフリー ジェニファー・コーディ ピーター・バートレット 他
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