【映画2010】2010年9月後半鑑賞映画
ツイッターで、この時期鑑賞した映画へのつぶやきをまとめて追加しました。タイトルに星をつけたものはおすすめです。
鑑賞映画。【キック・アス】、【THE LAST MESSAGE 海猿】、【ミレニアム3】、【TSUNAMI】、【君に届け】、【十三人の刺客】、【プライベート・ライアン爆音上映】
2010年09月16日
★【キック・アス】
この映画がすごいのは、願う気持ち。そうあれかしと思う心。人がヒーローになるのは明確なる意志だとはっきりいっているところ。
たしかに11歳の少女に信じられないような言葉をいわせているが、それさえ必然と思わせる気高さがある。そして、近年の映画でも出色のカタルシスがある。
21世紀のニコラス・ケイジのなかでも最良のケイジがいる。
すごいのがあらゆるディテールをないがしろにしていないこと。最高の痛みと最高の高揚があるよ。
自分にとっては「ダークナイト」以降、最も重要なアメリカンヒーロー映画。
2010年09月20日
【THE LAST MESSAGE 海猿】
退屈しなかった。「海猿2」では要救助者を放置して、無線でプロポーズしているうつけ海上保安官が、海難救助中、嫁に連絡をとらなかっただけでもずいぶん成長したものだ。天然ガスプラント内のシーンはきちんと迫力があり、楽しめた。
アクションシーンはいいのだけれど、画面に加藤あいが登場して、負のオーラをまきちらすと、とたんに早送りボタンを押したくなる。映画館に早送りボタンはないのだけれど。
「1500億円の海上プラントと5人の命とどっちがたいせつなんですか」みたいなことを大声でわめきあったりするあたりも早送りボタンを押したくなるポイント。もうひとつ、ゆとり海上保安官もいささか、やりすぎな印象だ。
演出の関係などもあるのかもしれないが、要救助者のみなさんは常時ヘルメットと救命胴衣くらいは常時着用しておきましょう。キャラクターは全員、平板だけど、まあ、こういうディザスタームービーなら、しょうがないよね。
今回は2Dで見たけれど、3Dでみる意味はまったくなし。どうせ後づけのニセ3Dだし、だれ場でもせわしなくカメラを回す演出など、3Dだと相当つらいことになりそうだ。
場内のいたるところで、すすり泣してるのが聞こえてきたから、まあ、泣くために映画を観にいく人はいいのかもしれませんね。
2010年09月21日
【ミレニアム3】
とてもていねいに作っており、感動的な大団円といってもいいのだが、やはり鮮烈だった一作目からかなりトーンダウンしてしまった印象がある。
主人公のリスベットが被告となる裁判がクライマックスとなるのだが、そのリスベットが重傷のため、ほとんど寝たきりになっている前半がどうしても静かすぎる。また、敵が老人ばかりなので、動きも少ない。透析を受けたり、肝臓がんの旧官僚ががんばってもねぇ。
究極ツンデレのリスベットは大変魅力的だし、彼女が静かに微笑むところはぞくぞくする。ただ、全体がエピローグというか、後日譚のような話ではある。リーガルサスペンスとしては一本調子だし……。
2010年09月25日
【TSUNAMI】
ベタベタだけど、思いきりがよい作品で、津波来襲以降は非常に楽しめた
音声が光学アナログっぽく、吹き替え音声など割れ気味だった。また、登場人物が新たにでるたびに、テロップで名前と紹介文を表示するのは勘弁してほしい。
もうステレオタイプのキャラクターしか出ていないし、韓国映画らしくやたらわめくし、シチュエーションはあっても話はないんだけど、楽しかった。キャラクターはわかりやすすぎるだけに、テロップまでつけて説明しているのは意味不明だった。
橋の上でのディザスター・コメディは楽しかったし、とどめのあれには思わず声が出た。そこまでやるかという快感。キャラクターをからめてあれをやるから、たまらないんだよな。
震源は対馬沖あたりだそうだから、もしあんなメガ津波が発生したら、福岡市も北九州市も壊滅だろうね。
まあ、前半1時間は70年代の日本映画みたいな雰囲気ではあった。
★【君に届け】
女優目当てで見に行ったら、すばらしくよくできてる思春期映画で、爽やかに感動したよ。
自分の周囲は女子高生だらけで、子供の中で特撮ものをみるより緊張した47歳であった。
導入部分など、少女漫画原作らしい展開は、ファンタジーめいているのだが、ジャンルに対する敬意がある上に、ていねいな構成のシナリオ、役者の魅力で安心して気持ちをのせられた。
それにしても多部未華子、おそろしい子。
Yahoo! 映画レビューを観ていたら、原作ファンほど、「エピソードつめこみすぎ」と書いているのが興味深い。原作も読んでないし、アニメも見ていないけど、そういうのはまるっきり感じなかったし、ていねいに描いていると感心したよ。
また、レビューを見ていて、最近は「キュンキュン」できるかどうかも映画鑑賞のポイントにしているひとが多いのに、ぞっとした。「泣ける」とおなじくらい気持ちが悪い。なんだそれ、「キュンキュン」。
★【十三人の刺客】
いやはや濃厚な時間を過ごさせていただきました。「七人の侍」もそうなのだけれど、息づまる戦闘まですべて見たあと、じつは仲間が集まるまで、前半が一番おもしろかったのだと思えたりもする。
恥ずかしながらオリジナルは見ていないので、比較はできないのだが、やはり稲垣吾郎の「バカ殿」ぶりがすばらしい。スラムキングの人犬ばりのあれって、オリジナルで出てくるのでしょうか。
お歯黒、引眉の彼女が谷村美月だったとは……。製作委員会に局(テレビ朝日)が入っているというのに、よくぞがんばったと言える内容。
感嘆ポイントはふたつ。人犬のあとの役所広司の笑顔と伊勢谷友介ぜんぶ。このあたりを合わせて「バガボンド」の吉岡道場70人斬りもありだと思った。
谷村美月のお歯黒、引眉でも感じたのだが、照明や文物風俗などおもねらない粋がこめられてる。
巧妙だと感じたのは、いちばんの狂気の在処を稲垣吾郎ではなく、役所広司においたところ。
2010年09月26日
★【プライベート・ライアン爆音上映】
シアターTSUTAYAのクロージング上映。 すごかった。いまみても傑作だ。タイガー戦車、爆音のおかげで、恐竜のようだった。
いやもうとにかくすごくて、大変申し訳ないんですが、昨日見た「十三人の刺客」は軽く吹っ飛びました。ひとつの街をトラップにして、圧倒的多数と戦う構成が近いだけに「十三人の刺客」に足りないことがよく見えました。


