« 地中海クルーズへの道 | メイン | セレブリティ・イクノスに »

【海外旅行】ローマはひどい雨だった

 日本からイタリア用の変換プラグを持っていったが、それを使ったのは、ローマのホテルだけだった。船室では日本と同じ形のアメリカのコンセントが使えるのだ。

 疲れていると思ったが、朝5時過ぎには目がさめてしまう。時差のせいだろうか。寝ようとしても寝つけない。シャワーを浴びて散歩でもしようかと思ったが、朝6時には窓を閉めた部屋の中にも響くほどの雨音が聞こえる。

 初イタリアの冷たい洗礼である。あとで聞けば、ローマでは最近三ヶ月ほど、雨がほとんど降っていなかったという。それがこの雨である。

 バフェで朝食を食べ終わるころには、雨脚はどんどん強くなった。集合時間は朝8時だが、もはやゲリラ豪雨といっても過言ではない振り方になっていた。雷鳴も轟いていやがる。朝だぜ。ローマだぜ。これから市内観光なんだぜ。

 スーツケースをバスに運ぶのもためらわれるくらいだ。

rome
ローマはひどい雨

 20分遅れでバスは出発した。ローマ中心地の渋滞がかなりひどい。道路の一部が、川のようになっており、それを避けるために、車が不規則に車線を変えていたりする。

rome
マルケッルス劇場

 行程表によれば、午前中はコロッセオやトレビの泉を回り、フォロ・ロマーノやカステロ・サンタンジェロ、ベネチア広場は車窓観光となる予定だったが、バスがもうこれっぱかしも動かない。

rome
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂

rome
市庁舎への階段も滝のようだ

 チルコ・マッシモ通りあたりで、バスはいよいよ動かなくなる。ここで添乗員のS岡さんが動いた。

「みなさまにご相談ですが……」

 つまり、行程表どおりの観光をしていては船にも乗り遅れることになりかねない。そこでコロッセオやトレビの泉といったポイントは今回、見送って、バチカンに向かい、そこでトイレ休憩をかねて様子をみる。可能ならば、サンピエトロ大聖堂に入る。混雑していたら、そのまま港に向かうというものだ。

「いまは同意されたとしても、あとで訴えないでくださいよ!」

 長い添乗員生活でいろんなことがあったのだろうな。しかし、この雨模様をみて、「NO」という人は一人もいなかった。なにより、われわれの目的は地中海クルーズなのだから、ここでこだわっているわけにはいかない。

 S岡さんは「いや、ここでにこにこされていても、あとからクレームを入れられるお客さまもいらっしゃいますから。あとでなにか書いてもらうかも」といっていたが、実際にそうすることはなかった。

rome
真実の口も車窓から

 映画的にいえば、「ドラゴンへの道(コロッセオ)」と「ローマの休日(トレビの泉)」をパスして「天使と悪魔(サンピエトロ大聖堂)」に向かうといったところだろうか。

 車内から真実の口など眺め見て、バチカン方向に進む。フォロ・ロマーノなど、反対方向になるので、渋滞は皆無だ。すいすい進む。今回パスしてしまったコロッセオをよく見せようとバスのドライバーはヴェネツィア広場のロータリーを2周回ってくれる。

 コンチリアツィオーネ通りでバスを降り、ピオ12世広場南のバチカンの売店に入り、地下にあるトイレを借りようとしたのだが、なんと豪雨のおかげで、トイレに水が溢れ、使えなくなっているという。

 近くの売店の1階にあるトイレを借りて、事無きをえたが、トイレもあふれる雨とは……。

 ちなみにこのときの雨はすさまじく、地下鉄は止まり、滑走路が冠水した空港は使用停止になるほどだったという。

「ここのトイレ、便座がないんですよ」なんて話をしていたら、当日随行のイタリア人ガイドにイタリアの公衆便所で便座がないのは当たり前といわれてしまった。ああ、われわれはその程度にしかイタリアを知らないツアー客だ。

rome
サンピエトロ広場

 ほぼ全員がトイレをすませるころには雨脚も弱くなってきた。通常なら、サンピエトロ広場をぐるりと取り囲むように並ぶ大聖堂への行列はない。

 いつもなら、渋滞のボトルネックと言われる荷物検査場でも簡単に通してくれる。

 われわれはそのままカトリックの総本山である大聖堂に入っていった。

rome
大聖堂の内部

 人生で入った最大の聖堂というのは目白の東京カテドラル聖マリア大聖堂の自分にとって、サンピエトロ大聖堂は桁外れで、ミケランジェロが設計したという空間のちからは尋常なものではなく、ミケランジェロのピエタを始めとする歴史的な装飾やそこに集う人の空気は例えようもないものだ。

rome
サンピエトロ(聖ペテロ)の像

 きわどい自由行動時間の中、クリプタ(地下墓所)もまわり、バチカンをあとにした。

 バチカンの外に出ると、雨はやみ、行列は長く伸びていた。

 ローマまできて、サンピエトロ大聖堂だけ見て撤収するとはもったいない話だが、このあとの旅で、大小さまざまな聖堂を見ることになるわけで、それをテーマに考えると、ここには入れてよかったのではないだろうか。

rome

 自分のローマの知識は塩野七生とダン・ブラウンと世界史の教科書くらいしかないのだけれど……、また、こういうツアーじゃなくて、きちんと足で歩きまわりたいものです。

 かくしてバスはチビタヴェッキアの港に向かう。

※こちらのエントリーもどうぞ。

« 地中海クルーズへの道 | メイン | セレブリティ・イクノスに »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメント

前妻とのギリシア旅行のトランジットでイタリアの空港にいた時
やはりトイレに便座がなく、冷たい便器に直接座るハメになりました。

公衆トイレに便座がないのが常識だなんて、思いもよりませんよ。

イタリアの人は腰を宙に浮かせて、用をたすみたいで、
それって、和式便所よりつらそうです。

コメントを投稿

                

最近のエントリー

カウンターetc

人気ブログランキング - ゲームの王道 atom rss2.0
total カウンタ:today カウンタ:yesterday カウンタ

Pagerank/ページランク

人気記事ランキング

Google Adsense