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【海外旅行】海の上の忙しい一日

 やはり早めに目が覚める。シャワーを浴びてから、まだ暗いバルコニーから外を見る。依然として続く夏時間のためか、日の出は午前8時14分だ。

 また、昨夜、就寝前に時計を1時間もどす(遅らせる)ように伝えられた。時差を1時間こえたのだ。時間に混乱した場合、ベッドサイドの電話機についている時計を見るといい。その時間は自動補正されている。

 今回の航海中、こういった時差修正は何度かあった。

 さて、航路を紹介しよう。

 ローマの外港ともいうべきチビタヴェッキアを出港後、ギリシャのミコノス島、トルコのクシャダス、イスタンブール、ギリシャのピレウス港(アテネ)、ギリシャのサントリーニ島、イタリアのナポリを11泊で周航するツアーだ。

 海からイスタンブールに入っていくことはもとより、サントリーニやミコノスなど、通常の観光ではちょっと回りにくい島に行くのがポイントだ。また、世界遺産を周るツアーでもある。

 旅を終えて思ったのだが、さまざまな形で祈りの場を見ることができたクルーズでもあった。

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今回のクルーズマップ

 これだけの大型客船である。どれくらい揺れるのだろうかというのが気がかりだった。人生において船酔いをした経験はないが、気になるよね。セレブリティ・イクノスの紹介にもフィンスタビライザー装備で、揺れ対策はしていると書いてある。

 フィンスタビライザーの発明者は三菱造船(当時)の元良慎太郎博士だが、制御技術の未熟な戦前のころは、十分な効果を発揮できず、イギリスにその技術のすべて売却されたとのこと。第二次大戦中の軍艦で使っていたのは、英米の船ばかりだったという話は余談ですね。

 思い出してみたら、チビタヴェッキア出港後、一晩くらいは揺れていた。

 波、風、船速など、揺れを生み出す要素はいくつかあるので、なにが原因かはわからない。歩いていると気がつかないが、座席に座っていたり、ベッドに横になっていると、気がつくくらいの揺れだ。

 揺れはそれほど大きくなく、不快というわけではない。また、ときどき、ぐんと加速する感じの揺れを感じるときもある。

 なによりも好天に恵まれたこともある。今回のツアー客で、船酔いしたという人はいなかった。船の揺れをよく感じたのは、11日の期間中で2日だけだった。

 ちょっと考えたのが、カジノにあるプッシャーゲームだ。コイン落としってやつね。それなりにゆれるのだから、TILTの設定は甘めになっているのかな。

 つぎに気がかりなのは、インターネット環境だ。

 WiFiのセットアップには、6階中央部にあるOnline@Celebrityというインターネットカフェに来いと書いてあったので、朝食後にいってみた。

 そこに並んでいるPCには、WiFi利用のアイコンがあったので、それをクリック。画面の支持に従って、カードリーダーにシーパスカードを通し、自分で好きなIDとパスワードを入力する。

 問題はここからだ。船上のWiFiは衛星回線を使っているせいか、かなり高いのだ。1分76セントと書いてある。(帰国後、ウェブサイトであらためて確認したが、ウェブに書いてあった値段より値上がりした模様)。つまり1時間も利用していたら、3,500円くらいかかるのだ。

 それはありえない。

 そこで、料金割引のあるパックを使うことになる。11泊の旅行なので、どれくらいのパックを買うのか、迷ったけれど、とりあえず200ドル分を購入した。これで1分あたりの料金は半額近くになる。それでも1時間ネットに接続していたら、1.800円近くかかる。

 最終的にはこれで足りず、50ドル分を買いたした。

 また、わざわざ船内のネットカフェにいかなくても、船室内の多機能テレビで、IDの発行などをやれることがわかった。

 インターネットのおかげで、船旅もほんとうに便利だ。自分の船室でも、ラウンジの気に入った場所でも、カフェのテーブルでも、プールのデッキチェアでも、ネットにつなげられる。iPadを持参していたのだが、必要な資料などはDropboxに入れていたので、そのまま活用できる。

 仕事メールや作業はもちろん、寄港地の予習復習にも使える。

 ネットの料金さえもっと安ければなぁ。Twitterで写真を大量アップしているときなど、ひやひやしたよ。気分はダイヤルアップのパソコン通信みたいだった。一日定額制で25ドルくらいにはならないものか。

 船内のすべての予定は前日の夜、ディナーのあとに配布される船内紙「Celebrity TODAY」に掲載されている。

Celebrity TODAY
「Celebrity TODAY」のトップページ。

 船内のショーやアクティビティーはとても多い。

 この日、21日はシーデーといわれる終日航海日だったのだが、「Celebrity TODAY」には総料理長が立ち会う試食会、オプショナルツアーの説明会、高級船員参加による芝生の上でのスポールブール競技会、スミソニアンメンバーがアトランティスの謎に迫る講演会、滅亡した古代文明の講演会、ワインの試飲会、ダンスの講習会、クイズ大会、健康セミナー、宝石(タンザナイト)セミナー、イントロあてクイズ、テキサスホールデムポーカー大会、パソコン教室、映画「EAGLE」上映……などなど、枚挙にいとまがない。

アクティビティ予定表
アクティビティの予定表

クルーズ2日目
試食会。

クルーズ2日目
ビンゴカードの購入。

クルーズ2日目
新婚旅行から、結婚○周年のさまざまなカップルが集うイベント。

 「船旅ってのんびりできていいね」なんて油断していると、それどころじゃないイベントの数々に圧倒されてしまうのだ。

当日ガイド
上陸日に挟まれる4ページにおよぶ現地ガイド。上陸地のおすすめショッピング、グルメ、観光地ガイドが。

 さらにすごいのは添乗員のS岡さんだよ。夜「Celebrity Today」が届くと、猛然とそれを翻訳。さらに、ご自分の言葉をたくさん書き加えた翌日のしおりを作り、それを深夜にツアー客の船室に届けてくれるのだ。

 文章も気配りにあふれて、暖かな気持ちになる。同行したツアーの方は「自転車教室と書いてあるので、いってみたら、まるっきりやってなくて、Wheel of Fortuneの誤訳だった」とかおっしゃっていたけど、それも愛嬌でしょう。旅はそれくらいあったほうが楽しいものです。

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S岡さんが毎晩、手書きで書いてくれるガイドA4で裏表印刷、通常は2枚(4ページ)。

 また、S岡さんはご自分で企画された船内自主イベントも実行したりする。この日の朝、メインダイニングで行われた朝食の会はパスしたが、オーダーレストランでアメリカンブレックファーストをオーダーするやり方などを教えてくれるものだったようだ。

クルーズ2日目
船内見学ツアーに集まった人々

 朝10時30分から船内のすみずみまで歩いて回るイベントには参加した。

 昨日もいろいろ回ってみたのだが、回りきれていなかった。船首の上の階には子供向けのゾーンがあり、大人入室禁止で、子供向けの楽しいアクティビティをやっているとのこと。また、ゲームセンターには比較的新しいアーケードゲームが並んでいたぞ。

クルーズ2日目
アーケードゲームセンター。

 また、乗船時やディナー時、寄港地訪問時、さらには航行中、船内のいたるところにオフィシャルのカメラマンがいて、さまざまな写真を撮ってくれる。

クルーズ2日目
フォトギャラリー。

 これらの写真は船内にあるフォトギャラリーで展示されたあと、1枚19ドル95セント(基本料金)で販売される。ぼくらは買わなかったけど、たくさん撮っていただきました。

クルーズ2日目
バスケットコート。

 船内の中央吹き抜けやディスコなどでは、ダンスのステップ教室をやっている。楽しそうなのは、マイケル・ジャクソンのスリラー教室だ。まるでフラッシュ・モブみたい。

クルーズ2日目
ヘリポート

 プールは屋外プールと屋内プール。屋内プールは子供の入室禁止。どちらも大人たちがジャグジーでだらだらしているのがおかしい。

クルーズ2日目
終日航海日は肌寒くても人が多い

 さすがに秋のクルーズだけあって、天気は良くても肌寒い日が多かったけれど、どんな天候でも日中のプールには人がいたし、いろんなひとがそれぞれのスタイルで楽しんでいた。

クルーズ2日目
ガラス工房

 昼食後に船尾にあるガラス工房にいった。いくらなんでも船の上でガラス細工を作るなんてやり過ぎだろう! そう思えるくらいりっぱなガラス溶融用の電気炉が用意されている。

クルーズ2日目
こうやって慎重かつダイナミックに作る。

 ぼくらの目の前で、さまざまな技工を凝らしながら、美しいガラスのグラスが作られていく。よじったり、空気をねじ込んだり、色を変えたりしながら、本体や脚や台などのパーツが作られていき、最後にそれらがひとつになるとき、うまくくっつかずに失敗してしまったのはご愛嬌だったけれど……。

クルーズ2日目
Gelateria。有料だけど、けっこう安い

クルーズ2日目
バフェにいけば、無料のアイスもあるけど、やっぱりこっちのほうがおいしい・

 ぼくはいかなかったが、クルーズ船内では絵画のオークションもよく行われているようだ。セレブリティ・イクリプスにもそこに出品される絵画が展示されていた。

 いま資料を読みながらブログを書いていて、あらためて思うのだけれど、「これはいっておけばよかった」というイベントがとても多い、11日のクルーズのうち、終日航海のシーデイはたった3日しかない。寄港する日よりもむしろ貴重なくらいだ。

 同行した母は、体調次第では客室でたっぷり寝ることもできる。ほんとにそれぞれの興味と行動力で自由に回れるのが船のよさだね。

クルーズ2日目
ショッピングアーケード

 この日は、母が勤続25年になる妹へのプレゼントのため、気に入った腕時計があるというので、買物のお手伝いをする。担当してくれた女性スタッフがとてもかわいい子で、ブラジル出身だった。

 ブラジルということで、国民的カクテルである「カイピリーニャ、大好き!」とかいってたら、「あれはとっても強いから、バーベキューのときだけ飲むのよ」なんていわれる。それからも、「おれの家にはピンガ(ブラジルの酒)が2本あるぜえ」とか、いろいろ、いいつつ、それから船を降りるまで、会うといろいろいっておりました。

クルーズ2日目
ジム。海に向かって走れ!

クルーズ2日目
トイレ。アメリカの朝顔の位置は高い。

 さて今夜は初のフォーマルナイトだ。クルーたちの服装も昨夜とちょっとちがう。午後6時15分からのディナーのために、船内を移動していると、フォーマルナイトならではの華やかさとテンションがある。

 日本人女性は着物を着ている人も多い。ぼくは見ていないのだが、チマチョゴリを着ている女性もいたとか。

 昨日のエントリーでも書いたが、メインダイニングの座席はクルーズ中、変わることはない。ただ、総勢23名のツアーで、3つのテーブルを陣取っているので、そのテーブルの中では毎晩、好きに入れ替わっていた。ほんとにいろんな参加者がいるので、話をするだけでも楽しい。このあたりはツアーならではのメリットである。

 千葉の新婚さん、伊勢の寿司屋さんご夫妻、名古屋で同居されている姉妹、やはり名古屋の姉妹とそのご主人の夫婦二組、鎌倉の親娘、福岡の不動産王(?)ご夫妻、神奈川の英語の先生ご夫妻、都内からも二組のご夫婦……、いろんな方がいるものだ。メンバーにはほんとうに恵まれており、旅の中でいやな思いをすることはなかった。

 ちょっと変わった大人の修学旅行みたいな雰囲気。しかも、適当に距離感を保てるのがいい。

「わたしのツアーって、(バフェを使わず)メインダイニングでディナーをとられる方が多いんですよね」と、添乗のS岡さんはいわれていたが、メンバーの良さと、S岡さんの仕切りの良さもあったのだろう。

 料理を残すと悲しそうな顔をするウェイターの英語はちょっと聞き取りにくかったけど、だんだん、愛着がわいてくる。テーブルのみんなが、デザート選びに困っていると、すべてのデザートをまとめて持ってきて、サンプルとしてテーブル上に並べてくれるようになった。

 ディナーのあとは、イクリプス・シアターでのショー。S岡さんによれば、「フォーマルナイトのショーは必見ですよ」とのこと。

 イクリプス・シアターのエントランスでは、シャンペンがふるまわれる。最初に船長による乾杯(Captain's welcome toast)があるのだ。

クルーズ2日目
ギリシャ人船長 アポストロス・ボウザキス Apostolos Bouzakis さん

 各部門のトップとともにギリシャ人の船長がステージ、紹介される。クルーズディレクターのキューさんには、より一層の大きな拍手。これは前日のステージでお客さんに仕込んでいたため。船長からは「ずるい」とのクレーム。

クルーズ2日目
総料理長はスイス人。ウエリ・バホフナー Ueli Bachofner さん

 そのあとのショーがなかなかすごかった。

 European style theatrical circusと紹介されている「Equinox The Show」だが、シルク・ドゥ・ソレイユのようなアクロバティックショーだった。ティシューやリボンなどのエアリアル、ハンドトゥハンドなどを幻想的な照明、音楽、ダンスで見せてくれる。

 もちろん、シルク・ドゥ・ソレイユの最良にはおよばないが、かなりのクオリティである。クルーズ船ではこのレベルのものを見せてくれるんだな。うれしくなってしまう。

 そのあとは昨夜につづいてカジノへ。カジノはほとんど混雑していない。クルーズ船のカジノというのにはずっと憧れていたのだが、思ったより、まったりした空間だね。あまり大きく張らずに、のんびり楽しむのがいいんだろう。

 とてもいい気持ちになって、船室にもどり、深く眠った。明日はいよいよ、ミコノス島に初上陸だ。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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