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2004年12月01日

「青い空」

「青い空」 海老沢泰久 文藝春秋

 「美味礼賛」、「F1地上の夢」、「ヴェテラン」の海老沢泰久の新作だ。

 帯には「日本はなぜ神のいない国になったのか」とあるが、幕末の時代、社会変革の中、日本人にとって宗教と信仰は、どう変わったか(あるいは、変わらなかったか)をていねいに描いた作品である。

 年号が明治に変わり、仏教から神道への遷移があるなか、キリシタン弾圧は新政府によっても続けられていた。支配する道具として宗教がいかに使われ、信仰が以下にないがしろにされてきたのか……。

 海老沢泰久はそれまでの諸作同様、時代と折り合いをつけられず、生真面目かつ愚直に生きる主人公を通して、環境と時代を描いていく。

「青い空」 海老沢泰久著 文藝春秋

 ドラマに勝海舟が出てきてからは、小気味よくおもしろく、700ページを越える作品を一気に読み終えた。国家神道の枠組みを作る中、天皇を現人神として祭り上げようとする新政府の思惑に対して、勝海舟はいう。

 「神などということになったら、天子の名でおこなった政治を、誤りだったと取り消すわけにはいくまい。誤った政治をどこまでもつづけていくほかなくなる」 

 通読して、自分の中にある日本人としてのメンタリティと、信仰のありかなどを見つめなおすきっかけになった。

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