DIARY1998 Nov.11〜20

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1998年11月11日

 終わりなきゲーム製作
予定していた仕事がキャンセルになったので、
赤坂に行き、
コントレイルの若者と酒をのむ。

 もんじゃ焼きをつくりながら、しみじみと話す。
 ゲームクリエイターを目指そうという若者にとって、
たいへんな時代がきているんだなぁ。
もはや、親父な部分もあるから、そんなことまで考えちゃう

 もの作りなんて、
何本も完成作品を作って見えてくるものがあるのに、
いまみたいに一本作るのに時間がかかりすぎるようになると、
何年も作品にかかわってきてるのに、
一本も完成できないなんてこともありうる。

それじゃ、作品完成のダイナミズムが見えてこない。
心の中に正確に時を刻む時計ができない。

 終わりを知ってるからこそ、
すべてに終わりがあることを経験しているからこそ、
耐えられるものもあるのだ。


1998年11月12日

宮岡寛インタビュー
雑誌「げーむじん」のインタビュー。

 今回のお相手は宮岡寛さん。
「ドラクエ」シリーズの初期作品で堀井雄二さんのもとで、
企画を練った方で、
その後、「メタルマックス」シリーズなど、
数々の作品を作ってこられた方。

 でもあり……。
ワセダミステリ・クラブの先輩でもあるのだ。

 なんだか、いままでインタビューしたことのない
不思議な雰囲気の仕事になった。
まぁ、お酒を飲みながらのインタビューだからね。
どんな感じでまとまるかは、お楽しみ……。


1998年11月13日

PS版「桃太郎伝説」
夜、小学館で「少年サンデー」の入稿作業。

 さくまあきらさんの新作「桃太郎伝説」の紹介ページ。

 たぶん、企画ともてなしの両面で、
この人のゲームほど、
プレイヤー思いに練り上げられたものはないだろう。

 ポリゴンになれすぎちゃったいまのユーザーに
手ざわりのよいゲームとして、
うまく訴求してくれればいいのだけど……。 


1998年11月14日

気がつくと群馬のかあちゃん
銀座で明治学園中学校の関東地区同期会。

出席者9名のささやかな会だけど、
まず、全員が既婚者だったのにびっくり。
いまどき、ここまでそろって既婚者というのは珍しい。

しかもそのうち、(ぼくを含む)男性三名が
群馬出身の女性と結婚しているのには、めちゃくちゃびっくり!
群馬といえば、かかぁ天下の本場。

 ぼく自身、そのパワーをよく知っているだけに、
よくもこれだけの九州男が平気で結婚したものだと感心。

 うちひとり、Kなんぞは、ゼネコンを辞めて、
かみさんの実家で地鶏を飼っているそうだ。

 だいじょうぶか、K! 群馬だぞ!
自分のまわりぜんぶ、かかぁ天下だぞ!!

どうやら、いいらしい。

 けっきょく、朝の5時まで飲む。

 また、数日後、このとき会った同窓生で
郵政省に勤めている旧友からメールも届いた。

 「go.jp」なんて、ドメインにはじめてメールを出しちゃったよ!


1998年11月15日

アイマックスの「エベレスト」
新宿高島屋タイムズスクェア内にある東京アイマックスシアターで、
女房と「エベレスト」を見る。

 すごい! すごすぎる!

 三階建てのビルに匹敵する巨大なスクリーンに映し出される
神々の座の壮絶なランドスケープには息をのむばかり。
さらに撮影隊が遭遇したのは
エベレスト登山史上、最悪の規模の遭難事件。

 撮影計画自体は予定をこなすことができなかったものの、
みごとなまでに極限にある人間をとらえ
エピック・ドキュメンタリーともいえる作品になっている。

 今年見た映像の間違いないベスト! 


1998年11月16日

仕事した一日
昼間はパソコンと格闘。
深夜、「週刊少年サンデー」の入稿作業。


1998年11月17日

A山さんにプレゼント
仕事の合間に銀座に出てA山さんに「レガイア伝説」を直接贈呈。

「iMAC」が明日届くということで、
うちの女房も「iMAC」を持っていることを話すと、
相好を崩す。

やはり、周囲には、マックを持っている人は少ないそうだ。
 ぼく自身、女房以上に「iMAC」を触りまくり、
インターネットのおもしろさに目覚めたものの、
いざ、女房に怒られた際に自分で買うと選んだパソコンはというと
「VAIO(PCG767)」だったりする……。

やっぱり、自分で使うとなると、
まだウィンドウズマシンのがいいもんな。

A山さんからは
宮崎駿と大友克洋のちょっといい話などをうかがう。


1998年11月18日

ホームページ作りはタイトル作り?
いよいよホームページを作り始める。

フロントページ98をインストールして……。

ううう……。きびしい。
作りたいイメージとアプリケーションとがうまくつながってくれない。

段組をしたいんだけど、どうやったらいいのか、
さっぱりわからない。

ということで、ロゴを作り始める。
なんて、タイトルにしよう?

それさえ決まってない。

「ゲームばか一代」
ほんとにばかみたい。

「蒼茫の地平」
なんでしょうね、これは。

「お気楽ゲームジャーナル」
いかんいかん。

「ゲーム業界でわしも考えた」
なんじゃこれは。

「零細ゲームデザイナー日記」
一時はそう名乗ってたけどね(笑)。

「レレレの零細ゲームデザイナー」
おらおらおら。

「ゲームの秘密」
秘密なんてないぞ。

「ゲームとエロの日々」
たしかにそうだけど……。

「電脳遊戯日記」
なんだかね。

「いかさま野郎半生記」
あちゃあ。

「SHIBAO IS ALIVE AND WELL」
健在なりって、いつ死んだ?

 けっきょく、GAMEWALKERの連載から、
まんまいただいて、
「ゲームの王道」ってタイトルにしちゃうことにする。

長い連載だけに愛着もあるし……。
でも、「Ver2.x」ってつけたのは、ちょっとした良心。

 その後、秘密の会合に顔をだして、一日が終わる。 


1998年11月19日

おひさしぶりの角銅さん
夕方、東武東上線大山駅。

高校時代の先輩で、東映アニメーション(旧・東映動画)で、
アニメーションの演出監督をされている
角銅博之さんに会い、
「レガイア伝説」をお渡しする。

角銅さんには「レナス2」でも、お世話になったけど、
「レガイア伝説」の立ち上げ時には
いろいろとご迷惑をおかけしたこともある。
世が世なら、因縁の対面だけど、
B型だから、おかまいなし。

直接顔を合わせるのは、ほぼ3年ぶり。
あいかわらず、鋭い目つき。パワフルなしゃべり方。

一月に2〜3本もの絵コンテを切ってるそうだ。

しかも某所と某所で***した話など、ホットな話題を聞かせてもらう。

うーむ、どの業界もたいへんだ。

明日は、四国にいって、
アニメ専門学校の講師をなさるそうだ。

授業の様子など聞くと、ちょっとおもしろそう。
柴尾的にも受けてみたい気がする。

しかし、ぼくの絵コンテをご覧になった方には、お分かりのように、
柴尾の絵は爆発状態。
受けても役立ちそうにない。

世の中には実用書道というものがあるそうだが、
こういう商売についていると、実用絵画の講座でもあればと、
心の底から思う。

ただ、スピルバーグの絵コンテというのを
以前、見たことがあったが、これも大爆発状態。
それでも、名作はできるのだ。
ポイントを押さえて、伝えることが大切かも。

絵で悩んでる方は一度ご覧になってください。
なにかが見えてくるかも。

その後、池袋に出て、
ホームページの作り方の本を三冊、
小説、写真集などを買って帰る。


1998年11月20日

 フロントページに苦悩する
ホームページ作りに燃える!

そうか!
表組みか、表組みを使えばいいんだな。

天下をとったような気になり、
がしがしと組み始める。

楽しい。

しかし、突然フリーズするのはやめて欲しい。

我がPCの宿痾ともいえるリソース不足にはとことんてこずる。
どうやら通信まわりと
アウトルック98まわりになにかのコンフリクトでもあるようだ。

そこにパーソナルWEBサーバーがからまると、
とことん性悪野郎になる。

せっかくトータルで192メガバイトも増設してやったのに、
気持ち程度しか、改善されないのはなぜだ。

ということで、トップページをアップ。

(ところで「発行」って訳語は気色悪いぞ)

 なんとか、見られるようになる。やれやれ……。


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