「ゲーム批評」という商業同人誌
ひたすら「ゼルダ」をプレイして、
GameWalkerのレビューを書いた一日……。
で終わるはずだった。
だが、終わらなかったのだ!
昼食を食いに出かけたついでに、「ゲーム批評」誌を購入。
掲載されている「レガイア伝説」のレビューを読んで大爆笑。
これは、いずれこのサイトで書く予定のエッセイの
いいネタになるなという文章なのだ。
あまりにもおもしろかったので、知り合い数名にEメールを送る。
そのうちのひとりが「さる吉」くんだった。
さる吉くんからは、その後、返信も届き、「ゼルダ」の続きをプレイ。
ところが……。
やはり晩飯どきに、
BBSをチェックすると、さる吉くんの書きこみ……。
おいおい!って感じ……。
ほんの数行で
シナリオに対するコメントが終わっているのも凄かったですが、
仕様と異なることや、
他誌の紹介記事で書かれ尽くしたようなことを延々と
書かれると「レビューっていったい何?」と
思わずにいられない今日この頃。
というか、RPGは戦闘でしょう。
レナス2も載っていたし。(挑戦?)
BBSは公開の場だし、その書き方は誤解を呼ぶぞ!
とりあえず、フォローのレスを書きこんで……。
あとはじっくり説明しなければならなくなった。
まず、さる吉くんのこと。
さる吉くんは「レナス」、「レナスII」の戦闘プログラマー。
「レガイア伝説」でもプロデュースサイドのスタッフとして、
参加している。
つまり、仕事面での柴尾といちばん長い付き合いの人間なのだ。
だから、上記の書きこみそのものは、個人的には苦笑ものな感じ。
説明不足で、とりあえず、爆弾をしかけてはあとで、
しっかり後悔するいつもの彼らしい書き方で、
それをWWWでもやったかって感じだ。
まあ、そんなわけだから、RPGは戦闘でしょうってぇのは、
個人的には笑って読める記述だけど、
それを公開の場で、説明するのはたいへんなんだよ!
で、本来はさりげなく黙殺するつもりだった
「ゲーム批評」誌のレビューの件だけど……。
筆者の水野隆志氏が書いた文章は
誉め殺し的な悪意が見え隠れしているようなもの。
まず冒頭から引用。
『レガイア伝説』は、
物語的には及第点に達しているとはいいがたいソフトである。
展開が強引な上に、お使い的なイベントの連続で、
正直、誉められた出来映えではない。
だが、戦闘システムに関してみるならば、話は変わる。
この部分では、『レガイア伝説』は非常に健闘しているのだ。
いやあ。シナリオをわずかこれだけの書き方で、
ばっさり切り捨てるやり方もナイスだね(笑)。
さぞや書いてた方も溜飲が下がったことだろう(笑)。
このあと、延々見開き2ページにわたって、
戦闘システムの誉め殺しが始まる。
なぜ、誉め殺しか。
まず、用語の混乱。
行動力とAPの混乱が見られることがいちばんの要素。
これはBBSやメールなどで、さる吉くんも書いていることだけど、
「ほんとにプレイしてるの?」って感じ。
「また大きい武器ほど、
行動力を消費しないと使えないようになっている」
という記述など、
得意武器とそうでない武器とのシステムを
ご理解いただいているのだろうかという感じ。
プレイ時間38時間とか書いてあるけど、
ゲームの「読解力」がないことは文章の各所からみえてくる。
もしも読解力のある方なら、普通にプレイはされていないのだろう。
誉めていただくのは、普通うれしいものだが、
誤解にもとづいて、誉められるのも困ったもの。
あとは雑誌情報の羅列のようなゲーム紹介が続き、
思いつきのような注文
(フィールド上での移動が遅いとか、暗転時間の長さとか)で
閉められている。
で、傑作なのは、著者紹介。
1968年生まれ。RPGはテーブルトーク以来のファンだが、
最近、好みにぴたっとくるゲームが少なくて寂寥感を抱いている。
キャラクターが自分で作れないRPGのことを
「戦闘付きAVG」と読んで別枠視する偏屈者。
なのだそうだ……。
そんなやつにレビューをさせるなぁって感じ。
甲殻類アレルギーの人間が
「かに道楽」のレビューを書くみたいなもの(笑)。
で、最後の大爆笑がページ末尾に紹介されている「関連作品」だ。
「レガイア伝説」のルーツになった作品として、
「レナスII」が紹介されているじゃないか!
ふふふ……。
正体が見えましたね。
というのもおそらくこのレビューが書かれた時点で、
「レガイア伝説」のシナリオ担当者、柴尾が
「レナス」シリーズの人間だという情報は
GameWalkerくらいしかないはず。
つまり、筆者(あるいは編集部)は、
冒頭の部分を書いた時点で、
柴尾英令という個人をご存知だったということですね(笑)。
個人が見えた上で、ああいう文章を書く(掲載する)メンタリティは
なかなかのものだと思いますけどね。
なにより、戦闘部分をデベロップしたのは、
Noriさんを筆頭にプロキオンの優秀なスタッフ陣で、
かれらは「レナス」シリーズとは、いっさい関係ないのだ。
半可通のままで、えらそうな文章を書くから、
こんなポカをする(笑)!
さてさて、もともと相手にしてくれない大手メーカーにきつく、
身内に甘いことで知られる雑誌
(例:身内のライターがシナリオを書いた
「火星物語」へのべたぼめぶり。
身内でなくなったとたん、酷評された飯野賢治氏など)なだけに
同人誌を笑って見守るような、大人の態度で、
黙殺するのが、「スジ」だったんだけど……。
さる吉くんの書きこみのおかげで、
これだけ長文の日記になってしまったじゃないか。
ま。いいか
さて、さて、レビューってなにって?
さる吉くんの問いかけですが、
一般に「レビュー」といわれてるものには、
(機能面で大きく分類すると)
批評行為と購入ガイドのふたつがあると思います。
「ファミ通」など、大部分のゲーム雑誌は実際には、
購入ガイドなのでしょう。
一方、「ゲーム批評」誌に関していえば、ライター次第で
一部は「批評行為」で、一部は「いいがかり」だと
思っています(笑)。
「ゲーム批評」は大好きな雑誌なんですよ。
ロフトプラスワンのライブにもいって、
嘘っぱちだらけの業界ネタでたのしませてもらったし……。