結局、やりたいことがやれないことだけがわかった。
とにかく、スタイルシートに振りまわされた
一週間であった。
もともと、IE5だと、表示が崩れる問題を解決するために
はじめたことだが、
ずいぶん、やりすぎてしまった。
おれという人間は、現在80点という状態であるとき、
100点をとりあえず、めざすのだが、
目指している過程で、120点の可能性が
見えてくると、悪乗りする癖がある。
結局、100点を過ぎたあたりで
やめておけばよいものを、
調子に乗って、120点や200点を目指すから、
こんなことになったのだ。
今回の場合は、
HTMLやスタイルシートの参考書を読んでいるうちに、
夢が広がってしまったのだ。
スタイルシートは福音だった。
どうやら、スタイルシートというのは、
すばらしいものらしい。
HTMLのタグから、
文字表示など、みばえの部分を独立させることで、
記述をシンプルにし、ブラウザごとに異なる
みばえの問題をかなり、解決できるようだ。
もともと文章の仕事をしているわけだから、
文字送りや行送りの問題には
ナーバスなのだ。
たとえば、行間指定。
日本語の表記は、行間を文字の高さの四分の一から、
二分の一くらいにしないと、読みにくいものだ。
(これを行間四分、行間二分という)
ところが、大部分のウェブサイト(ホームページ)は、
この行間が八分の一程度になっている。
それが、ブラウザの基本機能だから、
しかたないんだけどね。
これは、もともと英語のように「E」や「e」といった
高さが不ぞろいな文字に合わせた規格だ。
ところが、
日本語のように、高さがほぼ均一な文字だと
この高さが窮屈なのだ。
そのあたりをきれいにならす機能が
スタイルシートにはある。
以下のふたつが
スタイルシート指定による行間のちがいだ。
(わざと狭くした例)
こんなに狭苦しいと
書いてるときもそうだけど、
読んでるときもたいへんだよね。
でも、これに近いサイトは多いよね。
(けっこう広めにした例)
どちらかといえば、
こちらの方が読みやすいでしょ?
これは行間を広めにとってます。
上のふたつの例はブラウザによって、
きちんと表記されないのでご用心。
ちなみにこのサイトでは、左右の表示幅にも
気をつけている。
英語のように音読をする言語とちがって、
意読をする日本語の特性に合わせて、
だいたい、視野の範囲におさまるように
左右幅を切っているのです。
文字をセンターあわせにしているのも、
極力、視線移動をさせたくないため。
右から左まで、改行ぬきで、
文字がずらりとならんだサイトは、
文字を追って読むだけで、
疲労がたまるでしょ?
数日前の日記でも書いたように、
スタイルシートの概念は、
雑誌などの文字指定に近いから、
おれは、うれしくなっちゃったのである。
これで
まともに読みやすいサイトが作れるぞ!
それに、ここできちんと記述法を直すだけで、
IE5以外のブラウザでも、
きちんと対応できるはずだ。
ここで、すこしだけ、直して、
やめておけばよかったんだけどね。
スタイルシートでおれの夢は広がった。
さらに本を読み進めるうちに、
スタイルシートのすごい機能が、
見えてきた。
たとえば、
全体で100ページある本がある。
たとえば、
今日はクリスマスだから、すべてのページを
クリスマス風のアレンジにしたいと思う。
そんなとき、ふつうだったら、
ぜんぶのページのぜんぶの行に対して、
いちいち、みばえを書きなおしていかなければならない。
ところが、スタイルシートを使えば、
あら、不思議。
本といっしょに、はさんである栞(外部CSSファイル)を
一枚、「クリスマス風にしろ!」と書きかえるだけで、
全体を一気に変えられるのだ。
それに、
先述の行送りの問題を微調整したいときなど、
栞に「ほんのちょっと、行の幅を変えろ!」
と書くだけで、まとめて変えてくれるそうな。
しかも、詳細は省くが、
そういった機能を使うことで、
ページの容量も一気に減るのだ。
心配なのは、
スタイルシート未対応の古いブラウザを使っている
読者の存在だが、
本によれば、そういうブラウザは、
スタイルシートの部分を読み飛ばしてくれるから、
安心と書いてある。
すごい! すごすぎる!
そんな、楽しいことができるんなら、
やらなきゃ!
それに、栞を使うやり方も、
きちんとした処理のサブルーチン化みたいで、
クールだぜ!
で、やったわけだ。
結果は、たいへんな騒ぎだった。
いやあ、古いブラウザくんが、
スタイルシートの意味がわからないとき、
無視してくれるんならいいんだけどね。
みなさん、いろいろ、
自分かってな解釈をなさるわけで
たいへんです。
まぁ、もちろん、こっちの記述バグも
いろいろあるし、表や画像の組み合わせで起こる
不規則さもあるんだけどね。
それにしても……。
IE3、IE4、IE5、NN3、NN4、NN4.5……。
W95、W98、MacOS……。
その解釈のちがいに加えて、
スタイルシート本来の理想とする解釈までありやがる。
HTMLのタグも、本によっては、
BLOCKQUOTEタグを、引用文でないところで使うのは、
邪道だとか、書いてるし……。
力量があり、手もとに新旧各ブラウザのある方なら、
もっと、うまくやれるんだろうけどね。
もう、うんざりしました、はい。