DIARY: 1999 APR.21〜30

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1999年4月21日(水)

第一の会議
最初は好調な某会議。
いつのまにか泥沼になってしまった。

うーむ……。

第二の会議
別の会議に遅刻。
なんだか
いまいち、さえない頭……。

うーむ……。


1999年4月22日(木)

来月の取材
来月の取材旅行のため、
市ヶ谷の角川書店に出向き、
「GameWalker」誌の加藤編集長と打ちあわせ。

「柴尾くん、英語はできるの?」
「タクシーに行き先を告げてホテルでチェックインするくらいは……」
「じゃ、ぼくといっしょだね」

うーん。

かつて翻訳SFとミステリで有名な出版社に
いらした加藤編集長だけに
英語は、ばりばりだと思っていたのに……。

すこし、耳ならしをしておこうかな……。

やばい……。
ジーンズを買う。

2インチ太ったこの事実。

すこし、ダイエットをしておこうかな……。

不在配達通知
某銀行からの受け取り証明郵便物を
受け取るために電車とバスを乗り継いで
光が丘郵便局へ。

受け取った封書を開けてみると、
中から、キャッシュカード。

そう、来月の取材のために
国際キャッシュカードを申請していたのだ。

よく見てみる……。

むむ……。

どこをどう見ても、現在、ぼくが持っている
国内用の普通のキャッシュカードと
変わりがない。

国際キャッシュカードには
磁気データが裏と表にあるはずなのに、
それがない。

どうやら、
ただのキャッシュカードのようだ。

地下鉄駅から
支店に電話をかけ、
調べてもらう。

銀行の手違いだったことを認めた。

再度、発行しなおすという。

最低、一週間かかるという。

一週間後といえば、ゴールデンウィーク。
その直後に海外にいく予定なのだ。

ふざけたことをいっている気がする。

せこいことをいえば、
むだにした交通費と電話代を
どうするつもりだ!

口調が役人以上に
事務的な銀行員である。

かなり、むかつく。

すこし、預金をほかの銀行口座に移しておこうかな……。

新宿ソフマップ
そのまま、都営12号線で新宿へ。

ソフマップ前で、
ライターの飯塚裕之さんとばったり遭遇。

二日前の菊島さんといい、
最近、パソコンショップ周辺で、よく人と会うなぁ。

すこし、出会い運があるのかな……。

旧交
新宿小田急の龍門にて、
アスミック・エースエンターテインメントの
小川真司くんと情報交換会。

映画とゲームにまつわる、いろんなお話をする。
みんな、いろいろと、たくらんでいるなぁ。

すこし、ぼくも、たくらんでみようかな……。


1999年4月23日(金)

きちんとした謝罪
昨日の件で、午前中、銀行から留守番電話。
営業課の担当から……。

おりかえし、かけなおすときちんと謝罪した上で、
切り替えのために以前から使っている
キャッシュカードが使えなくなるという。

キャッシュカードをじょきじょきと
はさみで切断。
ふしぎな感じだ。

顔写真入り
クレジットカードはあまり好きではないが、
今回は単独行動をしなければならないので、
やむをえず、発行してもらう。

顔写真入りの住友VISAカード……。
これなら、
とられたときもちょっぴり安心?

ただ、あらためて見ると、
なんだか、変な顔をしているので、
使うのが恥ずかしい。

こまったなぁ。

物欲の虜囚
閉店まぎわのビックパソコン館へ。

以前、在庫がなかったVAIOノート「Z505DX」だが、
金曜日の夜に入荷するという情報を聞いていたので、
あらためて、やってきたわけだ。

「ええ、在庫はあります」とのこと。
これでアメリカから
旅先通信でサイトの更新ができそう。

ホテルのモジュラージャック次第である。

しかし、
半年で、三台目のパソコン……。

ひとりバブル状態かも。

まぁ、はじめてのパソコン、X1(CZ800)を買ったのが、
大学生のころだから、
15年で4台というのは、適正なペースである……はずだ。

回る回る
買ったばかりのVAIOをかかえ、
小学館「少年サンデー」編集部へ。

やはり、アメリカにいく編集のIさんと
いくつかの打ちあわせ。

その後、新宿の「ゴンドラ」で飲む。
「ゴンドラ」は創業28年、
キャバクラの老舗だ。

以前、学年誌で仕事をしていたときに
漫画家さんと一緒にいく編集者に
「ゴンドラって店にいくんだけど、
柴尾くんも行かない?」と誘われたことはあった。

だが、そのときは
「仕事がひと段落してから、いきますよ」と、
いってしまったのだ。

結局、仕事がてまどり、歌舞伎町に到着したときには、
すでに店から出ていた一行。

「いやぁ、裸のおねぇさんが踊るのを、
あんなに、間近で見られるとは……」

は、は、裸のおねぇさんですか。
にこにこ笑う漫画家さんの顔を見て、
心底、「ちくしょー」と思ったものだ。

柴尾、27歳の夏であった。

そして、捲土重来!

いよいよ、はじまるショータイム。

しかし、裸のおねぇさんはひとりもいない。

あれれ?

きけば、
「6年前は、トップレスショーもあったんだけどね」
だって……。

6年か……。

とりかえしのつかない「ときの流れ」も
あるということか……。

そんなこんなで、「ゴンドラ」であるが、
ここは、ホテルニューオータニのメインダイニングのように、
客席全体が1時間40分で、回転するという店だ。

一周が終わると、1セット終了。

うーむ。

しかし、おねぇちゃんの感じもよくって、
とても楽しいお酒ではあった。

あったが……、
あったんだが……、
なんか、悔やしいぞ!

かくなる上は系列店の「楼蘭」に
強襲をかけるしか……。


1999年4月24日(土)

たらたらと
静かに仕事をかたづけ、静かにサイトを更新し、
静かに外の雨音を聞いていた一日……。


1999年4月25日(日)

今週も選挙
練馬区長、練馬区議会議員選挙だ。
WWWで選挙広報をあげておいてくれたらいいのに……。

とはいいながら、ポスターで、ノートPCを片手に
にっこり笑ってる候補者は、
なんとなく敬遠したくなってしまう。

とりあえず、
駅前でもらってきた選挙広報をざっと見て、
清き一票をば……。

カラスで首都震撼
恵比寿ガーデンプレスにある
日本最大級のレンタルビデオ店、
TSUTAYA。

仕事で借りていたアニメビデオを
返却にいく女房といっしょに山手線。

午後4時ごろ、
代々木駅で電車が動かなくなる。

車内放送によると、
大崎駅での「カラスの巣」撤去作業のため、
しばらく送電をとめるそうだ。

うーむ。
せめて、一駅手前の新宿で止まってくれれば、
埼京線に乗り換えて、恵比寿にいけたのに……。

結局、20分のロス。

ガーデンプレスに到着するころには、
疲れきって、
写真美術館わきの喫茶店で、お茶……。

その後、旭寿司にいき、
日比谷線で銀座へ。

ブラボー! ブラボー! ブラボー!
シネスイッチ銀座で
「ライフ イズ ビューティフル」鑑賞。

カラスに続いて、
ここでもアクシデント発生。

ぼくらは30分前くらいから、劇場通路で並んでいたのだが、
いよいよ、劇場内に入れるようになったころ、
突然、ぼくらの前にいた男性が倒れてしまった。

列は騒然。

結局、貧血だったということだが、
なんか、いろんなことが起きるなぁ。

さて、今年のアカデミー賞でいちばん
目立っていた監督・脚本・主演のロベルト・ベニーニ。
彼とその作品に、なにより興味があったのだ。

これ以下、軽いネタバレあり。

舞台は第二次世界大戦中のイタリア。
ホロコーストの時代のユダヤ人の物語。

たぶん、思いっきり笑わせて、
しみじみ泣かせてくれるような作品なんだろうな……。
「ニューシネマパラダイス」路線の作品なんだろうな。

そういった予断があった。

ところが……。

まるで、ちがうのだ。

いきなり躁状態全開!

しみじみ泣くことなんて、できやしない。

パワフルなラテンの笑いこそあれ、
泣ける場所なんて、ありゃしない。

ロベルト・ベニーニがアカデミー主演男優賞受賞時の
あのテンションのまま、突っ走る。

見ているこちらは、
そのパワーにおいていかれそうになるが、
しだいに心地よくなってくる。

ただ、やっぱり泣けない。

物語はユダヤ人収容所へ。

そして……。

いやぁ、やられました。

エンドクレジットを見ているころ、
号泣っす。

ハンマーで殴られたような
泣かされ方をしてしまった。

あまりにも、みごとな「泣かせ」が
ショックだった。

いままで、気づかないうちに
全身に埋めこまれていた「感涙」の地雷を
一気にまとめて起爆されてしまったとしかいいようがない。

強い夢を語ること。
ひとつのものに目を向けること。

それこそが極限で、なにかを生みだす。

ベニーニのアカデミー受賞式でのスピーチが
思い出されて、すべて、腑におちる。

ほんとうに「魂消」ました!


1999年4月26日(月)

KCOMと契約
1)ロサンゼルスにアクセスポイントがある。
2)快適な回線。
3)ISDN128K対応。

以上の三点から、
KDDのプロバイダ、KCOMとオンライン契約した。

ためしに128K接続してみる。

うおおおおおお!

うそみたいに快適だ!

ただ、早くテレホーダイの
指定電話番号を切り替えないと、
電話料金も二倍になってしまう。

この快適さを味わうと、
衛星経由回線というのも試してみたくなる。
10メガBPSか……。128Kのざっと80倍だ。

つくづく人間の欲ってやつは……。

ほかに、現在のメインマシン、
VAIOのA4ノート、PCG−767の環境を
B5ノート、PCG−Z505DXに移しかえる作業をあれこれと……。

ネタバレ……。
とにかく、唖然としてしまった。

家に帰って、女房が買っていた
「ライフ イズ ビューティフル」のパンフを読んで、
あきれてしまう。

映画を見る前に、
このパンフを目にしないで大正解であった。

大林宣彦監督はじめ、いろいろな方が寄稿しているのだが、
最後に寄稿している越智道雄氏の
原稿がひどい、ひどすぎる。

見開きの大部分が、
ただ、あらすじを追っているだけ。

ユダヤ系の道化と喜劇の解説も一応あるのだが、
オープニングから、クライマックス、ラストシーンにいたるまで、
「あらすじ」を細かく書いてある。

パンフの冒頭部分に書いてある
「STORY」ページ以上のストーリー紹介だ。

昨日の日記でも書いたが、
この映画は、そんなことをしてはいけない作品なのだ。

昨日の日記では、ぼくも気を使って
「軽いネタバレ注意」と書いていたが、
それどころではない。

しつこく、ていねいに
大ネタをばらしている。

どういうつもりだろう?

小説で最初に「あとがき」や「解説」を読む人がいるように、
本編上映前の時間に、このパンフを読む人がいる可能性を
考えもしなかったのだろうか。

せめて、文中に「ネタバレ」に関する注意や警告を
一行、書き添えればいいのに……。
そんな配慮さえない。

どんな薀蓄をたれようが、
これでは、筆者の映画そのものへの読解力がないことが、
はっきりしているようなものだ。

氏は明治大学の教授らしいが、
まぁ、大学の先生の中には世間知らずの方も多いようで……。

ちなみに、いま、WEBで検索してみたら、
氏はサンリオSF文庫で
キース・ロバーツの「パヴァーヌ」の翻訳をしているようだ。

うーむ。

せめて入稿の時点で
編集が注意すればいいのにと、思いながら、
さらに、ぱらぱらとほかのページの写真を見て、仰天。

絶対に載せてはならない写真が
大きく掲載されているのだ。

たった一点だけど、
その写真を使う感性が信じられない。

観客が本編を見る前に、
まちがってその写真をみてしまったら……。
そのまま記憶にとどめ、そのシーンを待っていたとしたら……。
考えるだけで、ぞっとする。

編集そのものが、腐っていたのだ。
推理ものか、どうかに関わらず、
重要な部分のネタバレは、
作り手と観客(読者・ユーザー)への犯罪である。

おれがこの映画の監督だったら、
斧を持って、編集部に殴りこみに行くぞ。
入稿後なら、製版フィルムをぶった切りに印刷会社に行く!

配給元の松竹が作っているパンフレットだが、
編集者が映画を見ずに
作ったとしか思えない。

執筆者よりも、
編集に問題があることは明白だ。

身近な例でいえば、
ゲーム業界で、メーカーが雑誌などの媒体に
情報の規制範囲をするのも、どうかとは、思う。

ただ、あきらかに映画会社が……、
あきらかに映画が好きで入った人たちが……、
こんなパンフをつくってしまうとは……。

しかも、エンボス入りの高級紙まで中に入れて、
見せかけの高級感を出してるパンフなだけに
なんか、悲しくなる。

結局、これを作ったスタッフの視線は
お客さんの方を
向いていないということなんだろうね。

日本映画界の明日は遠い……。


1999年4月27日(火)

パソコンのお引越し
メインで使用するPCを
半年前に購入したVAIOノート、PCG767から
新型のVAIOノート、PCG-Z505DXに切りかえる作業に励む。

とはいえ、
きちんとしたLANの環境があるわけではないから、
たいへんだ。

まず、旧767とマイクロタワーVAIOを
NECのTAを使ったダイアルアップネットワークでつなげて、
作成した文書や辞書、住所録、メール、各種アーカイブなどを移す。

この接続は64Kなので、ひたすら、とろい。

ぜんぶで1時間くらいかかる。
一段落したら、マイクロタワーと新Z505を
iリンク(IEEE1394)で接続して、
新型VAIOのスマートコネクトネットワーク。

こちらは、けっこう早い。

しかし、いろいろやっているうちに、
移し忘れたファイルに気がつき、
ふたたび、旧767から、順番にデータを送っていく。

まるで、バケツリレーだ。

ある程度、データが整ったところで、
アプリケーションのインストール。

これは、マイクロタワーのCD-Rドライブを使って、
ネットワーク接続した新Z505にインストール。

さらにダイアルアップの設定など、各種設定をやっているうちに、
深夜になってしまう。

それでも、
こまごまとした設定などが、
残っている。

FTP用のソフトなど、インストールを忘れているものもある。
なんか、いろいろ、めんどくさいっす。

でも、けっこう楽しかったりするのが、
まずいんだよなぁ。


1999年4月28日(水)

をいをい!
秘密の会議で、
製作スケジュールが新たに切りなおされる。
驚いたのは、発表の時期。

そんなに早く発表して、
だいじょうぶなんですか……。

同志
会議後の食事中、
プログラマーのMくんも
かつてストリップに通っていたことを知る。

しかも、かなりの事情通だ!

それならそうと、早く教えてくれればよかったのに……。

やはり、ストリップはゲーム開発者の
基本的素養らしい。


1999年4月29日(木)

女房とショッピング
新しく傘立てが欲しいという女房に付きそって、
池袋の西武デパートへ。

LOFTで傘立てを買ったあと、
女房につきあって、
婦人服売り場を端から端まで歩き回る。

試着室には、椅子が置いてあり、
そこで試着中の女房がでてくるのを待つのだが、
なんとなく、落ちつかない。

なんか
Stranger in the strange landな感じ。

ただ、不思議なことがひとつ。

以前、女房の買いものに付きあったころは、
退屈でいらいらしていたものだが、
最近は、妙に楽しかったりする。

これって、歳をとって
気が長くなったということかなぁ?

あるいは、
風俗としての服飾を見るのが楽しくなったということかなぁ?

なんだかんだで、
安くていいものを見つけたときの女房の目の輝きは
すごいものがある。

5月は九州の法事に出たり、
アメリカの取材に行ったりと、
半分以上、家を留守にするので、
これくらいの孝行はしておかねばならんということかも……。


1999年4月30日(金)

渡米準備
GameWalkerの加藤編集長から、
航空券とホテル・バウチャーを受けとる。

E3開催期間中、
ロサンゼルスのホテルはどこも予約でいっぱいである。

航空券こそ、早めに押さえたものの、
ホテルの予約はかなりてまどってしまったそうだ。

やっととれたホテルは、
地図で見ると、ダウンタウンのホテル街から
かなり離れたエリア。

なにしろロサンゼルスは
飛行機の乗り継ぎで利用したことしかない。
様子がわからず、ちょっぴり不安。

同行の加藤編集長だが、
校了日の関係で
2日ほど遅れて到着することになっている。

とにかく、まず、ひとりで現地にいって、
あれこれ取材をしなければならないのだ。

うーむ。

とある業界の方々と……
夜八時、四谷三丁目の消防署前に集まったのは、
四人の社長と、
零細ゲームデザイナーひとり。

今夜はCB'S PROJECT社長、成沢大輔さん主催の
「あぶない(?)」業界飲み会なのだ。

集まったのは、成沢社長とぼくのほかに、
元宮秀介社長! 田村宏社長! 原口一也社長

すごいなぁ。
社長でないぼくは肩身が狭いぜ。

まず、なかなかしゃれた
ふぐ料理店(名前は失念)へ。

いわゆる季節でこそないものの、
やはり、ふぐはうまい!

最後に
雑炊を食べるころには、
すっかりいい気分。

ここで成沢社長と
ゲームを含めたエンターテインメント作品における
嗜好のちがいなどをたらたらとしゃべる。

成沢社長といえば、「ダビスタ」や「女神転生」の
伝道師として有名だが、
映画では「コヤニスカッティ」や
ホドロフスキー作品が大好きとのこと、
ほかにも好きな漫画の話などをうかがっているうちに、
なによりも
スタイルとシチュエーションを重視する
嗜好がうかがえておもしろい。

作品の中にあるドラマや物語は、
(どうでもいいとまでは、いかないが)
あまり重視していないようだ。

成沢さんの仕事に関して、
そういう視点で見ると、
いろいろと腑に落ちる部分があったりして……。

あとはもっぱら、ゲーム・カルトQや
「あの人はいま……」とか
「あの会社はいま……」みたいな話。

すべての人に愛されたいぼくとしては、
その内容なんぞ、恐くて、ここには書けません。

つづいて「富ちゃん」なる店でも
あぶない話をざくざくと……。

人の恨みをかいたくないぼくは
恐くてこれも書けません。

ここで、成沢さんの奥さま登場。
うーん。アトラクティブな人だなぁ。
さすがに成沢さんが、のろけてるだけあるぜ。

原口一也社長から、
「ゲームデザイナー入門」を……、
元宮秀介社長から、
「スーパーメトロイド」の攻略本を……、
田村宏社長から
「レナスII」を……、
ぼくが以前やった作品をほめられる。

なんだか、みなさん、面識がなかったころから、
いろいろとチェックしてくれているのだなぁ。
(田村さんとは長い付きあいだけどね)

どれも自分の中では大事な作品だけに
とても、いい気になりやがる柴尾であった。

この店では、いろいろと食った挙句、
かなりおごらされる。

しまった!
これがほめ殺しってやつか。

みんな社長なのに……。
なんでぼくみたいな個人営業の
零細ゲームデザイナーをいじめるかなぁ。

まぁ、いいか。みんなマブダチだし、
ぼくが将来、
困ったときはきっと助けてくれるよね。

このあたりで、深夜1時ごろ。

つづいて、うどん屋へ……。
ここでもたらたらと飲んで食って、しゃべる。

気がつくと深夜3時を回っている。
携帯電話に女房からの不機嫌な声が……。

しかも、明日は九州に帰らねばならないのだ。
なごりおしいが、おさきに失礼させてもらう。

このような場では、さきに帰ったものは
なにをいわれるやら、わからない不安もあるが、
いたしかたあるまい……。

いやはや、楽しゅうございました。



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