DIARY:1999 JUL.1〜10

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1999年7月1日(木)

イラストのプレゼント
6月21日の「お誕生会」で、ぼくがアメリカ土産として、
サイコ血まみれTシャツをプレゼントした
「漫画家の卵」の汐崎隼(しおざきじゅん)さんから、
イラストつきでお礼のメールをいただく。

汐崎さんは、さくまあきらさんのお弟子さんである。
しっかりしているなぁ。

汐崎さんの自画像?
プレゼントした「サイコ」のTシャツを着た汐崎さん。

幹事の打ち合わせ
今週の土曜日に行われる
ワセダミステリ・クラブ主催の
「森英俊さん推理作家協会賞受賞パーティ」の最終打ち合わせ。
柴尾は寝坊して、かなり遅れて到着。

高田馬場の喫茶店「トレビ」で
森英俊さん、野村宏平さん、黒沢哲哉さん、村上和久さん、高瀬美恵さんら、
幹事と本番の詰めをする。

黒沢さんと高瀬さんは先に帰ってしまったが、
その後、高田馬場のタイ料理店「プーケット」で、晩飯。
上品な味付けで、質、量、ともにたいへんに満足。

食後、森さん、野村さんと閉店間際の芳林堂書店に。

「東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム」や
「別冊宝島 情報誌には載らない【実録】アルバイト100」、
「Accidents15 ヴァニシング・ポイント 森下璃子+篠山紀信」、
「裏モノJAPAN8月号」などを、のどかに買っていたら、
野村さんがやってきた。

「柴尾は「この文庫がすごい'99年版」を買ったの?」
「まだです」
「買ったほうがいいよ!」
「でも、手持ちのキャッシュがないですし……」

財布には五千円くらいしかなかったのだ。

「キャッシュがないなら、クレジットカードで買うんだ!」
「は、はい……」
芳林堂には鬼がいた。本を買う鬼。買わせる鬼だ。

先輩にはかなわないなぁと、思って
手持ちの本に「この文庫がすごい」を加えていたら、
「柴尾、「フィルス」はおもしろいよ」
と、こんどは森さん。

「ええ?」
「サナダムシがしゃべるミステリーだよ」
「そうなんですか」
「読んだ方がいいよ」
「は、はぁ……」
鬼は一匹ではなかった……。

やはり、先輩にはかなわない。
しかも、天下の「推理作家協会賞」受賞者である!
買わせていただくことにする。

なんだか、大学にいたころを思い出す。

毎週、月水土のクラブの例会のあと、
酒を飲みに行く直前、この芳林堂書店で
こうやって、たくさん本の情報を交換していたんだよな。

いずれにせよ、クレジットカードで買うことに決めた瞬間から、
ばさばさと本を買いまくる。なんだかなぁ。


1999年7月2日(金)

巨大メール
午後、目を覚まし、ノートPCに携帯電話をつなげて、メールチェック。
最後の1通のメールが、なかなかダウンロードしきれない。
携帯だから、転送速度は9600bpsである。

結局、20分以上かかって、開いてみると、
20,000HIT達成のスクリーンショット画像付き、メールであった。
あらら……。900Kbyteの秘密はそれだったのね。
デザイナーのTさん、おめでとうございます。

「別冊じゅげむ」
飯田橋の喫茶店「カフェ・ラ・ミル」で「別冊じゅげむ」の打ち合わせ。

担当であるCB'sプロジェクトのY川さんは
白いブラウスにグレイのスカートで、
一瞬、女子高生かと見まがうほど……。

待ち合わせのときは意表をつかれて、びっくりする。

その後、「肉の万世」でメシを食い、帰る。


1999年7月3日(土)

森英俊さん
日本推理作家協会賞受賞祝賀パーティ

アメリカで買った
アナキン・スカイウォーカーネクタイを締め、家を出る。

午後5時、市ヶ谷にある私学会館アルカディアホールに到着。
今日はワセダミステリ・クラブ主催の
森英俊さん「推協」賞受賞記念パーティである。

朝から、司会原稿と格闘。
なんとか、あいかたの高瀬美恵さんにメールで送信。
事前の打ち合わせにあわただしくかけつけた次第。

当日の進行を打ち合わせしたあと、
直前まで、よその結婚披露宴に使われていた会場をチェック。
広いところで、ちと、びびる。

予定の6時から、20分ほど遅れて、パーティが始まる。
第一声から声が裏返ってしまう。
やばい! かなり、あがっているようだ。

とにかく、つぎつぎとスピーチをいただく人を指名し、
かんたんに紹介するという作業を繰りかえす。

最初に担当編集の藤原義也さん。
つづいて、OBの酒井康満さんに乾杯の発声をお願いする。

歓談後に
森さんの中高時代の先生の詩吟に、同級生のスピーチをもらい、
E・D・ホック氏、小鷹信光さん、北村薫さんたちからの
メッセージを読み上げる。

二度目の歓談後、新保博久さんの「業界的にやばい」祝辞。
大学時代の同学年、W田さんの楽しい祝辞。
「幻想文学」界からは倉坂鬼一郎さん
ここから、OBのスピーチが続く。
推理小説作家の折原一さん。
翻訳家の柿沼映子さんと宮脇孝雄さん。
大津波悦子さん。
「このミステリを読め」の宝島社のI倉さん。
とどめに抱腹絶倒のエピソードを語る霞流一さん。

三度目の歓談後、現役代表の伊藤聡子さんに続いて、
作家の山口雅也さんがしめのスピーチ。

花束&プレゼント贈呈があったあと、
森英俊さんの30分におよぶ、ていねいなあいさつ。
という感じで、大過なく、司会を務めさせていただきました。

いやはや、ほんとに緊張しました。
なにしろ、森さんがほんとうに大切にしているイベントなので、
下手なアドリブも、うてないし、
スピーチをもらった人以外にも、業界の人がいっぱいいるし……。

いろんな人のスピーチから、
森さんの背の高さと,恐いお父さん、
ミステリにかける愛とバターの香り(!?)という森さんの像が
浮かび上がりました。

それにしても司会は不利だ。
会費も払っているのに、メシはほとんど食えないし、
酒もあんまり飲めない。

すべてが終わって、一気に水割りを二杯、流しこむ。

パーティの風景
歓談中、司会席から撮ったパーティの模様。
司会をしていたので、あまり写真を撮れなかったのだ。
当日の会場の様子を撮った写真はワセダミステリ・クラブの「WMC HomePage」や、
野村宏平さんの「Index to Anthologies」にあります。

二次会
二次会には、かなりの人が流れていた。
会場のHUB市ヶ谷店は、立錐の余地もないほどの大混雑。

会場では、杉江松恋という人が暴れまわっている。

傘やグラス、テーブル(!)と
目の前にあるものをつぎつぎと口にくわえては、
人間以外のなにものかのことばで、わめいている。

推理小説業界って、変な人が多いなぁ。

ここでもちょっとだけ司会をし、いろんな方とお話をする。
スティーブン・キングの「グリーン・マイル」や
ジョン・グリシャムの全作品を翻訳した
白石朗さんとお話するのはひさしぶり。
驚愕の話をうかがう。
サイトに書いちゃだめといわれたから、書けないけど……。

三次会
三次会はばらばらになる。
ぼくは白石朗さん、清水賢治さん、飯野文彦さん、
高瀬美恵さん倉坂鬼一郎さん&黒猫のぬいぐるみのミーコさん
千街晶之さん、K村くん、Masamiさん、富安さん、
新潮社のY中くん、もと早川書房のT内さんらと
市ヶ谷のカラオケボックスへ。

太田裕美を歌いまくる奇怪な3人組や
とばしまくる白石さんに、あてられっぱなし。

結局3時間以上いて、帰る。
最後にちょっといろいろあって、
白石さんのことをちょっと、かっこいいと思ったりする。


1999年7月4日(日)

人が人を……
たらたらとネットサーフィンばかりした一日。

ほぼ日刊イトイ新聞」の「80代からのインターネット入門」が
ひたすらおもしろい。

糸井重里さんが前橋市にいる実母にiMACを送り、
それを使えるようになるまでをレポートしたものだが、
「マウスっていうと、簡単操作の象徴みたいに思ってたけど、
はじめてのマウス操作って、
いらいらするものなんだったよね。
(中略)
このへんのことを教える側が覚えておかないと、
入門者がイヤんなっちゃうんだよね。
自分がなんか「ひどく不器用」なんだと思わされちゃう。」なんて、
示唆に富んだことばの宝庫。

しかも、登場人物みんながたまらなく「いい人」で、
自然と感動してしまう。

人が人を教えるというのは、
一方的に先生から生徒に情報を伝えるものではない。
同じくらいの情報量を生徒からも、あたえてもらえるものなんだなぁ。
なんてことを感じさせてくれる豊かなページ。


1999年7月5日(月)

投稿が……
星雲賞の結果を確認しようとして、「SFオンライン」を観てみたら、
なんと、「再び帰ってきた蛍雪ジェダイ第六回」に、
以前、LAからオンライン投稿した
ぼくのテキストが掲載されているぞ!

気づくのが遅れたが、これは、けっこううれしいのだ。

思えば、生まれてはじめて雑誌に投稿して、採用されたのが、
「SFマガジン」だったんだよな……。

なにかを書いて、知らない編集さんのフィルターを通して、
それが載る……。
こういうのは、ちょっといいなぁ。

ちなみに、
このSFオンラインには、後輩の日下三蔵くんも登場している。


1999年7月6日(火)

ひさしぶりのコレクション
ここ数日、一日平均、5本のペプシコーラを買い、
朝と夜に2本のペプシを飲んでいる。

そう、おれの中で、なにかのスイッチが入ったのである。

コレクターであることは、とっくのむかしにやめたと思っていたのだが、
ペプシコーラSTAR WARS BOTTLE CAP COLLECTIONに、
はまりつつあるのである。

すでに、30本以上のボトルを買い、
25種類のボトルキャップフィギュアを集め、
スペシャルキャップも2種類当てたのである。

やばいなぁ。

ノーマルのボトルキャップは40種類、
スペシャルは12種類ある。
トータルで80本以上は買うことになるんだろうな。

もしかしたら、箱買いをするかもしれない……。
あわわ……。

ちなみに近所のケンタッキーフライドチキンでは、
ヨーダのヘッドがいち早く、売りきれていた。

やばいなぁ。

まぁ、いま売ってるペプシの賞味機嫌は12月1日だそうだから、
きっと、なんとかなるはずだろうな。

最近のおまけフィギュアって、むかしにくらべると、
よくできてるな。
集めるだけの価値はあるよな。

おれがこうやって、買えば、
ルーカスが「SW Episode2」を作る資金になるんだよな。

すべていいわけである。

やばいよなぁ。

なんかウッチャンナンチャンの「炎のチャレンジャー」で、
「スターウォーズのクイズ百問、解けたら、百万円!」
なんて、やってるぞ!

解答者にはとんでもないコレクターがいるぞ。
あれにくらべたら、おれなんて、かわいいもんだ。

ほんとに、やばいよなぁ。


1999年7月7日(水)

日記の表示法を変えてみた。
じつは、アメリカから帰ってきた直後あたりから、
日記の表示法を変えようと思っていた。

サイトスタート当初の構想としては、
一日分の記述は1〜2スクロール程度におさえようと思っていた。
そうすれば、てっとりばやく、最新の日記を読めるからね。

だが、アメリカ旅行記部分が、とてつもなく長くなってしまい、
よくあるサイトの日記のように
最近のものから、過去のものへと、下に流していく
旧来のフォーマットでは、
通読するのがめんどくさくなってしまう。

そこで、上から下への正しい時系列順に変えることにした。

ついでに、日記のレイアウトもきっちり、統一させた。

いろいろあって、作業は遅々として、進まなかったが、
なんとか、完成したので、アップする。

遅いモデムだと、最新部分にたどり着くまで、
時間がかかるというデメリットもあるが、
そういう方は、ごめんなさいと謝るしかない。

あとひとつ、変えたいこともあるけど、
まぁ、その実現は当分、さきになることでしょう。

タイトルが……
「別冊じゅげむ」の連載のタイトルがうまく思いつかない。

なんせ、ちょっと変わった連載なので、
うまくその概念をまとめたことばが出てこないのだ。

けっこう、いらいらするなぁ。


1999年7月8日(木)

夕ばえ作戦
光瀬龍氏が亡くなられた。71歳。食道癌だったそうだ。

7月5日の日記で、
はじめてSFマガジンに投稿した内容とは、
北九州市の黒崎井筒屋ブックセンターで行われた
光瀬氏の講演会の感想だった。

ぜひお会いして、誤解をときたい
不愉快なのか、傑作なのか……。
以前も紹介した例の「某社暴言音声ファイル」に対して、
某社からの発表が公開された。

まぁ、当事者にとっては悪夢のような回答としか思えない。
この回答をお書きになったご本人は、自覚がないまま、
ウソをつみかさねているのだろう。

「4.(前略)その後、お客様ご本人と直接お会いし、
誠意を持って回収と当社の対応についてご説明し、
ご納得いただけるよう、
1ヶ月にわたり面会をお願いしてまいりましたことは、
上記の通りでございます。」

「5.以上のとおり、当社は一貫して誠意を持って対応いたしましたが、
(中略)
お客さまご本人との会話に一部不適当なやりとりがあり、
事情をご存知ない一般のお客様に
誤解を招きかねない状況にあることにつきましては、
残念に存じております」だって……。

「一貫して」ということばの意味を
辞書でひいてみてほしいよな。

この一件に関して、よけいに感情移入して腹が立つのは、
ことの推移をみるにつけ、
ぼくが知っている
あるプロデューサーのことを思い出すからだ。

慇懃だが、問題の焦点をはぐらかすボキャブラリー。
自分に非はないと信じきっている鈍感さ。
誠意というわりには、不実な態度……。

そいつも都合の悪いことをやったときに、
自分からそれを切りだすことはない。
ぼくの方からメールを送って、「どうなってます?」と、きいてみたら、
肝心のポイントについて、YESかNOかをはっきり、答えず、
「その件に関しては、ぜひ、直接、お会いしてご説明したい」という
メールで送りつけてくるだけだった。

会って話せば、どうにかなると思ってるんでしょうか?

結局、
「その件に関して、とくにそれ以上のことがなければ、
わざわざ、貴重な時間を使っていただき、
お会いするまでもありません。
メールで回答をいただくだけで、けっこうです」と、
メールを送ったら、
逆ギレ気味でやっと、答えてくれたのには笑ったけど……。

そういえば……、
そいつもトラブルがあるたびに
「誤解を解きたい」とは、よくいっていた。

で、「直接、お会い」して、話してみると、
「誤解じゃなくて、理解してただけなんですけど……」と、
いいたくなるばかり……。

まぁ、以前にも書いたけど、
そいつは、人間として、いろいろおもしろいキャラなので、
彼をモデルにしたフィクションでも、
そのうち、書きたいなとは思っている。

その点に関してだけは、
柳美里に「控訴をがんばれ」と、いいたくなるのだ。


1999年7月9日(金)

広がる波紋
おお、なおさんの日記でも、
あの音声ファイルへの言及が(笑)!

いまごろになって……。
11月末にワセダミステリ・クラブの現役学生に
インタビューを受けたのだが、
それが、いまごろになって、入稿だそうで、原稿チェックをする。

昼に頼まれて、午後までに返してくれとのこと!
とりあえず、
事実関係だけをチェックして、修正。

時間があれば、文字づかいなども直したかったのだが、断念。

それにしても、いいなぁ、学生は……。

す、す、すぎやま先生!
午後6時、銀座の讃岐うどん屋「さか田」へ。
さくまあきらさん主催の「業界人宴会」である。

仕事のあと、5分ほど遅れて店内に入り、
さくまさんに招かれるまま、席につく。
ほかの参加者になにげなく目をやる。

!!

も、もしや……。

なんと、すぎやまこういち先生と奥さまが、
なにげなく座っていらっしゃるではないか。

き、き、聞いてないぞ!
あわてて挨拶させていただく。まいったなぁ。
なんだか、舞いあがっているぞ、おれってば。

生ビールを一杯、飲みきるまで、うろたえてしまう。

今日の参加者はすぎやま御夫妻、さくまさんご一家のほかに
プロスペックの江口貴博さん、タカラの高田直幸さん、宮路一昭さん、
そして、新人漫画家の吉野桜風さん、藤川かつらサン、汐崎隼さん、
やや遅れて放送作家の福本岳史さん。

はじめは、うろたえていた柴尾もビールが入ると、無敵である。
しかも、さくまさんの日記では
おなじみの生醤油ぶっかけ讃岐うどんが、
ひたすらうまい!

どんどん口がなめらかになり、
あれやこれやと、しゃべりまくる。

うどんがメインの店なのに、いろんなつまみを注文しまくり、
しっかり長居をしてしまう。

汐崎隼さんは、以前、
プレゼントした「サイコ血まみれTシャツ」を着用。
いやぁ、インパクトあるなぁ。
それにしても汐崎さんの挙動は、なんとなくおかしい。

話を聞くと、彼女は清く正しく貧乏しているようで、
素直に応援したくなってしまう。
Tシャツがほしければ、おじさんにいってください。
「スターウォーズ」のTシャツだけは、あげられないけど……。

つづいて、首都高高架下の「アメリカーナ」へ。
すこしずつ、邪悪な業界人モードになったりして、
オフレコ話が飛びかいはじめる。

なんか、やたらと楽しく、ぱくぱくピザを食べ、
べらべらべらと話しまくる。

どんなにつまみを注文しても、
最後に福本さんがたいらげてくれるので、ありがたい。

さらにタクシーに分乗し、原宿方面へ。
創作お好み焼きを食わせてくれる飲み屋「ブルドッグ」だ。
さらに続けて、べらべらべらと話しまくる。

さくまさんは、聞き上手の話し上手なので、
たいへんに気持ちよい。

ホラー映画の話やら、スティーブン・キングの話やら……、
佐久間真理子さんも
ホラー小説好きなので、話が弾む。

そんなこんなで、深夜1時半、閉店となり、宴会はお開き。

「あのあとは清く正しく、帰りました。はい(私信)」


1999年7月10日(土)

衝撃の売りきれ!
近所にあるミニストップからもセブンイレブンからも
スターウォーズボトルキャップ付きのペプシが
きれいに、なくなっている!
真っ青である。
コンプリートなんて、まだまだ遠いのに……。

ハードボイルド新宿オフ
なんと、名古屋の亜里沙が東京に来るそうだ!
ならば、迎撃のために出動せねば、ならん!

雨の降る中、新宿のタイ料理店「バンタイ」に到着。
20分ほど遅れたのだが、亜里沙はいない!
むむむ……。

肝心の亜里沙はいなかったが、
エッチなことが大好きなおじさんがいたので、
いっしょに飲む。おれもエッチは好きだからな。

しばらくすると、3号(公称)の亜里沙や
愛人(公称)のなおが到着。渋滞で遅れたそうである。

まいったなぁ。
今日は亜里沙ひとりの相手をするだけだと思ったのに、
愛人(公称)まで、来やがって……。

さらにふたりのエッチが好きなおじさんも到着。
ふたりともおれより若いが、
きっとエッチはおれより好きであろう。

その後、タイ料理とバカ話。

さらに、ディープ歌舞伎町を見学し、
なぜか「どん底」の地下へ。

どんカクをかたむけつつ、
なおが検証した指の形に関する深い考察を聞き、顔面蒼白。
さらに亜里沙の痛覚をともなう悲劇の話を聞き、被害者に同情。

最後は深夜の喫茶店にむかう。
チョコパフェとフルーツパフェをむさぼり食う
エッチなおじさん2名に胸糞の悪い思いをさせられる。

そういう両刀づかいは卑怯だと思う。

深夜、その他大勢とわかれ、
タクシーで亜里沙とともに西新宿ホテルに向かう。
(すまん、なお)

ただ、今夜のテーマはハードボイルド。
亜里沙をひとり、ホテルで降ろし、雨に濡れた夜を帰る。


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