DIARY:1999 SEP.1〜10

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1999年9月1日(水)

山手線停止
午後2時半、渋谷をめざし、乗っていた内回り山手線が、
原宿で止まったまま、動かなくなる。信号故障らしい。

駅のアナウンスによれば、
「運転再開までには相当の時分がかかると思われます」とのこと。

午後3時に都内某所で打ち合わせの予定。
このままでは絶対に間に合わないので、原宿駅で降りる。
打ち合わせの場所は、地下鉄でそのままいける方面ではない。
タクシーを探すが、当然のように空車はない。

渋谷方面に10分ほど歩き、なんとか空車をつかまえる。
運の悪いことに、運転手さんは、この仕事をはじめて、今日で11日目。
東京の道をよく知らない。

途中で、くるくるとまわったりして、うち合わせ場所に着いたのが、
午後3時20分。なんだかなぁ。

ちなみに翌日の報道によれば、
山手線は1時間も止まっていたそうだ。

漫画の話
うちあわせのあと、同席した漫画家さんやスタッフとロイヤルホストで、
漫画の話をたらたらと……。

とにかく絵にこだわる漫画家さんなので、
なかなかディープで刺激的なネタばかり……。

ここで具体的に書けないのが、つらいけど、
漫画の話って比較的広い世代で
共通のネタとして通用するのがいいね。


1999年9月2日(木)

うれしい2番!
最近、コンテンツの充実がめざましい、
さくまあきらさんのサイト「月刊デジタルさくまにあ」。

その投稿ページ「ほんのチョイ係(9/2日付)」で、
この「ゲームの王道」が
さくまさんが普段よく訪問するウェブサイトの第二位として、
紹介されました!!

うふふ……。

ちなみに第一位は「GOO」であるから、事実上の第一位である。
(かってな決めつけ)

うふふふふ……。

でも、ちょっぴりプレッシャー……。

「D」
「サクラ大戦」のCGムービー部分などを担当した会社、ビルドアップ
満を持して製作したビデオムービー「D」の試写。

ロシア製パワードスーツが隕石怪獣と
新宿などを舞台に一対一の格闘戦をくりひろげる
30分3話構成のフルメタル・バイオレンス・SF!!
実写とCGを組みあわせた映像は、
限られた予算を効率的に使ったものでなかなかの迫力である。

全高2メートル強のパワードスーツが、
6〜10メートル程度の体長の怪物と戦うというシチュエーションが
映像に新しい感覚の醍醐味をあたえているのだ。

シナリオの展開にも種々の新味が感じられ、
一見の価値はある。

ただ、あらゆるセリフがあまりにも生硬であるとか、
すべてのキャラクターがステレオタイプで、
観客の感情移入を拒んでいるなど、つらいところも多い。

おそらく監督・脚本の岡部暢哉には、
そのあたりに関する興味が、いっさいないのだろう。

それでも全巻を退屈せずに観られたのは、
過剰なまでに情緒的な音楽と、いびつなマゾヒズムから生まれる
残酷なユーモア感覚のおかげ。
(これ、ほめてるんですよ、マジで)

とにかく
一連の雨宮慶太作品なんぞをしのぐ、映像の緊張感は、特筆もの。
とくに第二話の展開には、たまげたね。
東京国際ファンタスティック映画祭に出品されるとのこと。
マニアの方は、ぜひ!


1999年9月3日(金)

ないしょ
「サイトの日記に、お名前を出していいっすか」
「だめです!」
うかつなことを書くと、おれを殺しにくるそうだ。

というわけで、おっかないから、名前は出せないけど、
港区の某所にて、
ある有名なゲームを作ってる方と、その会社の方、
ある有名なゲーム会社のえらい方、
ある有名な出版社のえらい方と、そこの編集者、
そして、年上のマブダチと、その弟子と
魚を食いながら、ワインとバーボンを飲む。

酔っぱらって、あれこれしゃべって、
また酔っぱらって、帰るとき、大理石でできてるエントランスで
ステップを踏み外し、はでに、こける。

膝が痛い。


1999年9月4日(土)

全日の「5大シングルマッチ」
「締め切りを守ること日本一」のゲーム・ライター、
原口一也さんのお誘いで、全日本プロレス日本武道館大会
「'99サマーアクションシリーズII最終戦」を観戦。

今回の目玉はファン投票によってマッチメイクを決定した
「5大シングルマッチ」である。

試合の詳細は
原口さんのサイトの日記に詳しいから、省略するが、
きちんとしたプロレスをとてもいい席で鑑賞できて、大満足。
馳浩は、かっちょいいなぁ。

さて、プロレス観戦のたびに、不思議に思うのだが、
試合の最中、大きな声でプロレスうんちくを語りまくるファンの存在。
試合を見ながら話しているため、直前の席にいるおれの耳に
ダイレクトに飛びこんでくる。

その内容も当の試合とは関係のないことばかり……。

関係のない人に聞かれて、恥ずかしいと思わないのだろうか。
それとも、自分の知識を自慢したいのだろうか。
まさかね……。

話を創るのもクリエイターだ
観戦後、飯田橋に移動。
居酒屋「くいものやじゃぽん」でバリバリ飲んで、がつがつ食う。

今回のメンツは、ぼくと原口さんのほかに、
「良心の剣で戦う」アートディレクター、田村宏さん、
「なにか秘密を握ってそうな」フリーライターの二宮成富さん、
「瞳がチャームポイント!」ビクターインタラクティブの後藤琢宏さん、
「年末に勝負をかける!」ハドソンの藤原伸介さん、
「21歳は犯罪だぞ!」オリコンの上野拓人さん、以上の7人。

プロレス談義もひと段落して、原口さんを「いじり」はじめる。
ただ、原口さんはまじめな人なので、なかなか、口を割らない。

そのままでは、つまらないから、話を捏造することにする。

「12年前の青春喪失事件」や
「気合の欲望3ギガバイト事件」など、
ないこと、ないことを勝手にこしらえて、からかいまくる。

悪い酒だなぁ。

注意:上記の両事件には、なんの出展もありませんので、
業界の方は、あれはどういうことですかと、原口さんを追及しないように。

メーカーズマークをソーダで割って
「ちょっと話したりないですね」
敬愛する田村さんのことばだから、もう一軒。
タクシーに乗って、新宿へ。

「Pearl Bar」で、前向きな話をする。
まぁ、こういうご時世だから、やっぱり前を見ていこうねって感じで
男ふたり、しみじみと飲む。

うちに帰って、原口さんのサイトをチェックすると、
しっかり牽制球が……。
んーーーー、大人の交換日記……。


1999年9月5日(日)

パーティ会場を物色
先日、日光東照宮で結婚式を挙げた、後輩のT山統括課長。
彼のために、「関東地区結婚御披露目パーティ」を開くことになり、
急遽、幹事団が結成された。

メンバーは、ぼく、高瀬美恵さんとK村くんだ。

新宿に集まったT山夫妻と幹事団は、
西新宿の「麻布茶房」で、密度の高い打ち合わせを済ませ、
そのまま、結婚式場案内の「コンパル」へ。

いくつか提示された会場から、
初台にあるオペラシティ内の会場をチョイス。
さっそく、下見にいくことにする。

地上230メートルの高さにある会場はなかなかの見晴らし。
幹事団一同、好感触。
しかし、この会場の魅力はそれだけではなかった。

説明をしてくれた営業予約担当の方が、
なんともすばらしい。

「結婚式の会場としての利用率が前年比185%なんです!」
という彼のことばに、
「景気が回復したせいですかね」と、こたえると、
「そのように、ぼくがプランニングしたんです!」と、明快なお答え。

ほかにも東京での二次会会費の平均は7329円であるとか、
飲み放題の二次会で、実際に飲まれるお酒の量とか、
さまざまなデータを明快に教えてもらう。

自信にあふれ、快活に行動する彼の姿は、
いやみにならない、ぎりぎりのところで、好感触をキープしている。

いやー、おもしろい体験をしました。

その後、「カフェ・ラ・ミル」で軽くお茶を飲んで、
甲州街道沿いに新宿方面に歩いていく。
知らないうちに、へんなビルがたくさん、できてるなぁ。

南口界隈をすこし歩いたあと、東口にあるビアテラス「Sol」で、
バカ話をして、わりと早めに帰宅。


1999年9月6日(月)

インタビューを受ける
新宿で業界誌「コインジャーナル」のインタビューを受ける。
隔月掲載の「おもいで貯金箱」は、
「友だちの輪」形式にゲーム業界人にインタビューしていくというもの。

いままで、岡本吉起氏→鈴木裕氏→飯野賢治氏→岩谷明氏→
千葉麗子さん→ミスターX氏→広井王子氏→横山智佐さん→
さくまあきら氏ときて、ぼくになったわけだ。

このために、わざわざ大阪の編集部からおいでになった
編集のKさんに、新宿の喫茶店で
ゲームデザイナーになるまでの人生を語ったりする。

その後、一眼レフにストロボで撮影ということになったのだが、
これがとにかく恥ずかしい。
喫茶店にいるほかのお客さんが「どんな有名人が?」って顔をして
ぼくの顔をのぞきこむし……。

あんまり恥ずかしかったので、「外で撮りません?」と提案。
西新宿の高層ビルの下でぱらぱらと撮ってもらう。
9月末発売の号に掲載されるそうです。

ちなみにこの連載、ぼくで最終回ということらしい。

え? ゲーメストが?
帰り道、Kさんから新声社の
アーケードゲーム専門誌「ゲーメスト」廃刊の報を聞く。

発行元の新声社も破産申し立て中だそうだ。
そういう時期になったのだなぁ。

液晶テレビとDVDを衝動買い
その後、一件うちあわせをすませ、池袋のLIBROで本を買いこむ。

なんだかむずむずするので、ビックカメラ池袋本店にいき、
シャープの液晶テレビLC-20V2と
パイオニアのポータブルDVD、PDV-10を衝動買い。

タクシーで持ちかえり、居間に据える。
液晶テレビは薄くて広くて気持ちいいが、
映像はやはり癖がある。

自然な輪郭感が強く、液晶ならではの輝きは、特筆すべき特徴だが、
黒の沈みこみは、思った以上に強く、場合によっては、
髪の毛の階調がふっとび、ヘルメットのようになったりするし、
原色の赤を表示する際の鮮烈さは驚くほどだ。

まぁ、そのうち慣れてくるんだろうけど、
案外、液晶テレビってつかいものになるとは、思う。


1999年9月7日(火)

インタビュアーになる
「ヤングサンデー」の仕事で、パリティビットへ。
「ダービースタリオン」新作マスターアップ直後の
薗部博之さんにインタビュー。

まぁ、詳細は「ヤングサンデー」をご覧いただくとして、
社長室にて、生で動いているAIBOをはじめて見る。
背中のファンの音はちょっと耳障りだけど、驚くほど、よく動く……。

強奪したくなった。
いま、相場は40万円程度らしい。
あのとき、気合を入れて申しこんでおけば……。
と、ほんとに思う。

焼肉を食って……
その後、編集のIさんと新宿の焼肉屋「眞一館」へ。
むちゃくちゃ食いまくる。
格闘技や漫画の話をたらたらと……。

その後「ゴンドラ」で下品な話を少々。
いい気分で酔っぱらって、帰る。
深夜、あれやこれやと仕事をする。


1999年9月8日(水)

池袋の惨事
出かける直前にテレビの速報で池袋の通り魔事件を知る。
ふだん、歩き回っているエリアだけに、かなりショッキング。

おとなの事情で
なんだか、おとなの事情で、
いま作っている作品のタイトルを変えなければならないらしい。
で、新しいタイトルが決まる。

あとは終日、会議。


1999年9月9日(木)

「D」について、もひとつ……
ここ数日のアクセスログをチェックしていたら、
ビルドアップさんやギャガさんから、
けっこうな数の訪問者が、このサイトにおいでになっている。

あとで、今川千佳夫さんからのメールで知ったのだが、
9月2日に書かせていただいた「D」の映画評を
岡部監督をはじめ、関係者の方がご覧になったとのこと。

なんか、ちょっぴり複雑な気分である。

じつは、今日の試写で女房も「D」を観たのだが、
彼女の感想もなかなか、おもしろかった……。

くわしく書くと、怒られちゃうんだけど、
あの手の男の子映画を案外、的確に評価しているのはおもしろい。
やはり、第二話がよかったみたい。

IRCであばれる。
インターネットのリアルタイムチャット、IRCは
レスポンスが早く、快適に楽しめるのだが、
ここのところ、ややマンネリ気味……。

深夜1時過ぎ、いつもの「#NAORIN」チャンネルを落ちたあと、
高校の後輩AKIMBOくんが、やっているチャンネルに入ってみる。

最初はちょろちょろと、キーボードをたたいていたんだけど、
徐々に加速度がついていく。

ボケとツッコミの激しい応酬!
ギャグとマジのシーソー!!
複数のネタの同時進行!!!
URLの、はりまくり!!!!
ペースト攻撃!!!!!

普段、使っているノートPCではなく、デスクトップ機から入ったため、
キーボードのミスタッチも多く、
IMEの辞書もいまいちバカで、最高速の書きこみスピードこそ
記録できなかったものの、
なんかパワフルにかけあい漫才など、やってしまう。

後輩の男がふたりと、
「はじめまして」の女性がふたり、いらっしゃったんだけど、
かなり悪ノリしちゃったみたい。ごめんなさいね。

まぁ、酒場でのぼくを知ってる方なら、
あんな感じと思っていただければ、よろしかろう。

いずれにせよ、インターネット初体験時代、
チャットをはじめたころの興奮を思い出して、楽しゅうございました。
また、遊ぼうね。


1999年9月10日(金)

買うだけ買って……
ずっとパソコンにむかって、あれこれやっていたので、
脳味噌ヘトヘト……。発狂寸前になる。
思い立って、池袋へでる。

最近、池袋の西武デパートは毎週金曜日、
夜九時まで営業時間なので、こんなとき助かる。

WAVEでDVDを買いこみ、LIBROで本を買いこむ。
これだけの量をいつ観て、いつ読むんだろうという疑問もわくが、
まぁ、いいでしょう。

映画秘宝
そんなこんなで、
以前、買ったまま読んでいなかった雑誌「映画秘宝9月号」を
ぱらぱらと読む。

なぜか知らないけど、
カプコンの岡本吉起さんがインタビューに答えている。

最近、DVDでウェスタンを観まくっているとのこと。
「ゾンビのつぎは西部劇や!」などと、いっている。
ゲーム雑誌なら、「スクープ!」となるところ……。

ほんとか?

ほかにもインターネット特集で、200の映画サイトを紹介。
フィギュアを使ったSWコマ撮りパロディ映画サイトなど、
なかなか、楽しいサイトがいっぱい紹介されてて、楽しくなっちゃう。


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