DIARY:1999 SEP.11〜20

Top(表紙)へ
日記詳細インデックスへ:↑最新の日記ページへ↑
←前回の日記ページへ!次回の日記ページへ→


1999年9月11日(土)

原口一也さんはいい人だ!
午後6時渋谷の居酒屋「九州」へ。
なんと、世界一締め切りを守るゲームライター、
原口一也さんが経費を消化するために、
ぼくら業界人の親睦会を開いてくれるとのこと。
原口一也さんはいい人だ!

今回の黒幕は、さくまあきらさんである。
さくまさんの命名により、会の名称も「原口一也にゴチになる会」!
こんな企画をたくらむ、さくまさんも、さくまさんだが、
それを受けちゃう原口さんもなかなかすごい。
原口一也さんはいい人だ!

集ったメンツは15人。いちいち書くのはめんどくさいから、
原口さんの日記からコピー&ペーストしちゃう。
さくまあきら師匠、真理子さん、戸田圭祐さん、内本真澄さん、
中尾淳くん、万乗大智さん、福本岳志さん、岩崎摂さん、
森澤明夫さん、空月くらげさん、成沢大輔さん、
江口貴博さん、浅野豊親さん、汐崎隼さん。
中には、原口さんも初対面の人が6人もいる。
この全員をおごる原口一也さんはいい人だ!

ぼくも調子に乗って、
「DANDOH!!!」の万乗大智さんに
「顔を出してみませんか」と声をかけちゃったんだけど、
原口さんはきっちり受けてたってくれた。
原口一也さんはいい人だ!

鉄鍋餃子をはじめとする、つまみの数々もなかなかうまいが、
ぼくと成沢大輔さんは、「これ、たのんでいい?」と
40度の黒糖焼酎をボトルでオーダー。
原口一也さんはいい人だ!

名刺交換の嵐! 異業種交流会のようだ。
あちらでは、占いをしている人がいる。
こちらでは、業界のディープな話をしている人がいる。
そちらでは、ただただにこにこ笑ってるだけの、ただの中尾くんがいる。
なかなかパワフルな会になったのは、原口さんの人徳か。
原口一也さんはいい人だ!

ところで、なぜ、こんなに「原口一也さんはいい人だ!」と
書かねば、ならないかというと、
それはおごられる側のノルマだからだ。

ぜんぶで12行「原口一也さんはいい人だ!」と、
書かねばならないから、おごられる方もたいへんである。
それでも、もう一度、心からいおう。
原口一也さんはいい人だ!

そんなこんなで、9時までわけもわからず、盛りあがってしまった。
盛り上がりついでに、
「じゃあ、二次会はぼくがおごりましょう!」なんて、いってしまった。
原口一也さんはいい人だ!」ろうけど、
おれもちょっぴりいい人だ。

でも、最後にもう一発。原口一也さんはいい人だ!

約束をしてしまう。
二次会は渋谷のBAR「門」の2階。
ここでも、なんと12人の人間がそろう。

ふと、気がつくと、おれは酔っぱらっている。
「酔っぱらってるから、いいますけど……」
なんて、枕詞とともに、さくまさんに、あれこれいいまくっている。

「あ、おれは、なんてことをいってるんだ」と、
心のどこかが叫んでいるが、
走りだした柴尾は、自分でも止められない!
がしがし調子に乗って、いいまくる。

気がつくと、すごい約束をしちゃった気がするけど、
この約束を破っては、酔っ払いの名折れである。
「きっちり守らせていただきますぜ」とは、
いまは、しらふのおれの誓約である。
(このへんがどういう意味かは、WWWのどこかで判明します)
おそらく、黒糖焼酎事件として、歴史に残るであろう、
運命の瞬間だったのかもしれない。

背後でにやりと笑う成沢大輔さんが、ちょっと不気味であった。

万乗大智さんはいい人だ!
午前2時半に成沢大輔さん、原口一也さん、万乗大智さんとともに、
タクシーで新宿へ。

「いやぁ、申し訳ないから、こんどはぼくがおごりますよ」とは、
万乗大智さんのことば。
それにすなおに「万乗大智さんはいい人だ!」と、
おごられちゃうのが、ぼくらのことば。

新宿東口の「浪曼房」へ。
漫画やアニメのはなしで、男4人、しみじみと飲む。
さすがに酒を飲みすぎたぼくは、ひたすらウーロン茶を飲んでいた。

早朝4時、タクシーで帰宅し、倒れこむように眠る。


1999年9月12日(日)

入稿
目が覚めてから、シャワーを浴びて、
ぼろぼろの脳みそをコーヒーで景気づけて、
小学館「ヤングサンデー」編集部へ。

6ページ分のネームを書き終わったら、深夜3時。
それから、編集のIさんたちと、下品なバカ話をして、帰宅。


1999年9月13日(月)

PS2発表の温度差
東京ゲームショー直前にして、全日空ホテルでのPS2発表会。
2000年3月4日という発売日、39800円という価格、
100万台という初回出荷数は既報の通り。

ウェブではGamespotや、SCE公式サイトをご覧いただければ、
だいたいわかると思う。

これに関連するニュースをあれこれ見ていたのだが、
なんだかなぁと感じること、多々。

ちょうど、録画をしていた
フジテレビのニュース番組で解説を担当していた
報道局の大林宏さんの話を採録してみる。

「かつてね、どうしてソニーがゲームの世界に進出するのかと
不思議に思ったことがあるんですけどね。
今日、こういう狙いを聴いてみましてですね。
なるほどと納得させられましたよね。
ソニーはこのプレステ2を家庭用コンピュータの中心に据えて、
いずれは電話やテレビ、冷蔵庫などをコントロールすることを
考えているようなんですけど、
ただですね。ソニーの狙いを考えてみますとですね。
ハードに対するソフトを作るメーカーにしてみるとですね。
プレステ2の性能を
生かしきったソフトを作る能力があるのかどうか……。
また、ゲームの専門店にしてみればですね。
映画や音楽を含めてあつかえる能力があるのか。
どうかということですよね。
ですからですね。これを契機にですね。
あるいは、ゲーム業界が淘汰されたり、再編される
そのきっかけになるんじゃないかと、そういう感じがありますよね」

うーん。
わかったような、わからないような……。
テレビの解説の人って、わからないことを無理してでも、
なにかしゃべらないといけないから、たいへんですね。

よく、小学館のIさんなどと話すのだが、
経済紙の記事で紹介されるゲーム業界の動向と、
実際の業界の感覚とは、あまりにもタイムラグがありすぎる。
また、ある種の温度差があるのは事実だ。

とくにこういうイベントがあるたびに、
報道の人たちは、世の中にゲームというものがあることを
毎度、毎度、飽きもせず再発見しつづけてるんだろうと
不思議に思う。

ほんとにつなぐつもり……?
ゲーム機とテレビ、電話回線を接続するところまでは、自然の帰結。
その接続状態から、DVDがみられるところまでは、
炊飯器が電子ジャー炊飯器になる程度の自然な進化。

しかし、ゲーム機と冷蔵庫をつなげたいか……?
それって、インターネットつき電子レンジや
電子レンジつき冷蔵庫みたいなものじゃないか。
(じっさいにあったけど……)
ばかばかしい。

ホームオートメーションの核になるハードウェア!
経済関係の人が好きな、そんなストーリーって、
昔なつかしい、メディアミックスとかマルチメディアとかいう
まやかしに似た、いかがわしさしかない。

結局、プレイステーション2は、<プレイ>ステーションなのである。
今回の発表で見るべきポイントは、発売日でも、価格でもなく、
プレイステーションの上位互換機種の正式名称が
<プレイ>ステーション2になったという一点にある。
これはつまり、「おれたちが作ったのは、遊びの道具なんだ」という
決意表明なんじゃないですか。


1999年9月14日(火)

DVDプレイヤーとして
昨日の日記では、「PS2」はやっぱ、ゲーム機でしょう」という点を
重点的に書いたのだが、
DVDプレイヤーとしての側面を忘れるわけには、いかない。

「PS1」にも、CD再生能力があったわけだが、
「PS1」発売当時、すでに普及していたCDとは、わけが違う。
アメリカは別として、日本でDVDが普及しているとは、いい難い。

最近大ヒットしたDVD版「アルマゲドン」が初回10万枚のプレス。
大ヒット作品といわれても、10万枚しか、売れてない……。
こいつを考えると、
3月上旬一気に百万台のDVDプレイヤーが普及する衝撃は大きい。

これはなんとも、楽しみな事態である。
かつて、「エヴァンゲリオン」や「タイタニック」でも
普及しなかったDVDが、
気がつくと家庭にあるというシチュエーションは、たいしたものだ。

当然、映像ソフト会社も、色めきたっているんでしょうね。

もちろん、現時点、
DVDプレイヤーを買い控えするユーザーがいることは、
懸念されているけど、気にするレベルではないはず。

つい最近、DVDプレイヤーを買ったばかりのぼくとしては、
現実にPS2をDVDプレイヤーとして使うユーザーが
どれほどいるか……は、ともかく、
マニアックなPS2ユーザーをターゲットにして、
各社で、これまでパッケージ化がためらわれてきたような
映像作品が
つぎつぎに発売されていくのが、楽しみである。

「すべての映像エンターテインメントは、ここに集まる」ってか。

あついあつい六本木
夜11時、六本木の「フラミンゴバー」へ。
13周年記念のパーティ&ダンスコンテストがあるってことで、
いつもは時間制料金のこの店が、
今日は時間無制限飲み放題なのである。

てなわけで、宮岡寛さん、Tくん、今井修司さんと
店内で落ちあうことに。

まさに立錐の余地もないほどの大盛況。
地下の店なのに、エアコンの能力を超えるほどの人間発熱パワーである。
とにかく、暑くて暑くて暑くて……。
サウナ内でビールをがぶ飲みするシチュエーション。

偶然、同席した東北新社の方が、
「レガイア伝説」のCFを担当してたりして、
唐突に名刺交換しちゃったりしたのも、おもしろかったけど……。

結局、朝の4時まで、飲んでました。

その後、閉店直後の「b」に、無理をいって、
すこし飲ませてもらい、クールダウン。今井修司さんとタクシーで帰宅。


1999年9月15日(水・敬老の日)

アクセス急増
13日が197Hit、14日が188Hit、
そして今日は休日であるにもかかわらず、132Hitである。
おそらく「PS2」発売日発表の影響も、あるんだろう。

ということで、意識して2日連続で「PS2」の感想を
書かせてもらったんだけど、
「PS2」には、
陳腐な「情報家電」への志向ではなく、
最強の「娯楽家電」への道を進んでほしいものである。
あるいは最強の「パッケージメディア再生機」として、
がんばってほしいな。

大きな会社になっちゃうと、
船頭の数は増えて、たいへんなのだろうけどね。


1999年9月16日(木)

30000HIT!!
本日、サイト開設以来、30,000Hitを達成。
アクセスカウンターなんて、
たんなる目安にしか、すぎないのかもしれないけど、
これもひとえに、みなさまのおかげです。

しかし、ここまで続いちゃうと、やめどきが難しいなぁ。
いつかは、ぱたりと止める日が来ちゃうと思うんだけどね……。

いずれにせよ、いま水面下で、
このサイト用に、新しい企画を進行させてます。
公開まではあと、1カ月くらいかな……。

しあわせな時間
ブラウザ-の「お気に入り」というか、「ブックマーク」というか、
一気に増える時期というのがあるよね。

いろいろと波があるのは、たしかだけど、
やっぱり、PCを買って、プロバイダー契約直後というのが、
いちばん増える。

ネットからはじまる、人づきあいというのも、
そのころ、いちばん増える。
毎日、友だちが増える感覚はほんとに楽しかった。

ぼくの場合、自宅にPCを買って、ちょうど1年くらい経つ。

掲示板ひとつみても、常連の顔ぶれが変わっていたり、
楽しみに毎日見ていたサイトの更新が止まっちゃったり、
いろんな意味で、最近、ちょっと節目かなと思う。


1999年9月17日(金)

東京ゲームショウ'99秋
ほとんど徹夜で、東京ゲームショウへ。やはり、幕張は遠い……。
気づいたことをいくつか……。

●PS2●
SCEブースでは、プレイアブルPS2が、何台も……。
当然、悪夢のごとく、ごった返している。
ナムコやコーエイなどのブースでも、さまざまなPS2デモがある。
「ダーククラウド」と「電線」が変な感じで楽しそう。
映像を見て、触りたくなるゲーム。
「新リッジレーサー」の映像にも、どきどき。
「決戦」には、絵作りをもう少し、勉強していただきたい。
「ザ・バウンサー」……、判断保留。

●ドリームキャスト●
「シェンムー」が、すばらしい。
まさか荷物のノルマ10個でフォークリフト対決をし、
そのまま、フォークリフトレースをするゲームだったとは……。
ぼくの知っているゲームとは、違う発想である。
3Dの新たな活用である。
以上の文章はすべて皮肉である。

しかし、全体を通してみると、
ドリキャス作品個々の完成度はたいしたもの。
ゴトウヨシオとは、関係なく、がんばれと声援を送りたくなる。

●スクウェア●
「デュープリズム」は、Zソートを感じさせない
しっかりとした固体の壁が、たいしたもの。
「クロノ・クロス」のキャラクターグラフィックスと
マップのグラフィックスがすばらしい。
わけがわからないまま突入した戦闘は、ちょっと、砂をかむような感じ。

上記、2ソフトとも
メッセージの字間と行間が等間隔に詰まってて、
とにかく読みにくい。
どちらもていねいなテキストを書いてるだけに、もったいない。
もうすこし、行間をあけてほしいなぁ。

それでも、
あの「チョコボレース」の字間、行間より、マシだけど……。

●ドラゴンクエストVII●
やっと遊べた。なにげないところで、
じつは、すごいプログラムを組んでいることがよく、わかる。
マップきりかえ、ウィンドウ表示、むちゃくちゃ速い。

ゲームショウバージョンは
いきなり知らない町から始まる設定で、
たった5分しか遊べないだけに、
ストーリーなど、わけはわからないが、
つぼを割り、タンスをあけながら、
マップをぐるぐる回して遊ぶ。ちょっぴり目が回る。

●ワンダースワン●
バンダイ、やるな!

ワンダースワンがPSにつながる!
ワンダースワンがデジカメにつながる!
ワンダースワンが携帯電話・PHSにつながる!
ワンダースワンがロボットにつながる!
なんでもかんでもつながっちゃうワンダースワンの節操のなさを知ったことが
じつは今回、いちばん楽しい収穫。

フットワークが軽い玩具メーカーならではの展開は、
ワンダースワンが電子ブロックの部品になったみたい。
すンげぇいいっす。

●レジェンドオブドラグーン●
SCEのRPG。
なんか、気持ちよくきれい……。
メカっぽいものをなくしたファイナルファンタジーみたい。
でも、お話が、あんまり、なさそうな予感がするのは、
シンプルっぽい設定のせい?

●どうなるんでしょうね●
ゲームウォーカーのK編集長と、プレス控え室でばったり。
公開の場では書けないネタを情報交換。

●人ごみとか●
ビジネスデーなのに、とにかく人が多かった。
PS2の話題性のおかげか。
それでも、出展会社が減ったため、あちこち見て回るのが楽だった。
しかし、会社が減ったと同時に
コンパニオンの露出が少なくなったような気がした。

●衝撃●
NTTdocomoのブースで、
退屈そうに、携帯端末を触っていたコンパニオンのおねぇさん。
ヘソ上の高さのテーブルに胸を乗せる形で、
端末をいじっていたのだが、それも飽きちゃったみたい。
背筋を伸ばして、胸に手をやると、
コスチュームの上から
垂直方向にバストを10センチほどスライドダウン。

あれれ、すごいものを見ちゃったよ。ニセちちか……。

ゲームショウ疲れ
午後4時半、幕張メッセを、あとにする。
電車を乗り継ぎ、関東平野を横断、開発へいく。
濃い打ち合わせをするつもりが、
みんな疲れてて、仕事にならない。そのまま、帰宅する。


1999年9月18日(土)

真夜中の恵比寿
まずは、昨日のおさらいから……。

徹夜のあと、ゲームショウで一日中、歩き回って、
都内某所で打ち合わせをして、
へとへとのしょぼしょぼになり、帰宅。
サイトの日記を更新して、「さぁ、寝るぞ!」

寝床にもぐりこむと、携帯電話が鳴る。
夜11時半だ。電話のむこうから、喧騒が聞こえる。
通称「年上のマブダチ」こと、
アミューズメントメディア総合学院の津村さんである。

「いまゲームショウのあとで、CESA勉強会を終わって、飲んでるんですよ」
どうやら、恵比寿で飲んでいるようだ。
おれに「来い」と、いってやがる。
ったく、この親父ってば、なにを考えてるんだ!?
と、思わないでもない……。

「電話を代わりますね」
で、出てきたのが、ハートビートの小林千尋さん。
以前、都内某所でお会いした小林さんは
とても感じのよい方で、
ぜひ、もう一度、お会いしたいとは思っていたのだ。

………。

「わかりました。10分後に電話をかけてください」
しばし、あれこれと考え、女房の許可をとり、
顔を洗って気合を入れ、二度目の電話を待つ。

二度目の電話に「いきます」と答え、タクシーに乗りこむ。

で、恵比寿に到着したのが深夜12時半。
寝ぼけているから、よく覚えていないが、
駅前にある半屋外の焼肉屋で
炭火焼の焼肉をつつきながら、名刺交換。
ところが、おれは寝ぼけていて、名刺を忘れてる。
あちゃああ、ではある。

アミューズメントメディア総合学院からは
津村さんのほかに、教官の小宮英武さん、土本強さん。
津村さんはあいかわらず、不気味にからんでいる。
アスキー・ベストロンをはじめ、いろんな仕事をやってききた
小宮さんは、ニトロを内蔵しているごときターボ野郎。
土本さんはオタクエナジー全開で、薀蓄をかたむける。

ハートビートの小林さんはやっぱり、なかなかのナイスガイ。

エンターテインメント・ソフトウェア・パブリッシング(ESP)
プロデューサー、竹澤奈津子さんは妙な魅力のある人である。

ほかにも、ビッツラボラトリーの宮崎暁さんや
ネバーランドカンパニーの取締役副社長、高田さん、
スクリプトアーツの大味健一郎さんもいらした。
ほかにもおふたり、いらしたのだが、ごめんなさい。
手元に名刺がなく、記憶もとんでます。

そんなこんなで、
大味さんのマンションに、なだれこむことに。
ぼくはワインは詳しくないのだが、
大味さんは、なんかの金賞受賞とかいうワインをふるまわれる。

マンションは恵比寿ガーデンプレイス。
「ここができたときに、お買いになったんですか」
と、大味さんにきくと、
「(柴尾が)中村光一さんと、タメになったら、答えますよ」
はぁ……?
なんだか、よくわからないが、酔っぱらっているようだ。

明るくなったので、タクシーで家に帰る。
目が覚めたら、夜七時であった。


1999年9月19日(日)

「ローマ人の物語」の攻略本
ほんとは、東京ゲームショウに、もいちど、いって、
さくまあきらさんの公開録音を聞きたかったのだが、
いろいろと、手間どって、断念。

けっこうくやしい。

結局、サイトにCGIを組みこもうと努力したあげくに、
これも断念したり、
あれこれ、読書したりした一日。

さて、塩野七生の「ローマ人の物語」は、
年に一冊ずつ出版されるお楽しみなんだけど、
紀伊国屋書店のサイトをチェックしていたら、
新潮社から、最新の第8巻が出ている模様。
か、買って、読まねば……。でも、家を出るのが、おっくうである。

そこで、これも最近出たばかりで、積ン読しといた
「塩野七生『ローマ人の物語』の旅 コンプリート・ガイドブック」を読む。
本のための攻略本だ。

表紙は新潮社というより、自由国民社な感じだけど、
豊富な図版と文章の手間のかかった本。
こりゃ、本編を読む前の予習になって、いいなぁ。

ローマに、いきたくなってしまう。

山際淳司
深夜、録画しておいた「知ってるつもり?!」を観る。
今回は山際淳司。
その死がつい最近のことで、とても不思議な感じ。

番組の構成は当然のように、「江夏の21球」が中心。
「Number」誌創刊時、山際の江夏(広島カープ・当時)に対する
真摯なインタビューから、
あの名作「江夏の21球」が生まれたことはもちろん、
山際自身の人生のターニングポイントになったというもの。

わずか50分の番組の核となる作品として、
「江夏の21球」を持ってきたのは、非常に効果的で
江夏を生き返らせた、衣笠のあのひとことを、
スタジオで衣笠本人が語っていたのは、印象的だった。

さらに山際の人生の軌跡と江夏のそれを、ふたつならべ、
その交点として「運命のインタビュ」ーを
クローズアップさせていたのは、みごとといえる。

まぁ、ほんとうは、山際自身も著書で書いているように、
その前後の江川騒動や
アメリカ大リーグの取材など、
その後の活躍の下地となる活動はあったわけで、
すべてを「江夏の21球」に帰するわけには、いかないんだろうけど……。

ちなみに、ぼくはプロ野球のファンではない。
「ひいきのチームは?」という質問がけっこう苦手で、
そのときどきで、「母校の先輩が仰木監督ですから……」とか、
「福岡県出身として、ホークスは気になりますね」とは、いうけど、
どこが勝とうが、知ったこっちゃないのである。

そんなぼくでも、「Number」を買って、
野球の記事を隅々まで読んでしまうのは、
個をクローズアップし、瞬間を拡大させる
スポーツライターの技を堪能するため……。

「ぼくらは描かれた霧を見て、
はじめて自然の霧というものを知る。
ロンドンの霧を見ることができるのは
そこに霧があるからじゃなくて、
霧を描いてみせてくれた画家がいたからなのだ」

オスカー・ワイルドはこういったが、
「絵」であっても、「ことば」であってもおなじである。

ぼくにはプロ野球観戦から「ことば」を生む才はないが、
山際の生んだ「ことば」を通して、
プロ野球の観かたを多少は覚えていった。

だから、山際の死は、ぼくらの網膜から、
一本の視神経が消失したに等しいできごとだった。
番組を見ていて、なんだか、そんなことを思いだした。

あ、ゲームデザイナーの日記ですよね、これ……?
じゃあ、
ゲーム業界にそんな「ことば」を生む人は、いるかどうか……って
そこんとこを考えてみましょう。

はい、マスコミサイドにもクリエイターサイドにも、
そういった方はいらっしゃいます。

ただ、その名を書いちゃうと、世間が狭くなっちゃうので、
ここには書けません。

残念なのは、マスコミ側よりクリエイター側に
その「ことば」を持つ方が、多いことでしょうね。


1999年9月20日(月)

デジタルはうさんくさい。
DVDプレイヤーを買ってしまったぼくだが、
かつてLDを3,000枚、買いまくったときほど、本気になれないのは、
地域コードのおかげで、輸入盤が買いにくいとか、
すでにLDで持っている作品が多いためとか、いろいろある。

でもね、最大の理由は、
パッケージメディアコレクションとしての
デジタルがうさんくさく感じられちゃうため。

アナログとくらべて、デジタルの進化が早いのは、
あたりまえなんだけど、
あっけないほど、かんたんに、方式を変えてくれやがりそうで、
落ちついて、コレクションなんかできやしない。

エンターテインメントハードウェアとして、
世代交替の激しいゲームの世界に長くいすぎたため、
臆病になってるのかもしれないけどね。

まぁ、気の変わりやすいぼくのことだから、
ふと気がつくと1000枚くらい、コレクションしてるかもしれない……。

本屋へいって
打ち合わせが早く済んだので、
LIBROにいって、たくさん本を買う。

もちろん「ローマ人の物語VIII 危機と克服」も買う。


Top(表紙)へ

↑このページの冒頭にジャンプ!↑

←前回の日記ページへ!次回の日記ページへ→