DIARY:1999 OCT.1〜10

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1999年10月1日(金)

「アイズ ワイド シャット」
ふと思いたって、夕方池袋にでる。
ビックパソコン館で、「Microsoft Office2000 Premium」の
アップグレード版を購入。
ビックカメラ本店で、電動歯ブラシを購入。

すぐそばの池袋東急で「アイズ ワイド シャット」を
上映していたので、なにげなく観る。

性的妄想版「胡蝶の夢」であった。
おもしろかったけど、1年もすれば、忘れちゃうような作品。

「エマニエル夫人」に「チャタレー夫人の恋人」、「ナインハーフ」とか
単純にセックスに焦点をあてた洋画って、
日本人とはタブーの観念が違いすぎて、
「あんたはそれを背徳と感じるのね、ふーーーん」と
いいたくなっちゃうものが多いんだけど、
この作品も同パターン。
キューブリックでいえば、「ロリータ」もつらかったなぁ。
長いイギリス暮らしで性的モラルは
ビクトリア朝レベルになっちゃってるのだろうか。

原作の古さもあいまって、
劇中のトム・クルーズのカマトトぶりは、笑っちゃうくらい。
メガネのニコール・キッドマンは、かなりツボなんだけど……。

興味深かったのはマルチトラックサウンドだったこと。
キューブリックの立体音響作品って、
「2001年 宇宙の旅」以来かもしれない。
音の使い方は興味深かった。

ちなみに800円で購入したパンフレットは、
度の過ぎたキューブリック追悼特集がうっとうしい。
全52ページ中25ページが旧作品の
写真と業界の各氏の寄稿。
肝心の「アイズ ワイド シャット」の情報は皆無に近い。
かんちがいしてます。ひどすぎです。


1999年10月2日(土)

「ラストサマー2」
たまっていた洗濯ものを洗濯機にかけてるあいだ、
DVDで、「ラストサマー2」を鑑賞。

主演のジェニファー・ラブ・ヒューイットは、
あいかわらず、いい感じなんだけど、
監督と脚本が変わったこともあり、
単なるショッカー映画になってるのが残念。

前作の脚本は、まだ知的ゲームを楽しめたなぁ。

「Office2000」
2時間かかって、アップグレード。
インストール前後、かなり気をつかっていたせいか、
すんなりインストール完了。

「OUTLOOK」をはじめ、
さまざまな環境も問題なく移行完了と思ったら、
どうやら、IE5を新バージョンに勝手に書き換えていた模様。
設定はおなじだが、プリインストールのNN4から
勝手にブックマークをインポートしている。

まぁ、たいした被害ではないか。

練馬を歩く
最近、運動不足気味なので、川越街道から豊島園通り、
環八通りと一時間半ほど、早足で歩く。
途中、TSUTAYAで、あれこれ本を買う。

「シェンムー」発売延期
なんでも春まで発売延期だそうだ。
この期におよんで半年の延期とは、大胆である。
フルボイスの作品だけに、
週五日体制でセガに通勤しているという
ボイスアクターさんには、ご愁傷さまといってあげたい。


1999年10月3日(日)

ナスキンはいま……。
早朝、眠れぬままに、WOWOWを流しっぱなしにしていると、
「ベラ・マフィア ファミリーの女たち」というのをやっている。
アメリカのCATV用、テレビ・ドラマなのだが、
全後編で3時間を一気に放送。

後編の冒頭クレジットには、
ナスターシャ・キンスキーの文字が……。

をを?

「テス」、「キャット・ピープル」、「ホテル・ニューハンプシャー」……。
チャーリー・シーンと共演した
「ターミナル・ベロシティ('95)」以降、個人的には、ずいぶん、
ごぶさたなナスターシャ・キンスキーである。

女房とふたりで見ていたのだが、
「あれ? ナスターシャ・キンスキーでてたっけ?」
「あれじゃない?」てな感じで、見つけるのに苦労する。

じつは、主役級で出演してたりしたんだけど、
印象がかなり違うので、わからなかった。

ドラマはマフィア版「極道の妻たち」。
幼い子供を含め一家の男たちをすべて殺された
未亡人が、ファミリーの敵に復習を挑むというもの。

岩下志麻相当にバネッサ・レッドグレーブ!
姐さんのひとりに、ナスターシャ・キンスキーという配役である。
髪を金色に染めたナスターシャ・キンスキーったら、
体型はすっかりマダムで、
ああ、彼女も38歳なのだなぁと感慨にふける。

ドラマそのものは、ところどころ興味深い点はあるものの、
ただのB級作品。ちょっぴりせつないね。

渋谷を歩く
午後、渋谷にでて、宮益坂へ。
輸入LD&DVDの店、Saleに顔を出す。

以前はこの店で、とりつかれたように
輸入LDを買っていたものだが、
世の中……というより、アメリカの主流がDVDになって以来、
かなり、ごぶさたしている。

輸入版DVDの再生が可能な
リージョン・フリーの香港/台湾改造DVDプレイヤーは、高い。
かなり迷ったのだが、購入断念。

つづいて、道玄坂のJ&Pへ。
気の迷いで、USB接続のzipドライブを購入。
さらに「ブック1st」へ。
コンピュータ関係の資料を何冊か購入。

中野サンプラザの声優イベント取材を終えた女房と合流。
「くじら屋」で、定食を食う。その後、渋東シネタワーへ。

「秘密」
映画「秘密」を観る。
「人格交換」テーマ(?)の作品だけど、
とても、ていねいに作られている。

最初から最後まで、泣かせどころが多く、
劇場中からすすり泣きが聞こえる。
ぼくも泣きました。

ドラマの時系列とシナリオのテンポが、ぴったり合い、
観客に考える時間を適度にあたえる作劇に好感。


1999年10月4日(月)

練馬最大級!
営団有楽町線平和台駅は、家から歩いて20分ほどの距離。
ここに、練馬最大級のPCショップという触れこみの
PC DEPOTが開店したというので、散歩がてら、いってみる。

広い店内の雰囲気は、いわゆる郊外型書店に似た感じ。
いたずらに明るく、淫靡さのかけらもない。
CD-Rドライブの箱を手に持ち、チェックしていると、
箱にくっついた万引き警報機が、ピヨピヨと鳴り出す。
あれこれさわっているうちに、接触がずれたようだ。

そのとたん、「申し訳ございません」と、店員さんの大合唱。
すぐそばにあったレジに、問題の箱を持っていくと、
店員が警報解除機を使って、警報をとめてくれた。

その後、5分に1回くらい、ピヨピヨが聞こえ、
そのたびに、合唱が聞こえる。あはははは……。

VAIO専用CD-Rドライブが安かったので、
買ってしまう。

モハメド・アリ!
ドキュメンタリー映画「モハメド・アリ かけがえのない日々」を
DVDで鑑賞。ずっと観たかったのだ。

1974年、のちに「キンシャサの奇跡」と形容される
対ジョージ・フォアマン戦を中心にしたドキュメンタリー。
レオン・ギャスト監督自身が
30万フィートにおよぶフィルムを20年かけて編集し、
1997年のアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した労作だ。

ぼくの年齢だと、アリといえば、猪木と戦い、
その後、パーキンソン病と戦いながら、
アトランタ五輪の聖火ランナーとなったアリの映像が
印象的なのだが、
この映画を観ると、アリという存在そのものへの見方が
がらりと変わってしまう。
とにかく魅力的な人物なのである。
これがノンフィクションというのが、信じられないくらいだ。
よきドキュメンタリーには、
フィクションをしのぐ最高のドラマがあるものだが、
ここには、最高に「立った」キャラがいる。

'70年代を知る上での生き生きとした資料であり、
静かな感動を生む作品である。


1999年10月5日(火)

新耳袋の夜
午後、歌舞伎町のロフト・プラスワンに。
今夜は恐怖怪談噺の「新耳袋」の6回目のイベントである。
現地で、K村くんや角銅博之さん、イダタツヒコご夫妻と合流。

今回は「牧場(UFO)の話(新耳袋第四夜に収録)」のような
大ネタこそ、かからなかったものの、
しみじみと怖い話が聞けました。

さて、例によって、奥座敷に陣取って、舞台を見ていると、
舞台下手の方に、見おぼえのある顔が!
もしかしたら……と、思っていると。
休憩時間に、むこうもこちらに気がついたようだ。
やはり講談社「覇王」編集部のY田編集長である。

にこにこしながら、こちらにやってくるY田さんに、
「きょうは、どうして来たんですか?」と、聞いてみると、
「うん。おれ、怪談マニアだから!」という、
ひたすら明快な、お答え。そいつぁ、失礼いたしました。

あいかわらず、憎めない人だなぁ。


1999年10月6日(水)

いつもの会議
千歳烏山のクレアテックで、
「メタルマックス・オーバードライブ」の企画会議。
その後、居酒屋「和市」で、
宮岡寛さん、今井修司さん、Tくんと飲む。


1999年10月7日(木)

買うときは買う!
ちょっとした用で、女房と三田にでたあと、
そのまま、ひとりで秋葉原へ。

オンライン・ゲームだけは、手を出さずにいようと思ったのに、
ふとした気の迷いで、ラオックス・ソフト館にいき、
輸入版「Ever Quest」を購入してしまう。8,100円。

都内某所の開発を壊滅の危機にさらしたという
禁断のソフトである。
「とりあえず、様子を見るだけね」と、自分を納得させる。

つづいて、石丸電気ソフト1にいく。
DVDの「ウルトラマン・ティガ」1〜6巻を買う。6×3,800円。
「とりあえず、ひまつぶしね」と、自分を納得させる。

御茶ノ水から、丸の内線に乗り、池袋へ。
ビックパソコン館本店にいき、
パーソナルモバイルツール「ザウルス アイクルーズ」を買う。
128,000円。
「PCのOutlookと連携できるPDAは必要だから」と、
自分を納得させる。

戦利品を堪能?
仕事場で、あれこれ仕事をしたあと、
「Ever Quest」をデスクトップ機にインストール。

チュートリアルモードで1時間ほど、プレイしてみる。
3D画面のRPGなのだが、PentiumIIIに最新のDirectXで、
驚くほど、スムーズに動く。

チュートリアルそのものは、とても親切にできているのだが、
大量の英語を読むのは、けっこうめんどくさい。

おおまかにシステムを理解したところで、終了。
通信が必要となるユーザー登録は、
あとの楽しみということに……。

家に帰り、「ザウルス アイクルーズ」に同梱の
パソコン連携ツールをノートPCにインストール。
ずっと使わないまま、「使用不可」にしていた
赤外線通信ツールの再起動にてまどる。
おまけに、その過程で、
CD-ROMドライバーが使用不可になったりして、いらいら。

インストール終了後、早速、アイクルーズに
Outlookのデータを流しこむ。
同梱のソフトは「Outlook 97/98」対応と書いてあったのだが、
うちのは「Outlook2000」。
ちょっぴり心配したが、問題なく、「同期」に成功。

しかし、流し込まれたデータを見ているうちに、
電話番号の表記の仕方が気になってくる。
ところどころで、
「0312345678」となっている電話番号がある。

これは、以前、携帯電話のメモリーから
電話帳データを吸い上げたときの名残りである。
これをきれいに「(03)1234-5678」と、書き換えたくなったのだ。

ときどき、潔癖になるおれである。
そんな、ばっちぃ(?)表記の電話番号は200件くらい。
すべての市外局番が、「03」で統一されていれば、
ほかのアプリケーションに移して、マクロでも組むのだが、
そういうわけには、いかない。「0423」もあれば、「045」もある。

「ばかやろう、所沢や千葉なんかに住むんじゃねぇよ」と、
乱暴につぶやきながら、
単純作業の手打ちで、書き換えていく。

その過程で、
携帯電話の11桁化に対応していないデータがあるのにも気づく。
これもついでに手打ちで修正。
ところどころで、PHSの番号もあるから、
ルール不統一でめんどくさい。

おれも、ばかだなぁ。結局、寝たのは朝6時である。


1999年10月8日(金)

恵比寿はいつも突然に!
夜9時、女房と近所にあるお好み焼き屋「とんちゃ」にいき、
しみじみと、もんじゃを食っているとき、携帯電話が鳴る。

アミューズメントメディア総合学院
「年上のマブダチ」こと、津村和宏さんである。
「いま、飲んでるんですよ!」

でたぁ! この人は、いつも突然なのだ。
女房にお許しをいただき、恵比寿にむかう。
今回の会場は恵比寿ガーデンヒルズ内、
スクリプトアーツの大味健一郎社長のお宅である。

玄関ドアを開けると、いきなり巨大なピカチュウが登場。
いや、ただの津村さんなのだが、
この瞬間、津村さんは、「年上のマブダチ」ではなくなり、
「年上のピカチュウ」となってしまっている。

居間では、すでに何本ものワインが口を開けており、
ふたつならんだ鍋が、からっぽになっている。
赤ら顔をして、やたらと活動的なのは、
ハートビートの山名学社長である。
にこにこしているロマンスグレイは、ナムコの川村順一さんである。
とにかく、みなさん、できあがっているのである。

遅れてやってきた、こちらとしては、
あっけにとられるばかり。
とりあえず、初対面の方と名刺交換なんぞをする。

ほかに、いらっしゃった方をとりあえず、列記させていただく。
宮崎暁さん@ビッツラボラトリー、小林千尋さん@ハートビート、
佐藤宏さん@志太起業研究所、佐々木亜希子さん@日活、
小嶋千里さん@電撃王、小熊寿さん@ESP
どなたか、失念している方がいたら、失礼!

「ジョージ・クルーニー命」の佐々木亜希子さんからは、
ハゲでマッチョで胸毛&刺青入りの親父の魅力を
とくとくと教えていただく。

小林千尋さんとはクラシック音楽な話をする

宮崎暁さんからは
「業界の若者よ、トゥルー・ラブをめざせ」てな話をうかがう。

山名学さんからは
「飲みたいボトルがあったら、開ける!」ことを実地で教わる。

大家の大味さんからは
「大事なボトルをいかに死守するか」をこれも実地で教わる。

気がつくと、朝である。うへぇ。
佐々木さんを乗っけて、タクシーで帰る。


1999年10月9日(土)

「ブレイド」
ああ、なぜだ?
なぜ、おれはこの映画を映画館で観なかったのだ!?

DVDで、映画「ブレイド」を鑑賞。
ウェズリー・スナイプス主演のアクション・バンパイア映画だ。
120分の上映時間が、あっという間!

すごいよ!
最近のアクション映画では珍しく、きちんとダレ場があるんだよ。
映画全体のテンポを計算した上で、
一見、陳腐に思わせる、ダレ場を織りこむのは、職人の技。

最近の派手な映画って、
観客が考えることを、ちからずくで、放棄させようってやつが、
多いんだけど、これは別なのだ。

アクション・シーンも緩急おりまぜ、リズミカルで、
ひとつひとつのシーンのリズムと、
全体のシナリオのうねるようなリズムが渾然一体となり、
ひたすら心地いい。

大予算映画ではないのだが、
お金の使い方がすごくうまいのが、映像からはっきりわかる。

良質のアクション映画には、
不可欠の無国籍感が、荒唐無稽なファンタジーを
堂々たる世界観として包みこんでいる。

ウェズリー・スナイプス、かっこいい!
強いときは、ひたすら強いんだけど、
そんな最強の彼が窮地に陥るときの流れが自然で、
ほんとに手に汗にぎっちゃうよ。

ポイントをおさえたシナリオは絶妙。
スクリプトそのものには、あまり感心しなかったものの、
ハコ書きのうまさが、さえている。

吸血鬼映画としてのエロティシズムは皆無だが、
バンパイア映画でしか、生み出せない、
最高にセクシーなシーンがある。

もう、たまんないす。


1999年10月10日(日・体育の日)

Ludns@古川さん
あれこれ、作業をやっていて、徹夜。
朝9時ごろ、起きてきた女房と、
ビデオで前夜の「雷波少年スペシャル」を観る。
ブルーム・オブ・ユースの武道館コンサート。

その後、ネットにつなげて、水庭掲示板を観ると、
清水賢治さんLudens@古川さんの訃報を書きこんでいる。
同時に追悼掲示板も立ち上げている。

古川さんは、ほぼ一年前、
ぼくが初めていったオフ会でお会いした方。
ネットを通して、だれかと会うのは、
初めてだったので、とても印象深い方である。

このサイトでも「SEARCH」を使えば、
掲示板や日記などに何度か顔を出されていることが。
お分かりになると思う。

早速、追悼掲示板にいってみるが、
立ち上げた清水さん以外にはまだ、だれも書きこんでいない。
なにか、書こうかと思ったのだが、混乱して、なにも書きこめない。

としまえん
今日は女房とどこかにいこうと、いっていたのだが、
行き先は決めていない。
「どこにいきたい?」と聞くと、「豊島園」という。

と、豊島園ですか!?
あの、ぼく、徹夜明けなんですけど……。

タクシーで豊島園にいく。

秋の豊島園は穏やかな日差しに包まれている。
ちなみに今日の決定権は女房にある。
女房が指差した方向にあるアトラクションに、つぎつぎと乗る。

10ちかくのアトラクションに乗ったのだが、
徹夜明けに豊島園はつらすぎ……。

最後にメリーゴーランド「エル・ドラド」に乗ろうという女房だが、
頭がくらくらして、それどころではない。
ベンチで横になり、
メリーゴーランドの馬にまたがった女房に力なく手を振る羽目に。

夕方、タクシーで家に帰った途端、布団に倒れこむ。

電波少年
深夜1時、目を覚まし、女房と
ビデオに録っていた「電波少年 体育祭」を観る。
「終わりよければ、すべてよし」って、ところかな。

意を決し、古川さんの追悼掲示板に駄文を書きこむ。


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