DIARY:1999 NOV.1〜10

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1999年11月1日(月)

AIBO予約しました。
はい、今日はAIBOの予約開始の日ですね。
ええ、しっかり予約しましたとも……。
当たるかどうかは、かなり難しいところですね。

これを読んで、
「あ、おれ(わたし)も予約しなきゃ!」と、思った方へ。
予約しないでください! 確率が落ちますから……。

先日のファミ通で「業界人むだ使い」特集みたいなのがあり、
その中でコナミの小島監督もAIBOオーナーだと紹介されていた。
あとは、成沢大輔さんとか、薗部さんとかが、AIBOオーナー……。

みんな、ソニー製品が好きだなぁ。

おれも中学生のとき、
スカイセンサー5900というBCLラジオを買って以来、
ソニー製品いっぱい買ってるもんな。
プロフィールPROとか、ビデオカメラ2台とか、
VAIOとか、ディスクマンとか……。

きっと免許があったら、
ホンダのクルマを買うタイプなんだろうな。
そういうタイプのミーハーである。

牛角
近所のそば屋が、つぶれて、新しく炭火焼肉の店になった。
女房とふたりで、その「牛角」へ、偵察にいく。
店内は最近流行のオシャレな焼肉店風。
ふたり客中心のレイアウト。
なんか、東武練馬って感じの店じゃない。

来年、近所にSATYができ、
ワーナーマイカルのシネマコンプレックスもできる。
街の雰囲気も変わっていくのだろうか。


1999年11月2日(火)

なりふりかまわず
AIBOゲットの確率を最強に強めるため、
寝起きの女房におうかがいを立て、
女房の名義でも、予約を出した。

もしも、2個あたったら、どうしようと、幸せな想像をするが、
予約番号から推測するに、
すでに3万件以上の予約が集まっているようだ。

ふと、原口一也さんのサイトを見ると、
あちらでも予約をしたそうだ。お、おのれ……。
どいつもこいつもライバルである。

ところで……、
なんで、おれはここまで、むきになっているのだろう?
ふと疑問が浮かぶが、まぁ、いいや。

あれやら、これやら……。
レギュラーの仕事がかたづかない。

ぼくが幹事をしている
T山統括課長の結婚披露パーティが週末にあり、
そのためにビデオを編集しているのだが、終わらない。

明日は休日、一泊で静岡に遊びにいく。

そんなこんなで、あわただしい。

そういうときにかぎって、
9月に買いかえたドッチーモが
料金未納で、PHS回線だけ、止められる。

しまった……。
最初の一回は自動引き落としになるとか、ならないとか、
いわれてた気がするが、そんなことは、覚えちゃいねぇ。
なにもかも、あとの祭りである。

池袋のドコモショップに料金を支払いにいく。
待たされた。
ついでにいっしょに旅行に行く連中の指定席をとる。
待たされた。
先日、発掘したクラブONの商品券で、TUMIのバッグを買う。
かさばった。
LIBROで、「ぼっけぇ、きょうてえ」、
「電脳遊戯の少年少女たち」、「説得の文章術」、
「警察官の世間」、「裏モノJAPAN 12月号」、
「ワニの穴 ザ・ブラックマーケット」、
「まんが原作者インタビューズ」を買う。
重かった。

あれこれしなきゃいけないのは、知ってる。
知ってるが、喫茶店に入り、戦利品を耽読する。

まんが原作者というか、脚本家の矢島正雄さんが
今っていう時代をよく捉えている番組として
「愛する二人 別れる二人」をあげてるぞ。

気が合うかも……。

をを! 「裏モノJAPAN」には、
四国の奥地で行われているという、
「人間狩り」を紹介しているぞ!?

借金を踏み倒した男たちに重りをつけ、狩っているとか……。
なんか「カイジ」の読みすぎじゃねぇか……。
ほかにも、「政治家先生御用達の女奴隷市」とか、
エグい記事満載である。

あははははは。
どんどん、わけわかんなくなってるなぁ、この雑誌。

そんなこんなで、観念して、家に帰り、また、仕事をする。


1999年11月3日(水・文化の日)

大道芸ワールドカップin静岡1999
一月ほど前、静岡県庁に勤める
Y嬢こと、鹿殺しクサリ姫さんから、
「静岡のラテンな祭典にきませんか」と、メールをいただいた。

今年で8回目になる、大道芸の祭典へのお誘いである。
こんなことでもなければ、静岡市にいくことはなかろう。
ならば、いかねばなるまい。よし、いこう!

というわけで、朝10時45分、
1時間に1本しかない、静岡駅停車の「ひかり」に乗ったのは、
高瀬美恵さん、けーむらくん、K松くん、O田弁護士、
そして、土屋一家4人の計9名である。
女房も参加予定だが、仕事がかたづかない。

残念なことに、誘ってくれたクサリ姫さんは、
所用のため、東京にいる。
かわりに同僚のGさんが、われわれのための案内役として、
名乗りをあげてくれた。

静岡は快晴。すがすがしくも、くそ暑い。
ホテルに荷物を預け、われわれがむかったのは、
「御殿場高原ビール・静岡ブルーワリー」である。
大道芸、けっこう!
だが、まず、静岡を食い、静岡を飲まねばなるまい。

地ビールはなるほど、静岡の味である。
どのへんが静岡の味かは説明困難だが、想像してほしい。
ヒントは「お茶の香り」と「富士山」だ。
答えは、おれにもわからない。
いずれにせよ、うまい地ビールであった。

いたずらにでかいソーセージや、スペアリブを食った
われわれの胃袋は蛋白質85%の組成である。
文字で説明すると、
肉肉肉肉肉肉肉芋肉肉麦酒肉肉肉である。
げっぷ。

腹ごなしのためだ。
駿府城まで、歩かねばなるまい。
つまり、東照大権現こと、泣かぬなら泣くまで待とう庭の鯉、
(ちなみに鯉が鳴くものか)
徳川家康のご威光を借りようという魂胆だ。

駿府城までの道は、たいへんである。
平地なのだが、横断歩道がなく、地下道が多い。
韓国はソウルの町も地下道が多いという噂だが、
静岡市とソウル市が姉妹都市という話は
寡聞にして微分積分。おれはだじゃれが嫌いなのに……。

宮大工が再建したという東御門に巽櫓は、
なるほど立派立派で感嘆符。

晩年をここで過ごした徳川家康もびっくりの
すごい人出だ。十重二十重。

なにしろこの日の人出は57万人というから、
ひとりが一万円ずつ持っていたとして、
兵隊の位でいえば、一個師団くらいの最新戦車部隊が
きっと持てるに違いない。
漠然とした比較だが、
きっとそうに違いないと、おれの本能がいっている。

そうだ。大道芸を見よう!
まずは、ドイツの陽気なパフォーマー、ウーリックである。
芸はすごいのだが、人があまりにも多くて、よく見えない。
身長173センチのおれをもってしても
そのすごさは、垣間見られるだけだ。
「垣根の間」と書いて「かいま」と読む。

これでは、圧倒的にわが軍は不利である。
不利は嫌なので、500円を払い、パフォグラスを購入。
パフォグラスとは、なにかという質問は当然だ。
パフォグラスの構造は潜望鏡と酷似している。
よって、背の低いあなたの目も、高みの見物。
以上、説明終了。

パフォグラスのおかげで、その後、
ロシア・ウズベキスタン方面からやってきた三人組、
「トリオ・シャリポフ」の芸をしっかりチェック。
うーむ、やるもんだ。

かれらに、ボリショイとハラショーとピロシキという名前を献上しよう。
あ、迷惑ですか、それなら、あげない。
かわりに投げ銭100円なり。

はるかスペインから静岡までぶらさがりにきた絶世の美女、
フーラさんの至芸を堪能。
彼女の大道芸を表現するために、
なんとクレーン車まで出動しているから、たいしたものだ。
投げ銭200円を君だけに。

 
「トリオ・シャリポフ」の三人(左)、フーラさん(右)

それにしても、人人人である。
かさねていうが、57万人である。
ひとり平均60キロとして、34,200トンである。
小錦10万人と等価である。それはすごい。

つづいて、オーストラリアの「ストレンジ・フルート」だ。
日本語にすれば、変わった笛という名前だ。
そういえば、「サイレント・フルート」という映画は、
亡きブルース・リー念願の企画だったそうだが、
その後、ビデオ化されていない。
けっこう好きな作品なので、ビデオ会社はビデオを作るように。

ストレンジ・フルートは笛は使わないが、棒は使う。
細い棒の上で、4人の男女が直立、
棒がしなって「こんにちは」という感じだ。

詩情あふれるすばらしい芸だったと人はいう。
いや、人ではなく、けーむらくんがいった。
だからその、けーむらくんも人ではあるのだが、
世間一般のすべての人がけーむらくんというわけではない。
誤解するのは勝手だが、日本語は難しい。

しかし、見る位置によって、詩情は感じられない。
おれの見た位置は、詩情からいちばん遠い位置だ。
遠すぎた詩情。
だから、投げ銭50円。


「ストレンジフルート」

アントーニオ
ぼちぼち、午後5時。静岡の5時はもう暗くなる。
ちなみに東京も、最近の5時は暗いのだが、
静岡には負けられないぞ、コンチクショー。

女房がきたという連絡を受ける。
クサリ姫がきたという連絡を受ける。
だったら、ホテルで合流するのだ。

ホテルには、クサリ姫の師匠といわれるHさんもきていた。
クサリ姫の師匠とは、すごい、すごすぎる。
つまり、この場には、G嬢、クサリ姫、Hさんという
静岡でも、えりすぐりの案内人がそろったというわけだな。
だったら、案内してもらおうじゃないか。
ずいぶん歩くじゃねぇか。
静岡の町は活気があるじゃねぇか。
ピエロメークな市民がいっぱいいるじゃねぇか。
お嬢さん、そのまん丸の真っ赤な鼻をとってみな。
けっこうな別嬪さんだぜ。
商店街で大道芸をやってるじゃねぇか。
おお、飲み屋街じゃねぇか。
なんだ、ここかこの店か「魚貝市場」。
なるほど、うまいじゃねぇか。
さすがは静岡、魚がうまい。

なんだ青葉シンボルロードってところで、
ナイトパフォーマンスをやってるそうだぜ。
いってみようじゃねぇか。

なんだかしらないけど、すごい盛り上がってるぜ。
しかし、なにをやってるのかわからないぜ。
人が多すぎて、芸がよく見えないぜ。
おお、笑ってる、笑ってる、みんな笑ってるよぉ。
くやしいなぁ。
「アントーニオ! アントーニオ!」
なんだ、そのアントーニオってのは……?
ちくしょう。くやしい。くやしい。くやしい。
わけわかんないまま、終わっちゃったよぉ。
雪竹太郎というパフォーマーだそうだ。
なるほど、心のどこかに、メモしよう。

「すっげぇ、おもしろかったっすよ」
なんだ、けーむらくんよぉ、きみには、わかったのか。
なにがおもしろいか、わかったってのか。
おれには、よくわからなかったよ。
せいぜい「垣根の間」と書いて、垣間見たくらいだよ。
くやしいなぁ。くやしいなぁ。くやしいなぁ。

おや? なんかいってるぞ。
雪竹太郎の話によれば、
明日は駿府公園でパフォーマンスをやるそうだ。
なんだ、駿府公園といえば、今日歩き回ったところじゃねぇか。
だったら、もはや庭同然。
こうみえても、おれは静岡に詳しい。
駿府公園は、とくに詳しい。

ふふふ。待ってろよ。雪竹太郎。
明日こそ、勝負だ。雌雄を決してやろうじゃねぇか。
勝負に備えて、酒を飲む。
一軒、二軒……。
静岡のオリジナルカクテルは、げろ甘なりよ。


1999年11月4日(木)

ゲルニカ!
すっかり書き忘れていたが、泊まっていたのは
CITIO静岡というビジネスホテルである。
とても感じのいいホテルだが、
1000円の朝食ビュッフェは、ちょっぴり寂しいので、ご用心。
なんせ、1000円だから、文句をいったら、ばちがあたるぞ。

今日はG嬢もHさんもクサリ姫も不在であるが、
おれはしっかり、静岡のプロだから、困らない。
一同を引率して、駿府公園へ。

中国雑技団で技を磨いた王輝さんは、
ぴょんぴょん跳ねるとてもいい人。日本語もうまいぞ。
投げ銭100円。

あちこちで、屋台がたくさん軒を並べている。
祭りは祭りなので、屋台で何かを食わねばならん。
なんせ、12時15分、やすらぎ広場横にある第5ポイントに、
雪竹太郎が出演するという確実な情報をつかんでいる。
どれくらい確実かといえば、
公式ガイドブックのスケジュール表に書いてあるくらいだ。

だったら、決戦の前に腹ごしらえだ。

静岡は広島風お好み焼きのメッカであった。
焼きそば、たこ焼き、広島風お好み焼き、肉の串焼き、
だいたいこの順番で屋台が並んでいる。
これは、「静岡大道芸」の法則である。
縮めていえば、
「家康公のお膝元はおたふくソースの香り」の法則である。
「水戸黄門」のサブタイトルのようだ。
さらに縮めれば、
「家膝お香」の法則である。
「縮めていえば」の本来の意味が失われてすでに久しい。、

舌をおたふくソース色に染めて、
30分、メインステージで演じられてる
「SIRIUS」と、「つぶつぶオレンジ」のパフォーマンスを鑑賞。
投げ銭はといえば、すまん、おれの心は
お好み焼きでいっぱいなのさ。

腹もいっぱいで準備満完了。
20分前から、第5ポイントへ。
なんだ、すでにすごい人の量だぞ。
今日は平日だぞ。いいのか、みんな。
みなさん、忘れておくといけないから、注意しておく。
すでに手遅れなのだが……。

おれはまんまと、ナイスシートをゲット。
地べたの感覚がけつに気持ちいいぜ。

と、雪竹太郎が丹念に、セッティングを開始する。
無口な人である。なにもいわないまま、
黙々と、小道具をそろえ、黙々と、服を脱いでいく。
ときどき、観客席に鋭い目線を送る。
ほんとうに鋭い目線だ。
おれがイタリア女なら、フォーリンラブだ。
ベトナム女なら、よくわからないが……。
少なくともスペイン女なら、パンツを脱ぐね。

ふふふ……。ばかなことを書いているようだが、
ちゃーーんとおれにはわかっているのさ。
雪竹太郎がアスファルトのステージに上げる
出演者を選んでいることくらいはな。だから、目をそらしちゃうぞ。
ふふふ。これなら、目線をあわせられまい。

静岡はピーカンである。
彼方から、風に乗って、歓声や拍手が聞こえてくる。
なのに、雪竹太郎は無言である。
無言のまま、一介の市井のおじさんを動かし、
自分の背中に、白い絵の具を塗らせている。

あれは、瞳の中に「背中を塗ってちょ」という
メッセージを表示しているに違いない。
世の中には科学ではわからない神秘の力がある。
神秘の力、それはすばらしい。

やがて、小さな台の上に乗り、
弥勒菩薩、ミロのビーナス、考える人……。
泰西名画と日本の仏像をとりまぜた。
さまざまなポーズをとりはじめる。
これぞ「人間美術館」! 見事な技である。
しかも、雪竹太郎はひとりで演じるだけではない。
人手が足りない場合は、観客を呼び込み、
名画の中にはめこむのだ。

なんと、トリの「ゲルニカ」などは、
6人もの観客ととも表現する大作である。
そこに参加させられた、
先述の一介の市井のおじさんなどは、
上半身を裸にされ、絵の具まで塗られていた。
恐るべし……。

負けたよ。雪竹太郎。
写真もいっぱいとった。ビデオカメラもまわしたよ。
だから、投げ銭1000円さ。

しかし、この芸では昨夜、静岡の夜を笑いで満たした
「アントーニオ」の秘密は、まだ、明らかになっていない。
くやしいなぁ。
くやしいから、きっともう一回、見てやるぞ。

まだまだ、見たりない大道芸の祭典だが、
おれも社会人である。
後ろ髪三千丈な感じではあるけど、
しょうがないから、東京から戻ってきたクサリ姫と
駿河湾近海寿司を食い、
もみだしコーヒー片手に新幹線に乗る。
静岡駅の売店で売っているもみだしコーヒーは楽しいぞ。
味はまぁコーヒーだ。

ちなみに後ろ髪三千丈ということばがないことくらい、
おじさんは知っているから、
よいこのみんなは掲示板でつっこんじゃだめだぞ。
ほかのも、同様だぞ。おじさんの芸風ってやつだぞ。

  
雪竹太郎。
「弥勒菩薩(左)」、「考える人(右)」

密談
頭はまだ、躁状態だが、東京にもどったのだから、
すこし、しゃきっと、しなきゃいかんな。

そういうわけで、原宿に直行し、
さくまあきらさんのお宅へ。
ハドソン桃太郎事業部の梶野竜太郎さんと名刺交換。

さくまご一家、「いい人」宮路一昭さん、
梶野竜太郎さんと「ルナ・アンジェロ」で、
あれこれ食べながら、あれこれ密談。
というか、さくまさんの日記にあれこれ書かれちゃってるからなぁ。

つまり、まぁ、そういうことだ。

梶野さんはなかなか濃密な映画マニアなので、
まぁ、いっしょに仕事するのが、楽しみである。
その上「レナス」と「レナス2」もやってくれていたという
ありがたい方であった。


1999年11月5日(金)

ビデオと格闘
二日間、旅行にいったので、あらまぁ、たいへん。
どうしましょ?

2日後の日曜日に、
T山統括課長の結婚披露パーティがあるのだ。
おれは幹事なのだ。
「T山くん紹介ビデオ」を作らなければならないのに、
あまり作業が捗っていないのだ。
ほかにもやらなければならないことがあるのだ。

パニックに陥りそうなときは、
とりあえず、ルーチンワークをやるにかぎる。
2時間半かけて、パワフルに静岡旅行日記を書き上げる。

さぁ、ビデオに手をつけるぞ。

手元には60本以上のHi8ビデオとミニDVビデオがある。
すべてカムコーダーでビデオ撮影したものだ。

この中からT山統括課長の映像を抜いて、
デスクトップPCのVAIO「PCV‐S720」にとりこみ、
ちょっとしたストーリー仕立てにして、編集する。

映像を若干加工して、ふたたび、ミニDVにもどし、
それをVHSビデオにしなければならない。
いままで10本くらいは取りこんでいたのだが、
量的には、ぜんぜん足りない。

とにかく作業をする。ぜんぜん、終わらない。
なんか、懐かしい顔やおもしろい映像もあるのだが、
それをじっくり見る余裕もない。

VAIOのプリインストールソフト「DVモーションキャプチャー」は、
手持ちのSONY製カムコーダーとの相性もよく、
がしがし取りこめる。
若干のフレーム落ちもあるが、
補正していると、時間が足りない。それはパスしよう。

マシンのように15時間以上、作業をつづけ、
午前4時になるが、まだ全体量の三分の二である。
とりあえず、寝る。


1999年11月6日(土)

ビデオ作成は続く。
午前9時である。うっかりしていたのだが、
明日の会計に必要な釣銭の用意を忘れていた。

結婚披露パーティの会費は8000円。参加者は60名である。
どのくらい千円札が必要かわからない。
とりあえず、千円札100枚を用意することにする。

まぬけなことに今日は土曜日。銀行の両替機は止まっている。
CDで、自分の口座から9000円ずつ、11回、引きおろす。
つくづく、まぬけだなぁ。

映像とりこみ作業にふたたび、挑む。
T山統括課長は童顔である。
ビデオは7年前のものからあるが、ほとんど変化はないので、
いまいち、おもしろくない。
もっと、顔を成長させろとは、無体な注文である。

今日は、明日の二次会の場所を予約する予定だったが、
その時間がない。けーむらくんに連絡を入れ、
かわりに押さえてもらうことにする。

結局、映像素材のとりこみが終わったのが、夕方。
と、思ったら、また5本くらいビデオを発見する。
うへぇ。
文句をいっちゃだめだ、手を動かせ、おれ。

とりこんだ映像すべてをチェックしながら、
ファイル名を付け替える。作業をしやすくするためだ。

「バリ、Kに襲われる」
「バリ、パラセール、飛翔直前」
「印象、ハブとマングース1」
「表情、披露宴、振り向いてにやり」
「音声、仕事に関する問題発言」
知らない人が見たら、わけのわからないファイル名である。

さぁ、作業の始まりだ……と、思っていたら、
数日前に撮りたした友人のコメント部分が、
すべて12ビットサンプリング音声だったことに気づく。
ほかは16ビットサンプリング音声である。
これでは、そのまままとめて、編集することはできない。
あちゃあああ。

とにかく、文句をいっても仕方がない。
映像編集ソフト「Premiere」を起動し、粗編集。
映像をつないでいく。

ほぼ、終わったところで、尺を詰める。
ほんとは楽しい作業だが、
披露宴開始まであと、わずかな時間しかない。
マウスを持ちつづけ、肩が張る。腰が悲鳴をあげる。

間に合うのか、おれ?


1999年11月7日(日)

パーティ開始まであと、6時間!
編集と並行作業で、
テロップとして、画面に貼りつける文字も作成する。

とりあえず、すべてまとまったのが、午前8時まえ。
なんか、どこぞの大作アニメみたいだぞ。

この時点で、音楽や効果音、追加ナレーションを
入れることは断念する。
レンダリングに時間をとるワイプなどもすべて外す。

しかも、今日は午前9時から、幹事の打ち合わせの予定。
それは、無理なので、遅れるという連絡をいれる。

AVIのムービーファイルに変換する。
30分ほどかけて、出力していたのに、エラーがでる。
しまった、ファイルのサイズ制限だ。14分近くある。
W98では、12分強のサイズしか扱えないのを忘れてた。
あとのことも考え、全体を5つに分割する。これで、なんとか成功。

まとまった映像素材をミニDVテープに入れようとするが、
処理が追いつかない。
画面はブロック落ちだらけである。音声もろくに流れない。
うぎゃああああ。
とても、人に見せられる状態ではない。

いままで、Premiereで、あれこれ遊んできたけど、
それをテープに落とすことは、しなかったもんな。
大誤算である。

とりあえず、HDをデフラグする。作業時間50分。
困ったものである。
デフラグ終了後、ふたたび、テープに移しこもうとする。
だめだ! ほとんど改善されてない!

絶望的な気分になる。
これでは、ここ数日の苦労は水の泡だ。
しかし、がんばれ、おれ! まだ、打つ手はあるはずだ。

CDの自動検出などを外し、ネットワーク設定を無効にし、
仮想メモリー値を固定させ、みたび、挑戦!
今度は大成功。仕事場でひとり、「ばんざい」と叫ぶ。
最終的に16ビット音声のムービーファイルと
12ビット音声のムービーファイルを交互にテープに落としていく。

すべての作業終了が11時ごろ、
できあがったミニDVテープを仕事場から家に持ち帰る。
家のビデオデッキでVHSにダビング。

それを横目で見ていた女房が、
見てるお客さんには、わけがわからないところがあるから、
ちゃんと、説明したほうがいいよ。
と、痛いことをいう。

たしかに音楽もない。ナレーションもない。
しかも、奇怪なストーリーがついている。
ワセダミステリ・クラブの人間以外には、理解困難だろう。
ほんとうは、もう一日くらいかけて、ブラッシュアップしたいところである。

T山くん結婚披露パーティ
タクシーで初台のオペラシティに到着したのが、12時半。
新郎新婦のおふたり、けーむらくん、高瀬さん、
あれこれ、お待たせして申し訳ない。

会場は地上54階の「オペラシティスカイウィンドウズ」である。
宴会係の方と打ち合わせをすませ、
いよいよパーティスタート。
ほんとにかけこみで間に合ったという感じだ。

早速、受付テーブルで会計をする。
みなさん、いい人である。8000円、きっちり持ってきてくださる。
千円札100枚も用意したのに……。
あとで、会計のチェックをしたら、1000円札は98枚。
つまり、釣銭で必要だったのは2枚だけということであった。
どうするんだ? 千円札100枚も……。

新郎新婦が着替える控え室の準備で手間どったこともあり、
パーティの進行も押せ押せだったが、
全体に盛りだくさんの内容で、
きっと、みなさん、満足していただけたでしょう(きっぱり)。

途中、お色直しでT山くんにつけてもらった
ビアショルダー(球場で、ビールの売り手が背中につけている樽)も
好評であった。

肝心のビデオだが、
「学校でナンバーワンの成績で
近寄りがたかったT山さんの意外な面が見られました」と、
来賓が、スピーチしてくれたので、よしとしよう。

その後、会計を済ませ、二次会に突入したのだが、
途中で30分ほど、寝こんでしまった。
久しぶりの人も多く、あれこれ話したかったし、
三次会も行きたかったのだが、断念。
家に帰って、爆睡する。


1999年11月8日(月)

爆睡、そして……。
ああ、よく寝た。
午前11時に目が覚めたのだが、人間未満な状態だ。
きちんと人間になるまで、3〜4時間かかる。
それまで、飯を食い、風呂に入り、ウェブサーフィン。
週末、某所ではすごいことになっていたようだ。

それから、届いた家具6個を組み立てる。
ぼけているせいか、右の足と左の足を間違えたり、
六角レンチがどこかにいったり、
自分がチンプンカンプンである。

チンプンカンプンってことば、最近、聞かないなぁ。
そういえば、チチンプイプイは、どうだ?

語彙量推定テスト
話題の語彙量推定テストをやってみる。
いくつかのことばを知ってるかどうかだけで、
自分の語彙の量をチェックする簡単なもの。

63,201語とでた。
多いような、少ないような……。

演歌歌手大量解雇
ニュースで見る。
大手レコード会社では、
売れない演歌歌手の契約延長を止めるそうだ。

子どものころには、
演歌なんて歌のジャンルは
さほど、人口に膾炙していなかった気がする。

「劇画」と「演歌」はおれ的には等価なことばである。
いたずらにジャンルを作って、
縛られることが必要な時代もあったのは、認めよう。

しかし、ジャンルは時代とともに役目を終え、
自壊するもの。

たとえば、RPGとかアクションとかいってる、ゲームのジャンルも
そのうち、あいまいになっていくんだろう。
その兆候は生まれている。
すでにPSのゲームカタログなどで、
ジャンルとして紹介されることばを読めば、一目瞭然である。


1999年11月9日(火)

新サイト立ち上げ?
午後、大急ぎで「T山くん結婚おめでとう」サイトを立ち上げる。

パーティで高瀬さんが撮影した写真と掲示板が
あるだけの簡単なものだが、
ロゴを作ったり、あれこれしているうちに、思ったより、時間がかかる。
URLは内緒である。
パーティの際にお渡ししていた栞にだけ、書いてある。

栞をなくした方や、個人的にT山くんを知っている方には
URLを連絡させていただきます。
メールをくださいね。

ふくぽんは 小気味よい
放送作家の福本岳史くんが、
「おとなの店に連れてってちょ」といったので、
気のいいぼくは、お誘い申し上げる。

というのは、真相の半分にしかすぎない。
ただ、残りの半分も
まぁ、おたがいをよく知るために飲もうということなので、
似たようなものである。

赤坂見附で待ち合わせをしたのだが、
「レガイア伝説」を作っていたころ、
よく使っていた喫茶店がなくなっていたりして、
ちょっぴり「センチ」な気分になる。
センチとはセンチメンタルという意味である。感傷的ともいう。

いきなり、大人の店はないでしょうということで、
とりあえず、コージーコーナーで談笑。
仕事の話もちらりと……。
福本くんの口からきく、さくまあきらさんへの賛辞は
ほんとに純粋で、小気味よい。

つづいて、「うまいものや 一兆」へ。
あれこれ、うまいものを食う。
福本くんの口に収まるうまいものの数々は
ほんとにうまそうで、小気味よい。

「では、いくか」ということになり、タクシーで六本木へ。
こういうとき、「原口を呼べ!」といわないのは、
おれが、ずるい大人である証拠だ。

おなじみ「フラミンゴ・バー」に到着。
入り口で「みや王はいますか?」と、聞くと、
「来てますよ」とのこと。さすがは宮岡寛! ぬかりがない。
いっしょのテーブルでは申し訳ないので、
こそっと、別のテーブルへ。

コスタリカ出身のマリアちゃんとあれこれ、話すのだが、
「柴尾さん、英語で話すより、日本語の方が通じてますやん」とは、
福本くんのチェック。
さすがは福ちゃん、よくぞ見ぬいた。
たしかにおれは英語より日本語のほうが得意だ。

あれこれと大人の遊びをする。
福本くんの口にはさまるドル札の数々が、
外人ダンサーのおっぱいに、はさまるさまは、
ほんとうに柔らかそうで、小気味よい。

その後、宮岡さんとも合流し、「b」→「VAL's bar」というコース。
おお、気がつくと、4軒もハシゴしてるぞ。
バーボンソーダを何倍も飲んでいるうちに、
むちゃくちゃ酔っぱらっている。

「VAL's bar」をでるやいなや、
自分がどうなっちゃったのか、わからないほど、すっころぶ。
酔いが足にきているようだ。左の膝を強打!

うへぇ。痛いよー。泣きそうになりながら、タクシーで帰宅。


1999年11月10日(水)

WWWには、鬼がいる!
WWWには、鬼がいる。
さくまあきらという名前の鬼である。
いつのまにか、人を忙しくさせちゃう鬼である。
かなわんなぁと思いながら、ついつい、のせてくれちゃう鬼である。
あははははは……。
知らないあいだに、すごいことになっているよぉ。

膝が痛い!
酔っぱらって、寝ちまったから、ほとんど気がつかなかったが、
昨日、転んで強打した左の膝がずきずきと痛みやがる。
布団から起き上がるのも難儀である。

一瞬、病院に行こうかとも思うのだが、
きょうは「メタルマックス・オーバードライブ」の会議なので、
サボるわけにはいかない。

しかし、さすがにこれで階段を上り下りするのは、しんどい。
贅沢に千歳烏山まで、タクシーで行く。
会議を進めているうちは、座っているので、いいのだが、
トイレにいくのがつらい。とほほである。


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