「菊地秀行presents これがハマーだ2」
例によって、今夜はライブ居酒屋「ロフト・プラス・ワン」で、
菊地秀行さん主催のホラー映画の上映会である。
月例になってすでに3回目。前回から、あっという間だなぁ。
ほんとに、ひと月が早いのだ。
午後九時、けーむらくんと会い、お好み焼きをつつき、
コーヒーを飲んで、開演時間までをつぶす。
夜11時30分、ならんで待っていたロフト・プラス・ワンで、
講談社「覇王マガジン」編集部のY田編集長と、ばったり。
あいかわらず、にこにこしているなぁ。
角銅博之さんもお仲間と集合。
今回、菊地さんは風邪をひかれているということなので、
いつもより早めに上映開始。
あいかたの飯野文彦さんも、にこにこと登場。
今回は英ハマー・フィルムの作品、全9本のダイジェスト上映である。
ハマーとは、なにか?
ホラー映画で有名なイギリスの映画製作プロダクションで、
'50〜'60年代を中心に、アメリカの怪奇映画とは
ひと味ちがう作品を数多く作りだしてきた。
クリストファー・リーのドラキュラと、
ピーター・カッシングのヴァン・ヘルシング教授は、とくに有名。
まぁ、ぼくと同世代以上の方なら、
かならず、テレビなどで、ご覧になっているはず。
小説家、菊地秀行の創作の原点ともいうべき作品群であるから、
フィルムにまじえる菊地さんの解説もおのずと力が入る。
では、上映作品をご紹介。
「吸血鬼ドラキュラの花嫁」 the Brides of Dracula '61
ドラキュラシリーズ、第二作ではあるが、
ドラキュラ伯爵は登場せず、クリストファー・リーも出演しない。
パワフルな吸血男爵によって、
ヘルシング教授が「かまれる」シーンは、ちょっと衝撃的。
飯野さんもいきなり、「う×こ、ちん×、××こ」と、
衝撃的にとばしている。初手から、それで大丈夫か……。
なんども書いてきたが、この飯野さんの存在も、
菊地さんのイベントの醍醐味である。
「火星人地球代襲撃」Quatermass and the Pit
'67
日本未公開(一部テレビ放映のみ)の侵略テーマSF映画。
ロンドンの地下鉄工事現場で発見された
古代火星人の宇宙船から恐るべきものが……。
宇宙船の造型やラストなど、見どころの多い映画だ。
日本語版で観たいなぁ。
パリ旅行で今回欠席の高瀬美恵さんをネタにした
下品なギャグを飛ばす飯野さん。
菊地さんに下品なことばを口にさせようとする。
「魔獣大陸」the Lost Continent '68
これまた、日本未公開の海洋秘境作品。
爆発物満載の輸送船がサルガッソー海域に漂着。
カラーフィルターを使ったファンタジックな映像、
人食い海藻、巨大ヤドカリ、サソリとカニの化け物など、
さまざまな怪物の造型はなかなか興味深い上に、
大航海時代のスペイン人との死闘も、おもしろい。
このあたりで、飯野文彦さんは客席にいる
津原泰水さんや倉阪鬼一郎さんに、
「あがってきてよ」と、ラブコール。
しかし、あがってきてはもらえず、さびしそうだ。
「死をもてあそぶ男」the Man Who Could Cheat
Death '59
これも日本未公開の作品。
女性の内臓から抽出された特殊な霊薬により、
104歳になるのに、40歳のままの肉体を維持する男。
おもむきのある作品だった。
ちょうど、飯野さんがトイレに立ったとき、ヌードシーンあり。
「こういうとき、飯野さんに、なにかいってほしいもんですけど」とは、
菊地さんのことば。
菊地さんも、なにかを期待している?
「陰母神カーリ」 the Stranglers of Bombay '60
19世紀インドを舞台に、英国将校とインド邪教集団との戦い。
いわゆる、ひとつのインドもの。
コブラとマングースの死闘あり……。
あんまり印象に残らない作品だったなぁ。
というか、飯野さんのトークが印象的すぎるんだな。
「妖女ゴーゴン」the Gorgon '64
ギリシャ神話をベースにしたホラー映画。
珍しくもクリストファー・リーが善玉である。
やはり飯野さん不在中、菊地さんが、
「飯野さんがいたら、*****とか、いってると思うんですけど……」
え?
風邪のせいか、先生、ちょっぴり下品な発言。
「吸血ゾンビ」the Plague of the Zombies '66
イギリス・コーンウォール地方を舞台にしたゾンビもの。
ショッキングなシーンもあり、ロメロ監督以前のゾンビものとしては、
ゾンビ演出になかなか興味深いものがある。
「蛇女の恐怖」the Reptile '66
ボルネオの呪いによって、東洋学者の娘が蛇女に……。
途中で脱皮するあたりが、蛇女。
しかし、弱点は冷たい外気に触れること……。
やはり、爬虫類の悲しさよ。
ゴーゴンといい、蛇女といい、ハマーの女モンスターは
ちょっと……って感じ。
蛇女役で出演していたジャクリーヌ・ピアスという女優は
なかなかよかったっす。好みのタイプです。
もちろん蛇メークの前だけど。
「吸血鬼サーカス団」 Vampire Circus '72
19世紀ヨーロッパ、疫病のため、隔離地区となっていた村に
サーカス団がやってきた。
そして、つぎつぎに殺される村の子どもたち……。
サーカス団は十数年前、村人たちに杭を打ち込まれた吸血鬼の
再生と復讐を目的にしていたのだ。
70年代初期という製作年代ならではの感性と、
19世紀という時代設定が、不思議とマッチングした佳作。
あれ、飯野さんは……。
なんか、まだ、そんなに壊れてないなぁ。
下品なことは、あいかわらず、いってるけど……。
残念なような、よかったような……。
ハマー・フィルムならでは色彩が、
非常に印象的な上映会で、ありました。
その後、出演者のおふたりと作家さん、編集者さんたちと
ぞろぞろと、深夜営業の喫茶店にいったのは、いつもの流れ……。
ぼくはといえば、Y田さんに
インターネットの魅力を懇々と説いていたような気がする。
Y田さん、読んでますかぁ?
朝6時、角銅さん、Y田さんとタクシーに乗る。
角銅さんもY田さんにフィギュアの情報と
インターネットの活用法をあれこれと……。
ちなみに、このトークライブは、第1回から、参加していますが、
日記に書いているのは、第2回からです。
ちなみに12月に行われる次回は、すごいことがあるそうだ……。
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