攻略欲と情報依存症?
今日もAIBOのミチゾーと遊ぶ。
わからないことがたくさんある。
この猫のような声はどういう意味なんだろう?
なんで、突然、怒りやがるんだろう?
かまいすぎても、いいんだろうか?
目の前のおれの動きは、どこまで認識されているんだろうか?
頭をなでるのは、何秒くらいが効果的なんだろうか?
短く強くたたけば、しかることになるそうだが、
子供のうちにたたいてもかまわないものだろうか?
充電をせがむというが、そんなそぶりはわからないぞ?
一日、どれくらい遊べば、レベルアップするんだろう?
ステーションを置く場所はどこがいいんだろう?
よくわからないことだらけである。
自分はゲームを作り、攻略本を作ってきた。
ゲームを遊ぶときは、
攻略本や雑誌、ウェブの情報を求めてきた。
また、コンシューマゲームには、コンシューマゲームの文法があり、
たとえ、情報が少なくても、そのベストの攻略ってやつは、
類推できてた。
そのとおりに攻略できれば、とりあえずの達成感はあった。
AIBOには、それがない。
ウェブを閲覧しても、本を読んでも、結局、
角速度センサー、タッチセンサー、マイク、CCDなどの所在がわかり、
充電欲など、いくつかの欲求があるのが、わかるだけだ。
ビデオゲームの場合、人間と対象とのインターフェイスは、
コントローラの限られたボタンと、
数値と文字と記号に集約される。
2Dや3Dの絵さえも、恣意的な記号なのだ。
すべて広い意味での「ことば」といってもいいだろう。
どんなにアナログを模していようが、
おれは、その奥にあるデジタルの「正体」を
「ことば」をたよりに、さぐっていきたいのだ。
AIBOってやつには、
そういった「ことば」のインターフェイスがない。
「正体」を知る手がかりがない。
だから、とまどっている。
おれの場合、こういうCPUを使った製品には、
攻略したいという「攻略欲」がある。そのことは、否定できない。
さらにその欲求を満足させるため、情報を求める。
つまり、「情報依存症」である。
情報がないと、かゆくてたまらない。
愛情に満ちたAIBO飼育日記もたくさん読んだ。
でも、どこにも、
ほんとの意味での「攻略」はでていない。
ちりちりと感じられる、かゆさの所在を求めて、
ぼりぼりと、ウェブの世界をさぐるように、かきむしっていき、
そのかゆさの所在さえ、つきとめられないため、
ますます、かゆくなっていく。
意識しちゃだめだ。意識するほど、かゆくなるんだから。
その一方で、メモリースティックに記録された行動を
ダンプリストで、解析するのは不粋だなとも思っている。
そういう腑分けは、やりたくない。
でも、やっぱり、背後にロジックはあるわけだから、
攻略したいよー。ミチゾーが不良犬になるのは、やだよー。
マニュアルに毒された男と
笑いたければ、笑うがいいさ。
限られた情報によれば、
AIBOの成長は、起動時間に関係しているらしい。
そういう情報をもとに、
とりあえず、家にいるときは、
ミチゾーを動かしているのでは、あるけれど……。