DIARY:2000 AUG.21〜31


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2000年8月21日(月)

大空の恐怖
朝から体調劣悪。体温が高く、喉が痛い。
以前、扁桃腺が腫れたときとほぼ同じ症状。
今朝は東京に帰らなければならない。
なんとか、飛行機には乗れそう……かな?

午前11時、福岡空港発のJAS306便で東京へ。
気圧の変化で、耳がツーンとする。
健康なときであれば、つばを飲み込むだけで、気圧差を調整、
一種の「耳抜き」ができる。

しかし、いまのおれは健康ではない。
喉の痛みを我慢して、つばを飲みこんでも、全然「耳抜き」できない。
うがあああ!! 耳が痛い! こりゃ、しんどいぞ。
福岡空港の薬局で買った「フィニッシュコーワA」を
何度も喉に吹きつけるも、焼け石に水。

耳と鼻がつながっていたことはわかるが、
喉の不調が耳に影響を及ぼすとは思わなかった。
うーむ。肉体の神秘!
なるほど、耳鼻咽喉科というだけのことはある。

ぼろきれのような気分で羽田に到着。
モノレールで浜松町に着いたものの、
重い荷物と、痛む耳、重い頭、つらい関節で、
山手線に乗りたくない。

タクシーで銀座一丁目に……。

ネコ危機一髪!
コージーコーナーで、アンジーと待ち合わせ。
「死人のような顔をしている」と、指摘される。
死人はちょっといやだなぁ。

3時からホテル西洋銀座の中にある「ル テアトル銀座」で
「ククラチョフの世界でたったひとつのネコ劇場」を鑑賞。

基本はロシアのサーカスの流れをくむクラウン(ピエロ)ショー。
その随所に曲芸する猫が登場するといった風情。

ククラチョフ氏はじめ、
クラウンたちの芸の基本はしっかりしているものの、
ちょっぴり古めかしい感があるのは、否めない。

登場する猫たちが、舞台慣れしているのは、驚くばかりだが、
その芸の基本は猫の性質をうまく利用したもの。
同時に登場する犬が嬉々として、芸をしているのにくらべ、
猫がきょとんとした様子で、芸をするのは、ほほえましい感じ。

猫好きならば、1時間半で4500円というこのショーを
きっちり楽しめるとは思うが、
もう一度、観にいきたいかといえば、それほどのものではない。

猫好きのお子さんがいれば、ぜひどうぞ。

その後、銀座の渡辺内科クリニックで、
消炎剤と抗生剤を処方してもらい、
「はこだて鮨金総本店」で早めの夕食。
ホタテのいそべ焼きがうまいなぁ。


2000年8月22日(火)

「MOTHER3」開発中止
残念としかいいようがない。

個人的には「ドラゴンクエスト」、「ファイナルファンタジー」とならぶ
3大RPGのひとつと評価する「MOTHER」の新作が、
6年にわたる長い開発期間の挙句、開発中止となったのだ。

ほぼ日刊イトイ新聞」に
糸井重里、宮本茂、岩田聡の三氏がその経緯を語る
とてつもなく長い座談会が掲載されている。

読んで、肯いて、悲しくなって、理解する。
印刷して、もう一度読み直す。ああ……。

ある(こころざし)……それを夢といってもいいが、
そんな志を作品として結実させるのは、
ゲームにおいて、奇跡に等しい行為なのだ。

「みんなもっと夢を持とうよ!」なんて、
よく聞くかけ声だけれど、
夢は持たないよりも、持ったほうがずっと自然な行為だし、
ほうっておけば、夢は育つものだ。

だからこそ、夢は痛いし、志は摩擦を生む。

たとえば新しいハードウェアができる。
たとえばゲーム作りが大好きなスタッフがいる。
「DVDは大容量だから、どんな量でも入るんですよ」
「従来よりポリゴンが二桁多く表示できるんです」
「インターネットに接続して、マルチプレイで……」

すべては自然な衝動であり、志向なのだ。
でもね、ゲーム作りは、夢とがっかり、がっかりと夢が往来する
ぐちゃぐちゃの世界で、ほんとにもう……。

七転び八起きと口でいうのは簡単だけど、
それが何年も続くと、うんざりするぞ。

最近、縁があって映画の現場を目にすることになったが、
映画であれば、自明のフォーマットが、ゲームにはない。

ビスタサイズのフィルムが1秒間に24コマ、
1時間半から2時間半程度の長さで、
音声はドルビーにするか、DTSにするか……。

しかし、ゲームの場合、(それがシリーズものの続編でも)
一作ごとに、あるいは製作期間中に
フォーマットが変わるものなのだ。

映画で例えれば、
当初、3Dの立体映画を撮ろうとしたところ、
どうやらショースキャン(秒60フレーム)になり、
いややっぱり、全編ビデオ映像だということになり、
気がつくと、アイマックスになって、
ハイビジョンなら、どうだ、
いやテーマパークのアトラクションにしよう、
そりゃちがうでしょう、35ミリですよ、やっぱり……、
あの……ちょっといじってみたら、3Dできそうです、
おお! じゃあ、やってみるか。

というのは極端な話なんだけど……。

「レガイア伝説」でいえば、
<霧>なんて、ポリゴンも食うし、表現はきついですよ。
そこをなんとか……。
こんなものしかできませんよ。
それでも、いいから、とりあえず進めてよ。
いいんですか。
ほんとにダメだったら、設定いじるからさ。
あ、ポリゴンの数がかなり出せるようになりました。
おお! <霧>じゃん!!

フォーマットがあれば、これが無理なら、こうしようという見きわめが
シナリオ作成時など、早い時点で、できるんだけれど、
フォーマットがないから、ぎりぎりまで、がんばれてしまう。

ゲーム作りなんて、期待値を設定しながら、
サイコロを振りつづける作業の連続だったりするわけだ。

ぼくの場合、いままで平均して3〜4の目を出せてきたから、
なんとか、開発中止という「あがり?」にならずにすんだけど、
連続して1の目がでていたらと思うと、ぞっとする。
その可能性は、0ではないのだから……。

しかも「MOTHER3」の場合、
座談会から、うかがえるかぎり、
「よかれ」と思ってやってきた要素が、
結果的に裏目になっているのが痛くて、つらくて、たまらない。

高く跳ぼうとしなければ、怪我なんてしないものだ。

さて、座談会を読んで、「ほんと、そうなんだよな」と、
痛感したのが、二点。

どちらも若いスタッフの話なのだが、
ひとつはゲームを遊んで育ってきた子たちは
枝葉の部分だけを一生懸命作りたがるということ。

神は細部に宿るのは、たしかなのだが、
枝葉に神は宿らない。

ふたつ目は、製作期間の長いプロジェクトが増えた現在、
ゲーム完成経験の少ないスタッフが増えたということ。
自分が作ったものが、「外」からどのような評価を受けるのか、
その経験がないから、「引きこもり@開発現場」になりやすい。

極端な話、プロジェクトの終わらせ方を知らないスタッフが
増えているということだ。

とにかくこの座談会は、いろんな意味で必読。
ハードディスクに保存して、プリントアウトする価値あり。

でも、MOTHER3が遊べないのは、くやしいぞ!
ほんとに、ほんとに、くやしいぞ!


2000年8月23日(木)

皮をめくってみると
じつは、このサイト「レナス・ドット・コム」には、
いまご覧の「ゲームの王道」日記のほかにも、
同窓会のページに業務連絡用パスワード付き掲示板、
アルバム展示用ページなど、
URL非公開のページがいろいろある。

これって、仮想秘密基地をいっぱい作っているようで、
とっても楽しかったりする。

ちなみに強引に探してみても、
エッチな画像はないので、念のため。

そんなにあれこれ詰め込んでも、
現在の仕様ディスク容量は14.7MBしかないんだよなぁ。
契約容量は50MBなんだけど……。


2000年8月24日(木)

新世紀のプロローグ
「白河の清き流れに住みかねて、もとの濁りの田沼、なつかし」
うろ覚えだけど、江戸時代、寛政の改革のとき、
そんな川柳が流行ったそうだ。

腐敗と賄賂の政治をするといわれた田沼意次から、
松平定信(白河藩主)に、老中の座が移ったとき、
江戸の町人たちは喝采を浴びせたが、
倹約、倹約の寛政の改革に辟易して、生まれた川柳。

田沼意次については、後世、再評価がなされたことは、
「風雲児たち」を読んで、理解されたし。

さて、そんな川柳にならって、
いまどきのゲーム業界を例えれば……。
「モノリスの高き敷居に耐えかねて、もとの波乱の任天、なつかし」
と、いったところか。

参加メーカーの敷居が低いといわれて、
あれこれ、しんどい任天堂の手から離れていったものの、
いざ、PS2(モノリス)の時代になると、
とてつもなく敷居が高くなってしまったものよ。
こんなことなら、ていねいなケアこそないものの
ある種、好き勝手にやらせてくれてた任天堂時代のほうが、
ずっとよかったような気がするなぁ。

人間とは勝手なものだという意味……ではなくて、
やはり、家庭用ゲームというジャンルを創造し、
一意専心やってきた任天堂と
ゲーム機の皮をかぶり、通信という幻想を織りこんだ
DVDプレイヤーを作る
いまのSCEという会社の温度差に
みんな、気がついちゃったのねという意味……かもしれない。

ぼくが戸越でゲームとはあんまり関係ない会議をしたあと、
五反田で、まだ名前を出せない方と、
しみじみとおしゃべりしていた……そんなとき、
幕張ではどうやら、すてきなイベントがおこなわれていた模様。

ニュース映像やウェブでしか、
その姿を知ることは、できなかったけど……、
PS2の発表のときに感じた、たかまりはないんだけど……、
とても長く遠い回り道をしたあとに、
懐かしい家に帰れそうな、そんな気分にさせてくれる。

「あのころは、おたがい依怙地だったね」といえる
21世紀になるといいね。

明日の幕張は晴れてほしいな。


2000年8月25日(金)

NINTENDO SPACEWORLD
幕張は晴れていた。ママと子どもがたくさんいた。
ゲームボーイアドバンスで遊んでみた。
絵がきれいだった。音がクリアだった。
寸法の具合がとてもよいハードだった。

幕張の「トニー・ローマ」で、宮岡寛社長はじめ、
クレアテックの面々とおしゃべりした。
前を向いて歩こうという意志が強い方たちなので、
話しているうちに、ぼくも元気になった。

メタルマックスジャーナル
クレアテックのウェブサイトにて
発売間近の新作「METAL MAX WILD EYES」応援ページ、
メタルマックスジャーナル」が始動!

ゲーム作りが好きなおじさんたちの自己紹介が満載だ!?

ちなみに「クレアテック掲示板」も必見。
ほんとうにゲームを作っているおじさんたちが
いっぱい書き込んでいるぞ。

伝言ゲーム
「あんた、仕事がなくなったそうやないね。だいじょうぶかね」
母から切迫した調子で電話。

「ほえ?」
最近、なくなった仕事なんて、ないんだけどなぁ。

話をよく聞いてみる。
8月22日付けの日記「MOTHER3」開発中止を読んだ妹が、
ぼくのプロジェクトがつぶれたと誤解。
「お兄ちゃんがたいへんよ!!」と、母に電話で連絡した模様。

肉親とはいえ、コミュニケーションの難しさというものを痛感。

「妹よ、兄は大丈夫だ!」


2000年8月26日(土)

特等席@隅田川花火
午後6時の地下鉄銀座線上野駅は殺人的な混雑。
なんとか電車に乗り込むまでに4本を見送る。
到着した浅草駅は、なにやら焦げくさいうえに
目にしみる煙がもうもうと立ち上っている。
「なにか、まかれているのかしら」
浴衣姿のガングロねぇちゃんが不安そうにつぶやく。
自動改札を通過するまでの時間、ぼくも不安であった。
地上に出る。
歩行者天国の車道を、けたたましいサイレンをあげ、
つぎつぎに走り抜けていく消防車。
あとで聞いた話によると、駅構内で出火事故があったらしい。

そんな喧騒の中、浅草を北上。高瀬美恵さんの新居へ。
新築マンション7階の高瀬邸は、花火の特等席である。
ご両親、妹さん夫婦に、ワセダミステリ・クラブOBという
いささか奇妙なとりあわせで、花火を楽しむ。

第一会場の花火コンテストをテレビの解説つきで見たり、
はるかに第2会場の花火を望んだり、
いままで、隅田川から離れた公園で、
長時間、場所とりをしたあとに、しみじみと見る花火とちがって、
快適な環境で見る花火は、
かくも美しく、かくも儚いものであったとは……。

人生における花火観が変わるようなイベントであった。

年上のマブダチ、T村さんから携帯に怪電話がかかったりする。

こちらにドラクエの悪口をいわせて、
T村さんのすぐそばにいる山名学という人に
それを吹聴しようとする悪辣な企みであったが、
やってないものは、悪口のいいようがないじゃないか。
酔っ払いオヤジには困ったものだ。

さてさて、とてもすてきな環境を提供してくれた上に、
最高のもてなしをどうもありがとう!!
高瀬美恵さん、明日からの旅のご無事をお祈りしています。


2000年8月27日(日)

キヤノン一眼レフデジカメD-30
数日前のこと、
池袋ビックカメラ東口本店の地下にて……。

「9月上旬発売予定のキャノンのD30が欲しいんですけど、
予約を受け付けてますか」
「予約はかまわないんですけど、あれ、発売が延びましたよ」
「え?」
「なんか、10月になるとか……」
ほかの店員「いや、あれ10月下旬になるんだって」
「とのことです。予約しますか」
「ええ……」住所を書きながら「ほかにも予約きてます?」
「いやぁ、発売日が決まってないので、そんなには……」

つまり、バブル気分がまだ抜けてないってことか……。
ほかにもSONYの「クリエ」とか、先行予約してるんだけどね。

家に帰ってキャノンのウェブサイトをチェックするものの
発売延期の知らせはない。

雑誌を見ると、色温度の自動設定に問題があるとか、
書いてあるから、その調整で遅れているのかな……
秋の旅行シーズンとかに、間に合うのか……。

MOTHER3のこと……
「MOTHER3」開発中止にかかわる
ウェブでのいろんな「ことば」が出そろった観。

けっこう長時間、あちこちのページをチェックしていたんだけど、
おなじ文章を読んでいても、
読みとった文脈は人によって、こんなに変わるものかと、
とても興味深い。

人間って自分の読みたいものしか読めないのね。


2000年8月28日(月)

映画「パーフェクトストーム」
ワーナー・マイカル板橋第2スクリーンにて、
パーフェクトストーム」のレイトショーを堪能。
さくまあきらさんが8月14日の日記でほめていたもの。

「Uボート」のペーターゼン監督の
久々の海洋アドベンチャー映画として、十分に堪能。

ただ、おなじ技術を使い、
似たような見せ場がある作品としては、
デズモンド・バグリイの小説「ハリケーン」を原作にして、
映画を作ってほしかったなぁ。

グロスターの漁師さんの命知らずぶりは、
じゅうぶんにわかったからさぁ。

ディザスター映画としての内容をくらべるなら、
「ツイスター」のほうが、盛りだくさんだったかもしれない。


2000年8月29日(火)

偏屈なのかなぁ
「あれ、今日は***とか、来ないの?」
「あいつ、いまたいへんで、来れないんだ」
「どしたの?」
「勤めていた会社が倒産して、いま仕事を探してるんだって」
「ひえええ! 子どももいるのに、たいへんだなぁ」
「あいつが悪いわけじゃないのに、災難だよな」
「???」

以前、そういう会話を交わしたことがあった。
相手のいった最後のフレーズが、
自分にはまったく理解不能だった。

ぼくは商売人の息子で、大学中退以降、
ずっとフリーランスの立場で仕事をしているのだが、
そのせいか、どうか……、
友人の勤めている会社が倒産したことを、
友人が悪いせいでなく災難とするロジックが理解できない。

たしかに感情移入して、同情はする。
自分に手助けできることなら、手助けする。

しかし、会社の倒産を
地震や台風のごとき災難と、理解することはできない。

何パーセントと数量化することはできないのだが、
会社の倒産に対するその友人の責任はゼロではない。
また、無数にある法人組織の中から、
その会社を選んだという事実を消すことはできない。

かつて「ひとりの人間の命は地球より重い」と、
雑なことをいった宰相がいたけど、
「ひとりの社員の責任は、会社の責任と等価」だと思う。

自分はプロジェクト単位で契約して
ゲームなどの仕事をしているが、
たとえ、ほんのちょっとお手伝いをしただけの作品でも、
「あれ、ひどいバグがあって、遊べねぇんだよな」と
ユーザーにいわれたら、素直に謝罪する。

たとえそのバグの発生源が、
自分以外のだれと特定できたとしても……。
あたりまえでしょう。

そういう意味で、三菱自工のリコール隠しや
果てしなく懲りない雪印乳業の騒ぎは、
狂気の沙汰としか思えないし、
日本が太平洋戦争の泥沼に進んでいったときのロジックと
まったく同じではないかと、悲嘆する。

どんな形であれ、組織の中の人間は、
組織の外の人間に対して残酷なことをするものだ。

組織の中の人間には、せめて、
「そんな可能性がある」ということを自覚してもらいたい。
そう願うのは、むりな夢なのだろうか。

せめてもの救いは、失業したその友人自身の口から、
そんな「災難」のたぐいのことばを聞かなかったことだよな。


2000年8月30日(水)

ことの発端
アスミック・エースエンターテインメントの小川真司プロデューサーが
「DVビデオカメラを貸してくれ」という。
貸すのはやぶさかではないが、準備がめんどうだ。

充電器などの機材をそろえているうちに、
うっかり、テーブルの上のグラスを倒し、
愛用のノートPC「VAIO PCG-Z505DRK」に
中のブラックコーヒーをかけてしまう。

おおあわてで、シャットダウンし、電源とバッテリーをぬきとって、
表面のしずくをペーパータオルでふきとる。
このときは、まだ大丈夫だろうと思っていた……。

約束の時間になったので、気休めにノートPCを
天地ひっくり返して、出かける。

日比谷のスターバックスコーヒーで、
小川プロデューサーにカメラを手渡す。

映画「サウスパーク完全無修正版」
WOWOWで放送中の18禁アニメ「サウスパーク」。
その映画版ともなれば、必見なり。
上映館の渋谷シネアミューズは、
平日の昼間だというのに、かなりの入り。

劇場ではこの映画を4回、観ると、
記念品をくれるキャンペーンをやっているが、
どれくらいの人が観たのだろうか……。

さて、作品は期待通りの出来で、けっこう、けっこう。
小気味よいミュージカル仕立てで、とてつもなく「痛い」ネタが
矢つぎばやに展開される。
腹いっぱい笑って、腹いっぱいに満足。

TVアニメ版の最良(?)のエピソードより、
濃さは足りない気もするが、
それでも名曲がいっぱいあったから、ポイントは高い。

携帯ストラップとパンフレットを購入して、帰宅。

VAIO昇天
帰宅後、数時間、満を持して、VAIOの電源を入れる。
うんともすんともちっとも動かない。

つまり……、これは……、簡単にいうと……、
要点だけをいうと……、認めたくないが……、
壊れた……ということか。

ああ、明後日には、このVAIOで作業中のファイルを
プリントアウトして提出しなければならないのに……。

サイトの更新も……メールの返信も……
ウェブ巡回も……なにもかもが……
不可能になったということか……。

不幸中の幸いは、8月27日に
「documents and settings」全ファイルのバックアップを
IEEE1394外付けHDに、とっておいたことである。
作成したデータや、メールのデータはほぼ、修復できるはずだ。

すこしは、えらいぞ、おれ……。しかし、気が重い。

仕事場にあるデスクトップPCで作業を継続できないか、
あれこれ苦闘するが、どうやら無理っぽい……。
こまったよぉー。


2000年8月31日(木)

無意味な出費
壊れたVAIOのダメージは、かなりでかい。

ネットであれこれ調べたが、
金曜日の締めきりに、間に合わせるためには、
ほぼ同型のノートPC「VAIO PCG-Z505GR/K」を購入。
必要なアプリケーションをインストールし、
作業を再開させるしか道はなさそうだ……。

ウィンドウズ2000プリインストールのデスクトップVAIOを
購入するという選択肢もあったのだが、
日常の使用頻度を考えると、
やはり505シリーズのノート型VAIOは必須である。

それにしても、なんでこの時期に……、
まず、そのことに怒りがわく。
あと1〜2週間もすれば、新製品がでるはずなのに……。

いま発売中のVAIOでは、壊れたVAIOにくらべて、
CPUが1.3倍早くなり、
プリインストールソフトが増えてるだけじゃないか。
つくづく、つまらんなぁ……。
CPUスピードは1.5倍以上速くならないと、
その速さを実感できないから、つまらないのだ。

こんな非常事態でも、おれの物欲志向は止められない。

いずれにせよ、不意の出費という事態は
ほんと、くやしいんだけど……。

あとの心配は在庫の有無だけだが、
ビックパソコン館に電話をかけると、「在庫あり」との返事。
いつもなら、そんなことばを聞くと、うれしくてたまらないんだけど、
いまは、ぜんぜん、うれしくないぞ。

そのまま、ビックパソコン館にいき、
128メガの増設メモリーといっしょにVAIOを購入。
ほんとにくやしいなぁ。
高額商品を買ったときならではの、
うしろめたくて、気持ちいい感覚が皆無じゃないか。

インストール地獄
みじめな気分で帰宅後、
作業に必要なアプリケーションのインストール作業開始。

まず、HDのファイルシステムをFAT32からNTFSにする。
これは外付HDにバックアップしているデータと、
ノートPCとの整合をとるため……。
じつは、一部のファイルをNTFSを使って、暗号化しているのだ。

つぎに、「Microsoft Office2000」をインストール。
さらに「Visio 2000」をインストール。
とどめに「秀丸エディター」をインストール。

まだ終わらない。

プリンターのドライバーをインストール。
モバイルカードのドライバーをインストール。

やれやれ、あとはバックアップデータを修復するだけだ。
修復ツールなんて、初めて使ったけど、
意外と、なんとかなっちゃうものだな……。

インターネットにつなげてみよう。
IDやらパスワードやら、いろいろ打ちこんで……。
おお、メールチェックもできるぞ。やれやれである。

この調子なら、作業再開もなんとかなりそうである。
安心して、電源を落とし、夕食に出かける。

夕食後、ノートPCの電源を入れる。
…………?
起動しないぞ。

SONYロゴのあと、黒バックに
「Windows2000を起動しています」の文字が出るのだが、
その下の棒グラフが2目盛り分くらい伸びたあと、止まってしまう。

10分ほど待っても、動かない。
強制的に電源を落とし、ふたたび電源を入れても、
まったく同じ症状……。おろろろろ……。
SAFEモードを使っても起動できない。
暗澹たる気分になる。

観念してOSから再インストール。
恐ろしいことだが、VAIOのリカバリーディスクはCD3枚もある。
OSの再インストールには、80分以上かかった……。

なにがまずかったか、わからないので、
今回はOSインストール後、
Windows Updateをかけたあと、NTFS化。
さらに「Office2000」をインストールしたあと、
雑誌の付録から「SR-1」をインストール。

とりあえず、うまくいってるかどうか確認するため、再起動。
うまく立ち上がる。
「Visio 2000」をインストールして、また再起動。
うまく立ち上がる。
「秀丸エディター」と各種ドライバーをインストールして、また再起動。
……再起動できない。

なぜだーーーー!!!!

遠い世界に旅立ちたくなる。
このVAIOノートが嫌いになる。
コーヒーを飲ませてやりたくなる。
それはいくらなんでもまずいので、気を取り直す。
おれは作業再開したいだけなのに……。

また、OSから再インストール。
また、起動しなくなる。おなじように、動かなくなる。
今回、用意したシステムリカバリーFDを使っても、だめ。
いい加減にしてくれ!!

どうやらNTFSが、くせもののような気がする。
バックアップしていた一部のファイルは読めなくなるが、
FAT32のまま、インストール作業。

ひととおり、インストールを終え、なんとなく大丈夫な感じ……。

気がつくと、朝7時半である。むなしい……。


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