DIARY:2000 SEP.11〜20


Top(表紙)へ
日記詳細インデックスへ:↑最新の日記ページへ↑
←前回の日記ページへ次回の日記ページへ→


2000年9月11日(月)

縦書きとかスクロールバーとか
最新のインターネットエクスプローラ5.5には、
充実した印刷プレビュー機能のほかに
「色つきスクロールバー」や「テキストの縦書き」機能があるという。

単調な作業を続けていると、
気分転換と称して、まったく違うことをやりたくなるのは、
B型の気質、ペガサスの本性なのかもしれない。

「色つきスクロールバー」なんて見かけたおぼえがないし、
縦書きのテキストなんて、WWWにはほとんど存在してないぞ。
だったら、見てみたいなぁ。
そう思ったとしても、不思議じゃないんだから、許してくれ!

てなわけで、あれこれ調べて、実際にやってみた。
IE5.5の方には、このサイトの左右にあるスクロールバーが、
青みを帯びた色になっているはず。

 さらに、それだけではない。この段落(パラグラフ)の文章がきっちり縦書きになっているはずだ。「ネットスケープナビゲータ」や「インターネットエクスプローラ5」以前など、ほかのブラウザーを使用中の方は、縦書きにならず、だらだらとした横書きになっているんじゃないかな? 実際にやってみると、なんだ、こんなものかという感じだったりする。

ほかにもこのサイトのBBSをすこしいじって、
レイアウトを変更させてみた。

いずれにせよ、IE5.5以外を使っている人には、
おもしろくもなんともない、いたずらではある。

さ、これから朝まで、また作業なり……。


2000年9月12日(火)

Lennus II is alive and well!!
じつは昨日、すごいサイトを発見したんだけど、
どう考えても紹介できない……んだよね。
でもね、だれかにいいたくてたまらなかったから、
よそのサイトの掲示板、3ヶ所に書きこんでしまった。

あほですな。

海外にお住みのファンの方が「レナス2」を
まるごと英訳しようとしているわけだ。

「レナス1」と「レガイア伝説」の英語版の製品はあるが、
「レナス2」はSFC時代の終焉にでた
制作費莫大、出荷数極小な作品なわけで、
攻略本もCDもノヴェライズも出ていない。
もちろん英語版製品なんて、当然のように出ていない。

アメリカで「レナス1」は「Paladin's Quest」というタイトルになり、
エニックス・アメリカから発売された。
米国では「Doragon Warrior(ドラクエ)」のエニックス作品として、
スクウェアなどと比較しながらレビューされていたりする。
「より高度な映像化を図ったスクウェアとくらべ、
エニックスはプレイアビリティを追求……」とかね。

いや、エニックスは発売だけで、
もとの作品も英語化作業もアスミックがやったんだけどと、
つっこみながら読んでいたりもする。

さて、ソースコードもないゲームの英語化なんて、
作業量だけでも気が遠くなることだが、
それをやっているファンがいるとは、涙がでるほど感動的。

これで過去にシナリオを書いた全作品が
英語化されることになるわけだ。すごいなぁ……。

ただし、「ゲームの王道」というか、「レナスドットコム」というか、
「レナス2」の作者として、著作権保持者として、
不正なコピーをおいてあるそのサイトを
リンクするわけにはいかないんだよな……。

先述のように、
某所の掲示板にそのサイトのURLを書きこんであるから、
ご覧になりたい方は、探してみてください。
うちの「LINKS」ページから、簡単にいけます。
ヒントは、「そんなことがあったら、だれに伝えたいか」です。

スタイルシート
昨日の日記で、あれこれ遊んでみたんだけど、
今日、発見したこのサイトこのページを見れば、
そのやり方がていねいに書いてあった……。

しかも、スタイルシート君なんて、おもしろいしかけもあって、
スタイルシートを使って、
ウェブページ内の文字のレイアウトをしっかりやりたい人には、
好適のサイトだったりする。


2000年9月13日(水)

ドコモショップの不可解な説明
1週間前の9月6日、NTTドコモショップから
家の留守電にメッセージが入る。
愛用の携帯PHS複合機、「ドッチーモSH821i」の
キャリングケースが入荷したとのこと。

ドッチーモを購入したのが6月5日。
キャリングケースはそのときに注文したわけだから、
注文から入荷まで3ヶ月……。

ぼく自身、そんな注文をしたことさえ、忘れていたが、
3ヶ月も経って、入荷の知らせを入れてくれるドコモショップも
なかなかやるな。たいしたものである。

キャリングケースなんて、急ぎで必要なものではない。
あれこれ忙しくて、ドコモショップにいけたのが、やっと本日。

窓口でキャリングケースを受けとりながら、
担当の女性に
前から気になっていたことを聞いてみる。

SH821iのファームウェアには、いくつかバグがあって、
受信メールの内容によっては、メッセージが壊れたりするらしい。

(あとでしっかり調べてみた。こことかここ

該当するロット(製造番号)の所有者には、
ドコモから交換手続きの通知が郵送されているらしいが、
うちには届いていない。
届いていないということは、ぼくの持っているロットに
初期不良はないということなのか……。

そのあたり、ちょっとあいまいではあるが、
不要不急のキャリングケースとちがって、
これはけっこう気になっていたのだ。

「この機種って、初期不良のものではないんですか」
「たしかにSH821iには、初期不良があったんですけど、
がくとう(該当のつもり?)する方には
ご案内を郵送しているはずです。」
「うちには、その手紙が来てないんですけど、以前
インターネットで読んだ記事だと、どうも怪しいみたいなんですよね」
「わかりました。ちょっと調べてきます」

扉で隔てた奥の事務所にいって、5分ほど……。

「お客さまの携帯電話をお借りできますか」

バッテリーを外す窓口の女性。
「5月製造になってますね。
ここのところの表示が6月製造でこちらに*印がついてるものが
交換の対象になるんです」

つまり、5月に作られたものには初期不良がなくて
そのあとの6月製造のものには、初期不良ができたってわけ!?
あとで作られたものに、バグが植え込まれるなんて、
奇妙な話ではある。

その旨を女性に話すと、
「作られた場所がちがうとか、いろいろありますから……」

ほえ!? いろいろあるっていってもなぁ。
少なくともゲームデザイナーには
理解できない「いろいろ」ではある。

ただ、ここでごねるのは、自分の美意識に反する。
そういってるんだから、この場はそう理解するしかねぇじゃん。
とりあえず納得した顔をして、ショップを去った。

しかし、この話はこれで終わったわけではなかったのだ。
(現在進行中、明日の日記につづく)


2000年9月14日(木)

史上最悪のドコモショップ(当時者比)
-前日までのあらすじ-
初期不良報道の対象となったドッチーモSH821iユーザーであるゲームデザイナー。それが柴尾英令である。6月に問題の機種を購入したドコモショップを再訪。所持するドッチーモが該当のロットであるかどうかを聞いてみた。該当ロットであれば、無償で交換の対象となるのだ。窓口担当の女性から、不可解な説明を受け、交換はならず。とりあえず、その場は退散した柴尾英令だが、その後、さらに不可解かつ理不尽かつ人外魔境なあつかいを受ける羽目に陥るとは、思ってもいなかった……。

午後2時、前日のドコモショップで起こった事件を
日記にまとめているうちに、
「これはどう考えてもおかしいのではないか……」と、思い、
インターネットであれこれと調べてみる。

おれの調べ方がまずかったのかもしれないが、
ドコモのサイトには、SH821i初期不良関連の発表はない。
結局、発見したのは、この記事この記事である。

記事を読むかぎり、
おれのドッチーモは初期不良の対象商品としか思えない。
とはいえ、昨日のドコモショップの木で鼻をくくったような対応では、
こちらの疑問も解決しない。

そこで、ドコモに直接電話をかけることにした。
ただ、請求書やパンフレットを見ても、
この種の「相談」をどこに連絡すればいいのか、わからない。

よくわからないので、
請求書に「営業お問い合わせ先」と書いてあった
「151」に連絡することにした。

「NTTドコモ東京電話受付センターです。
自動音声での受付は<1>をファックスでの受付は……」
自動応答音声が流れる。

マンツーマンでなければ、解決しない問題なので、ちと困る。
しかし、しばらくボタンを操作しているうちに、
オペレータと直接肉声で話せることが判明する。

電話に出たオペレータのK山さんに、
ドコモショップの経緯を説明した上で、
自分のドッチーモが該当するロットなのかどうかを調べてもらう。

1〜2分で回答。やはり該当ロットだったようだ。
昨日のドコモショップの対応は、なんだったのだろう?

さらに機種交換の手順を指示してほしいと聞いたところ、
とりあえず、K山さんのほうから、件のドコモショップに連絡。
その後、折り返し電話をかけてくれるとのこと……。

いったん電話をきり、昨日の日記をまとめながら、
K山さんからの電話を待つ。

ほぼ10分ほど経って、K山さんから着信。
ナンバーディスプレイに「0120……」と
表示されるのが興味深い。

なんでもK山さんは、ドコモショップに電話をかけたのだが、
当時の窓口担当者が、だれであるかがわからず、
状況がよくわからない。しかし、
おれの持っている機種が交換の対象ロットであることは
たしかなので、直接ドコモショップに申し入れてほしいとのこと……。

おかしな話である。

本来の筋なら、このドッチーモを販売し、
まちがった説明をしたドコモショップが、
おれに直接電話をするべきであろう。
あるいは、ドコモ本体がなんらかの対応をするべき問題。

いい方はきついが、不良品を売った上に、
それを当事者に告知せず、問い合わせをした当事者に対して
意味不明な返答で、いいくるめたあげくに、
そっちから、でむいてこいというわけだ。

しかし、その一方でドコモショップがNTTドコモ直営ではなく、
フランチャイズのごとき、ライセンス制で
営まれていることも知っている。

フランチャイズではないサンシャイン横の池袋支店などにしても、
窓口は派遣社員ばかりで構成されているほどだ。

見た目はおなじだが、内実はばらばらというわけで、
K山さんに文句をいっても、
最終的な問題解決(迅速な機種交換)には、つながらない。

さらに、おれには人間観察の趣味がある。
腐っていそうな人や団体が自分に関わってくると、
どの程度、腐っているのか、じっくり観察したくなるのだ。

その期待は予想以上の現実によって、
かなえられることになる。

「デンウケからも、交換の対象といわれたと、
いってもらってもかまいませんから」
「デンウケ……?」
「あ、電話受付センターです」

そういったK山さんのことばに、
問題のドコモショップから漂う腐臭を感じとり、でむくことにした。

予想をしのぐ恐怖の対応
我が家からドコモショップまで、徒歩で20分ほどである。
昨日に続いて、往復で40分も歩くのは、まさに二度手間。
人間観察が趣味とはいえ、うざったいことなり。

昨年、経営不振で外国人が社長となった自動車会社。
そのディーラーのショールームの軒先の半分を借りる形で、
問題のドコモショップはある。

店内に入ると、奥の事務所から女性店員がやってくる。
「どういったご用件でしょうか」

説明するのがややこしい。

「持っているドッチーモが初期不良品なんだけど、昨日、そうじゃないと、この店で否定されて、でも、やっぱりおかしいとおもったので、あらためて、ドコモ電話受付センターに電話をかけたら、やっぱり初期不良品に相違ないそうだから、わざわざ、遠路はるばる二日連続でこの店に交換に来たんですよ」

……みたいなことを四苦八苦しながら説明。

「そういうことでしたら、
あちらで番号札を受けとってお待ちください」

ほへ?

デンウケから連絡が入っているはずだから、
すぐ対応してくれるんじゃないかというのは、
甘い見積もりであった。

通常の窓口は、三組の席があり、埋まっているのはひとつだけ。
すぐにでも話ができそうだ。
しかし、指差された「あちら」は「ドコモテクノ」という別区画。
椅子のないカウンターに、先客が、ひとりついている。

10分ほど待つ。先客が帰る。
眼鏡をかけ、青いシャツを着た店員が、銀行窓口のような
番号表示板を操作する。

目の前にはおれひとりしかいないんだから、
直接、声をかければいいのに……。

カウンターに歩いていくと、「どういったご用件ですか」

説明するのがややこしい。

「持っているドッチーモが初期不良品なんだけど、昨日、そうじゃないと、この店で否定されて、でも、やっぱりおかしいとおもったので、あらためて、ドコモ電話受付センターに電話をかけたら、やっぱり初期不良品に相違ないそうだから、わざわざ、遠路はるばる二日連続でこの店に交換できるかどうか、確かめに来たんですよ」

……みたいなことを四苦八苦しながら、もう一度説明。

店員、めんどうそうな顔をする。

「じゃ、携帯の電話番号と名前を……」
「090-8***-****です」

あれ……? なんか、いやそうな雰囲気……。
へたくそな字で用紙に電話番号を書きつけているぞ。
そうか、おれに書いてくれと、いいたかったんだな。
でも、おれが、そそくさと電話番号を口にしたから、
しかたなく、書いてるんだろうな。

そういう雰囲気で
ぞんざいに書きつけられる自分の名前というのは、
見ていて、いやーーな気分になるものなり。

「ちょっと待ってください」と、いうなり、
おれのドッチーモを持って、
奥にあるカーテンで囲まれた部屋に入る店員。

5分待つ。10分待つ。20分待つ。30分待つ。

おかしいなぁ?
交換できるかどうか、確認するにしては、
ずいぶん時間がかかるなぁ。いらいらする。

店内をぼーーっと見ていると、
最初におれを案内した女性店員が露骨に目をそらし、
おれの死角に身を隠す。
あーあ、あほか……。
とほほな気分になる。

40分待ってカーテンから店員が顔を出す。
「暗証番号は何番ですか」
え? どういうこと……?

大学の先輩、黒沢哲哉さんが、
8月19日にドコモの代理店で遭遇した
暗証番号漏洩事件が脳裏をよぎる。

ほかに何人も客もいるし、店員もいるってのに、
ここで暗証番号を口にしろっていうわけ……?

まぁ、教えたけど……。それにしても……。
あれ……? あれれれれ……?
暗証番号を教えろってことは、
つまり本体の操作をしてるってこと?
本体の操作をしてるってことは、
つまり、メモリーの乗せかえをしてるってこと……?

ええええええっ?
「交換は可能です」とも
「新しい携帯にメモリーを移しますか」とも
なにもいわないまま、
プライバシーや個人情報が満載のメモリーを
勝手に移してるの?

唖然とする。

唖然としてると時間が経つのが早い。
それから10分ほど経ち、
「お待たせしました」と、気の乗らない声とともに、店員登場。

バッテリーつきでストラップなし。
バッテリーなしでストラップつき。
持っている2台の携帯電話を投げるようにカウンターに置く。
そこから、なにもいわない。

交換が成立して、メモリーまで勝手に移してくれたことは
明々白々。
いやもちろん、交換ができれば、
メモリーを移してもらおうとは思っていたけどさ……。

相手がなにもいわないので、こちらから言うしかない。

「ちょっと確認しますね」
市販の携帯メモリーソフトで、SH821iを操作する場合、
メモリーの電話帳はバックアップできても、
メールや壁紙、着信音などを読むことはできない。
勝手に移し変えられた結果、そっちが消えてしまったら、
しゃれにならない。

バッテリーのついているほうの携帯からバッテリーをとり、
ストラップのついているほうに移しかえる。
そっちが新しいほうだと思ったのだ。

おお! メールの本文まで
しっかりバックアップできてるじゃないか。
ちょっと感動して、「メールもバックアップできるんですね」と、
いったおれ。

「うん。そうだね」

おれの耳が悪くなったのか……。
客に対して、「うん。そうだね」だって……。

あれ? よく見ると……、画面に少し傷がついている。
ということは……。
こっちが古いほうじゃないかァァァァァァァァァァァ!!
 じゃあ、きさまの「うん、そうだね」は、なんだァァァァァァァァァァ!!!

ここまできたら、口に出して怒りを表明できないほど、
呆然としてしまう。

あせって新しいほうに、バッテリーをはめなおす。

よかった。
こっちのほうにメールも壁紙もしっかりコピーできている。
とりあえず、それだけは、たしかな事実である。。

「なにか受取証みたいなのは書かなくていいんですか」
そう聞いたおれに対する店員の答えは……。
「べつに、いいよ……」であった。

メモリーを確認していると、係員が声をかけてくる。
「あと、ストラップはそっちで外して」
まぁ、そうだね。ストラップは私財だし……。

て、ドッチーモ本体も私財なんだけど……。

おれが大声をあげて、怒鳴りつけないのは、
公共の場で声をあげない、自分の美学があるから……。
それだけである。

マゾかもしれない。
いや、きっとマゾなのだろう。
そうだ。美学じゃない、ただのマゾなんだ、
人生37年目にして、自分の性的志向を発見する。

ストラップには、サウスパークのキャラふたつがついている。
ストラップを外すのにてまどるおれ……。

そこに店員の非常識行動のとどめが、あったとは……。

おれが古いドッチーモから、ストラップを外し、
新しいドッチーモにそれをつけている最中、
店員は古いドッチーモを手にとり、くるりと背を向けると、
ただ一言も口にしないまま、カーテンの中に消えていったのだ。

ほんとうに一言もいわないんだよ。
不良品を売りつけて、いんちきな説明をして、
二度もここに来させて、勝手にメモリーをのせかえて、
無礼なことばを吐き、一言もいわずに、
おれを置き去りにしたんだよ。

世の中に人外魔境は存在する。
ただ、だれもが知らないのは、歩いて20分という近距離に
それが存在しているということだけだ。

そんな人外魔境において、
人間は怒りの感情を発露することさえ、
無益であることを思い知る。

6月5日、この店で起こった事件に関する日記の感想は、
全面的に撤回する。
この店が悪い。この店は腐っている。

帰り道も20分
旧川越街道を歩きつつ、
新品になったドッチーモから、151に電話をかける。
K山さんを呼び出してもらい、心よりのお礼。
なによりK山さん自身が、ドコモショップの対応には
戸惑っていた様子だったから……。

あらためて、ドコモショップで、
自分がどういうひどい目にあったかを簡単に説明する。
それから……。

「こういったことを改善していただくお願いは、
どちらにしたらいいんですかね?
メールとか手紙でもかまわないんですけど……」

そんなことを聞くなんて、気弱になっているのだろう。

「苦情の受付もこちらになっているんですが……。
窓口の係員の名前とか、おわかりでしょうか」

「それがわからないんですよ」
きっとおれは自分をひき逃げしたクルマのナンバーを
確認できないタイプなのだろう。

「いずれにせよ」おれは、とりあえず口にする。
「おかげさまでドッチーモの交換はできました。
ありがとうございます」

少なくとも、人外魔境を経験したあとは、
人間に話ができることだけで、
感謝の気持ちも生まれるというものだ。

「では、失礼します」
「失礼します」

初期不良の情報を耳にしながら、
早めに問い合わせなかったこちらにも
非があるのかもしれない。

機種交換を知らせるドコモからの通知は、
送られたあとに、郵便事故に遭ったのかもしれない。

昨日、店頭で説明した女性店員は、
純粋に勘違いしただけかもしれない。

でもね。おれは顧客なんだよ。
いいたかないけど、年間でドコモに、ン十万円、
通話料とデジタル通信料を払ってるんだよ。

まさか、その料金のマージンが一円でも、
あのドコモショップに流れるようであれば、
せっかく交換したドッチーモだけど、
水没させて、データを全部吹っ飛ばしてでも、
ほかの店で本体を買いかえるね。


2000年9月15日(金)

第1回笑止会
世間的にいえば、異業種交流会なのだろうが、
世界の人脈王の異名をもつ
さくまあきらさんがプロデュースするだけに、
顔を見せるメンバーの人数、多様性は尋常なものではない。

柴尾が少年だったころに、愛読した漫画の作者が!
柴尾が青年だったころに、熱中したゲームの作者が!
柴尾が中年だったころに……、
って、おれはまだ、中年ではないぞ、きっと、おそらく、いやたぶん。

それがつまり「笑止会」である。
命名したのはもちろん、さくまあきらさん。
江戸時代の「尚歯会」にちなんで命名された
笑止千万な会……なのだろう、きっと、おそらく、いやたぶん。

会場である渋谷上海ヌードルに15分ほど遅れて到着した
おれの視界いっぱいに、人、人、人……。
すごい人ばかりである。どれくらいすごい人がいるのか、
書くのが、畏れおおいほどである。

おれの場合、畏れおおいときは、リンクをはる。
ええい! この日記が目に入らぬか!!
そこにあるリストを見てひれ伏せよ!
どうだ、すごいだろう。まいったか。わははははは!
ちなみに「さくまあきらの衣を借る柴尾英令」とは、
つまり、おれのことと理解していただいてかまわない。

それなりに用意していた名刺が瞬く間に減っていく。
すべての人に話をしたいと思う。思うのだが……、
ひとり平均3分間話したとして、3時間以上もかかる恐ろしさ。

ただ、恐ろしいことだが、初対面でも、たいていの人とは
共通の知人、友人がいるものだ。
そんな人の話題で盛り上がったりもする。
きっと、笑止会開催中は、くしゃみが止まらなかった人が、
推定で2000人くらいいるだろう、きっと、おそらく、いやたぶん。

報道によれば、接近する台風17号は進路を変え、
首都圏直撃コースを逸れたというが、
笑止会開催による2000人(推定)分のくしゃみが
その原因であることを知るものは少ない。

田中公平さんと人生について深遠な話をしていたとき、
人垣の中から、さくまさんが登場。
「柴尾くんの先祖って、大友宗麟となにか関係があったとか
いってなかったっけ」
「なんか、家臣の家系だそうですが……」
「ふふふ……。おもしろい人がいるんだよ」と、
引き合わせてくださったのが、
グローバル・A・エンターテインメントの大友貴司さんである。

大友という名前を読んで、気づいたあなたに100点あげる。
あなたは聡明な人である。
そう、つまり、大友貴司さんは、主君の末裔なのだ。

へへーーーーっ!

こういう引き合わせ方をするのは、なにもぼくに限ったことではない。
さくまさんはあちらこちらで、いろんな人と人を引き合わせている。
闇の月下氷人というか、光の遣り手ばばあというか……。
あわわ……。いやほんとうに
人と人とを化学反応させる触媒のような人である。

話しているうちに、大友貴司さんはSFマニアで、映画マニアで、
トレッキーであることが判明。
「ペリー・ローダン」のファンであるのは、
柴尾的には「いかがなものか」ではあるんだけど、
なんせ、主君であるから、さからえない。

そのあと、大友さんをおなじくトレッキーである
万乗大智さんに引き合わせてみたりもする。

躁状態の一次会のエネルギーは
そのまま、二次会の会場「九州」へ。

気がつくと、おれは酔っぱらって、バカ度数が
120%くらいになっている。あっちこっちで、バカ話。

土居孝幸さんと、B型はいかに自由に生きられる
すばらしい血液型なのかを話しあって、
さくまさんを心配させたり……。

野安ゆきおさんをつかまえて、
「あんたはポジティブでアグレッシブな現状追認派なんだよ」と、
失礼なことをいったり……。

「その腹はなんだ、デブ?」と、おれにからんでくる成沢大輔
「おれの体重は79キロだが、おまえは何キロだ?」と、
返して、粉砕したり……。

堀井雄二さんたちが、ネットゲームの展望について
熱く語りあっているところに乱入して、
エロな話にすりかえたり……。

いろんな悪さをする。

三次会は「庄や」である。真心の居酒屋である。
二次会では飛ばしまくっていたおれだが、
おれなんかよりも、もっとすごい人がいた。
つまり、ウェブデザイナーのMSさんである。

「万乗さん、自営業の女ってお好きですか?」

万乗大智さんに熱烈なラブコールをくりかえすMSさん。
シャイなナイスガイ、万乗大智さんは照れまくる。

多様な人とさまざまなことを熱く語るために、
週刊連載の激務をかいくぐり、やってきた万乗さんだが、
よもや、こんな伏兵がいようとは……。

愛が生まれる現場に立ち会った自分としては、
応援するしかないじゃないか。

「万乗さんも幸せものだよ! 自分の作品のファンが
作家本人と会って、こんなに気に入ってくれてるんだよ!」

「Sさん、万乗さんの本名はKっていうんだよ」

こんなに応援しているのに、
なぜ、万乗さんはおれを恨むんだろう? 不思議だなぁ。

四次会はなぜか、マイアミである。
フロリダ半島ではなく、渋谷駅前のマイアミである。
24時間営業の勤勉な喫茶店である。

最近、成沢大輔が元気だなぁと思うのは、
人を挑発するパワーが炸裂するあたりなのだが、
精神的回復期の成沢大輔に、
心臓の弱い人は会わないほうがいいと思うぞ。
おれなんかもう、気が弱くて繊細な男だから、
成沢大輔の毒気に当てられっぱなしだ。
きっと寿命が20分ほど減ったことだろう。
恐怖新聞のような男、それが成沢大輔といってもいいだろう。

そんな成沢大輔(敬称略)と野安ゆきおさんと
ひさしぶりに熱い話をしたりする。
いやまぁ、3人ともちがう人間なのだなぁという点を
確認しただけなのだが……。

とことん飲んで、疲弊して、
家に帰り着いたのが、午前6時ごろ……。


2000年9月16日(土)

TULIP
高瀬美恵さん、けーむらくん、イエネコのアンジーと
東京国際フォーラムホールAへ。
TULIPの「LIVE ACT TULIP 〜2001年心の旅〜」である。

PAの不調で、ホール内への入場や開演が30分ほど遅れたのだが、
ゲットできたチケットは1階17列目のど真ん中。
視野と舞台がぴったりマッチするベストシート。

いやもう……、ラジオで熱心に聞いていたころと、いまが直結。
ワープしてつながってきて、
これはもう、ただひたすらに、泣くしかないでしょう。

「Rose&Crown有楽町店」で、
うまいローストビーフと香りのよいビールを飲み、
「ガルリカフェ」でキリマンジャロを飲んで、帰宅。

録画していたオリンピック開会式を、
早回ししながらチェックする。

あはははは……。
なるほど、これが噂の日本選手団コスチュームか。


2000年9月17日(日)

オリンピックのある一日
シドニーオリンピックを見る。ウェブ日記を書く。
シドニーオリンピックを見る。メールを書く。
シドニーオリンピックを見る。ちょっとだけ作業をする。
シドニーオリンピックを見る。寝る。

シドニーオリンピックのマスコットキャラは不気味なり。


2000年9月18日(月)

愛の遠隔セレナーデ
KTNテレビ長崎山本耕一アナウンサー上京の報を受けたおれは、
迎撃のため、午後10時半投宿先の品川へ。

来年1月に結婚する山本さん。彼に独身時代ならではの
めくるめくような六本木の夜を体験していただくのは、
既婚者たるおれのつとめであろう。

しかも、山本さんは福岡県北九州市若松区出身。
おれは福岡県北九州市八幡東区出身。
直線距離にすれば、ほんの4、5キロ。池袋、新宿間くらいだ。
(あいだに洞海湾があるんだけど……)
なんだ、同郷じゃないか。同郷の先輩としても、
むふふな世界を体験していただくのは、当然のことといえる。

合流後、タクシーで六本木へ移動。
山本さんからの提案で、バー「T's」へ。
ここのママさんが、彼のフィアンセの大親友だというのだ。

いやはや、不思議な夜だった。

郷里の話から始まって、映画、ゲーム、クラシックと……、
ぼくと山本さんのあいだで、ちょっぴりマニアックな話が展開すると、
親友の婚約者との対面に感激したママさんがやってきて、
彼女の親友がどれほど山本さんに、ほれているかを教えてくれる。

「"あんたのためなら、死んでもいいよ"といってた彼女から
"ごめん、死ねんことになった。好きな人ができたから……”と、
聞かされて、もう……」

うひゃああ。書いてるおれも照れくさいぞ。

もはや、こうなると、むふふな世界どころではない。
九州女のママさんはひたすら熱く、
そんな場に立ち会った自分の「奇縁」を
かみしめるしかねぇじゃないか。

「ねぇ、電話をかけてみようよ」
ママさんが興奮気味にいう。
「でも、もう寝てると思うだけど……」
「いいから……」

午前2時30分、かけた電話のさきで、山本さんのフィアンセは
「電話がかかると思っていたから、起きていた……」
ですってよ、もう、奥さん!!

ひとりの男性とひとりの女性のことばと態度から、
この席にいない、すてきな女性の姿が浮かびあがる。

結局、午前4時まで飲んでいたんだけど、
あれこれと、とんだ本日の話の主題は
「生活者としてのマニア志向」あたり……かな。

マニアがマニアの世界で閉塞するのではなく、
社会という日常を生きながら、
だれにでも通じる「ことば」をつむいでいくことが大事だよね
ってな話もしたわけだし、
なにより、今日のこの席がその実践の場になったということですか。

いやぁ、まいった。まいった。

山本さんは「めざましテレビ」表敬訪問のため、お台場へ。
山本さんは「生きて」いるなぁ。


2000年9月19日(火)

H"は、どうでしょう?
9月14日の一件でDocomoに対する怒りと不信を
やまほど味わえたので、
DDIポケットのH"64の導入を検討する。

VAIOユーザーなら、安く導入できる模様。
しかし、通信料など、料金を仔細に検討してみると、
現状のDocomoの方が、わずかに安い模様。

うーむ……。どうしようかな。


2000年9月20日(水)

クリエ到着
SonyStyleから、パームPDAの「クリエPEG-S500C/D」が届く。
先行予約注文をしていたのだが、9月9日の発売日に間に合わず、
10日以上遅れて、いまごろ、やっと到着。

液晶が暗いとか、あれこれ問題があるとか、
ネットでは騒がれているが、ほんとのところは、どうなのだろう?

時間がないので、ちょっとしか触れないのが、残念。
とりあえず、Graffiti文字入力は、なかなか楽しい。

横浜
イエネコのアンジーといっしょに暮らして、10年とすこし。
アンジーの誕生日も近いことだし、横浜におでかけ。
イエネコだけど、外にも出る。

桜木町からタクシーで、写真スタジオに寄ったあと、
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルにチェックイン。
ネットで調べたら、格安プランがあったのだ。
通された部屋は眼下に大観覧車を臨むパークビュー。

ちょっとした買いものをするために、横浜ワールドポーターズへ。
わが家のご近所にある板橋SATYと同系列とはいえ、
こっちはなかなか、おしゃれですな。

その後、汽車道経由で、クイーンズスクエアを歩きつつ、
ホテルに戻る。

クイーンズスクエア中央の広場では、
サッカー五輪予選の中継を見守る多くの観衆。
いっしょに応援したい気もあるけれど、
レストランの予約があるので、客室で応援。

ホテル内のイタリアンレストラン「ラ ヴェラ」でディナー。
こちらもインターネット特別メニューなんだけど、大あたり!

客室でのんびりしている午前2時30分、
最近、「さびしがり」と評判の成沢大輔から、携帯に着信。
西麻布で、既婚者男性約一名を「さびしんぼ」仲間にするべく、
痛飲中の模様……。まぁ、がんばってくれ!


Top(表紙)へ

↑このページの冒頭にジャンプ!↑

←前回の日記ページへ次回の日記ページへ→