DIARY:2001 MAR.1〜10


Top(表紙)へ
日記詳細インデックスへ:↑最新の日記ページへ↑
←前回の日記ページへ次回の日記ページへ→


2001年3月1日(木)

銚子はつまり、ぬれせんべいのメッカ?
東京では、ちょっと気張った遠足や家族旅行に
千葉マザー牧場にいくと聞くが、
北九州では、そんなとき、山口県の秋吉台にいく。
カルスト台地はすばらしい。

東京都のすぐ東にあるのは、地つづきの千葉県だが、
北九州では、すぐ東の山口県にいくために、
かつて東洋一と謳われた関門橋を渡っていく。

東京ディズニーランドや新東京国際空港の例をひくまでもなく、
東京と千葉は不可分の仲である。
北九州と山口県はそんなに仲がよくない。
山口県に北九州国際空港はないもんな。
もしかしたら、最近は仲がいいのかもしれないが、
最近の北九州情勢には疎いので、よくわからない。

仲がよいというのは、けっこうなことである。
東京に住んで20年近い自分だが、
そんな東京と千葉の仲良さ加減に、ねたみとかそねみという
低劣なる感情がなかったかといえば、
そんなことは考えてみもしなかった。

さびしんぼ大将、成沢大輔が
千葉の銚子に取材にいくという。

銚子といえば、千葉を代表する都市、
だいたい日本を代表する野球選手はこのあたりで、
漁船を漕いで、強い足腰を鍛え、
千葉県内でとれたピーナッツと醤油はこの港から、
世界に輸出されるらしい。

千葉を知るためには、銚子を訪問せよ!
そこに千葉の核心がある。
そんな千葉の秘密を探るために銚子にいったというのは、
世迷いごとなので、気にしないように……。

ぶっちゃけていえば、「桃鉄ファン」の全国物産取材のために
成沢大輔が銚子にいくので、
保護者として付き添ってほしいといわれたから、いくのである。

うーーん。
35歳にもなって、代表取締役までやっておきながら、
成沢大輔は甘えん坊さんだなぁ。

甘えん坊は思いっきり愛情を注がなければ、不良になる。
成沢大輔が不良になったとあっては、
日本のゲーム業界が闇に包まれる。

てなわけで、さくまあきら夫妻、野安ゆきおさんと保護者も増殖。
取材であるからカメラマンの阪巻さんもいる。
これを過保護というならいえ、
われらの愛情が成沢大輔を……ゲーム業界を救うのだ。

そんなわけで、銚子にいってきた。
銚子電鉄に乗った。
さわるとじつは濡れている「ぬれ煎餅」と、
「ドライピーナッツみそ」と「サバカレー」を買った。
犬吠埼駅の「究極カレーパン」は、絶品だった。
犬吠埼は寒かった。
「千弥」でおいしい寿司を食った。
野安ゆきおさんに宿題を出した。


2001年3月2日(金)

冬のフォアグラ二足で歩く
ハドソンでの打ち合わせのあと、
「柴尾ダイエット阻止計画」というか、「柴尾脂肪肝化計画」を
公言する神宮前のグルメフィクサー、さくまあきらさんの
野望にまんまとのり、麻布十番へ。

同じフォアグラになるなら、「喜虎」あたりを試してみたいんですが、
そんなことをほざいていたものの、「喜虎」は満員。
麻布十番の風は冷たい。
そんななか、何軒もの店に満員といわれた夕食難民の我々。

おお! 彼方から黒いロングのダウンコートに身を包み、
北風を切り裂きながらやってきたのは、
突撃ウェブデザイナーのMSさんではないか。

Sさんの獅子奮迅な導きもあって、
われわれは、秋田比内地鶏料理の店「猿のしっぽ」へ。
地鶏料理なのに、なぜ、猿? という疑問はあるが、
秋田比内のあたりでは、地鶏を食う猿がたくさんいるのだろう。
世の中の謎の多くは、もっともシンプルなところに落ち着くものだ。

焼き鳥からきりたんぽ鍋へとつづくコース料理を肉体格納。
生ビールから「百年の孤独」へとつづくアルコール飲料を大脳格納。
これでまた、フォアグラに一歩近づいた……とさ。
ちなみに突き出しの醤油漬け生卵と砂肝、つくねは絶品でした。

大人の世界はせこいものです
「天誅」続編開発不能! よくある話では……あるし、
自分も同様な体験をしては、いるんだけど、
なんとも感情移入しちゃうなぁ。
つぎの作品で、ぎゃふんといわせてくださいね。


2001年3月3日(土)

「アーサー王と円卓の騎士」
サトクリフ・オリジナル アーサー王と円卓の騎士」を
読みはじめたら、止まらなくなってしまった。

マロリーの「アーサー王の死」をはじめ、
定番の「アーサー王」ものも読んではいるけど、
こいつはとにかく気持ちと心にしみてくる。
薫りたつことばに陶然とする。

サトクリフが本書を書いたのは、61歳のとき。
ちなみにトールキンが「指輪物語」を完成させたのは、62歳である。
還暦をすぎて、こんな作品を生みだしているのだ。

自分でも、ゲームという形で、ファンタジー風作品をいくつも作り、
ファンタジーと銘打つ作品もいくつも読み、遊んできたが、
この薫りが味わえたかというと、疑問である。

やはり、人生の体験が薄いと、
本書にあふれるようなことばを生みだせないのかもしれないけれど、
自分が還暦のころ、
ファンタジーを題材とした作品に関わっているかどうか、
ちょっと疑問だなぁ。

ほかにも、最近忘れかけていたなにかの感覚……
ことばに対する自信とか、命そのものへの信頼など、
いろいろと思い出させてくれた本であった。


2001年3月4日(日)

F1開幕
F1開幕戦、オーストラリアグランプリ中継を
ひさびさにシグナルからチェッカーフラグがふられるまでテレビ観戦。
今年は興味深いシーズンになりそうだなぁ。

映画「大陸横断超特急」
そのままテレビを観ていたら、
なんと、「大陸横断超特急」がリマスタリングされた映像で
流れはじめた。えらいぞ、フジテレビ!

この作品ってコメディ映画の中で、いちばん好きな作品なのだ。
錯綜するプロット、卓抜なキャラクター、上品なテイスト。
まさしく一級品。


2001年3月5日(月)

土居さんちでテストプレイ
今日は朝からナチュラルハイなのさ!
だって、日曜日の午後2時からずっと起きて、
作業をしてたんだもん!!

陽気なステップを刻みながら、荻窪「釜膳」へ。
あらま、釜飯! あらま、ウニ釜飯!
あらま、お焦げを鳥のスープで、はぐはぐぐ!
さくまあきらさん、これうまいっすよ!
國政さん、ウニってなんで幸せなんだろうね!

おお! 土居孝幸さんちてば、広いなぁ。
ここにひとりで住むということは、杉並区の人口密度を
局所的に下げてるってことなのねん。

「桃太郎02(仮)」のテストプレイ。
がーっと遊んで、ばーっとあれこれいって、突如、スイッチが切れる。
人生いたるところに青山せいざんありだが、
土居さんちは、いたるところにラリホーが落ちている。
脳味噌の芯がとろけちまったですたい。

そうですか。
ここが土居さんおすすめの居酒屋「月の(うさぎ)」でござるな。
店名に敬意を表して、「野うさぎの走り」を2杯だ、ぴょんぴょん!

帰路、新宿のビックパソコン館に寄り、
「一太郎11」を購入したぴょん。


2001年3月6日(火)

イダダツヒコさんと密談
漫画家のイダタツヒコさんに
お芝居のチケットを渡すため、板橋SATYへ。
「オーブン亭」で、あれこれ、つべこべ、お話する。
話したりないので、
「セラ」の喫茶室で、とろとろ、たらたら、お話する。

見かけも……しゃべりも……作品も……ちがうんだけれど、
考え方の座標がすっごく近いので、充実する。
年代が近いせいもあるんだろうけど……。

気持ちが上向きになり、るんるんと生活用品を買って、帰宅。

欲しいものがぜんぶつまったメカ登場!
SHARPさん、あんた、おれの心が読めるのかい?
おれがいまいちばん欲しかったものがわかるのかい?

BSデジタルチューナー付きHDDビデオレコーダー「TU-HVR100」。
60GBのHDDに、リニアなチャンネルならび、
コンポーネント出力端子でNTSCもコンポーネントでつながる!
現状、望みうる最強のタイムシフトマッシーーン!

これ、やばいよ! やばすぎるよ! 欲しい機能だらけだよ!
問題はノートパソコン一台分の値段では……あるが。
うあああ! どうしよう! どうしよう!

すでにBSデジタルチューナー「TU-HD1」も持ってるしなぁ。

さくまあきらさんの日記から……
そんな感じで、はにゃはにゃと悩んでいると、
さくまあきらさんの3月6日付けの日記に……、
 ちなみに、私はコピー機の出始めに、
まず個人で契約する人などい ない頃から、
レンタル契約したくらいの新しい好きである。
まるで当世の柴尾英令くんのように。
とある。

「当世の柴尾英令」はすでに、物欲の代名詞なのか。
自分に恥じる行為はとりたくないなぁ。
やっぱ、柴尾なら、買うもんでしょう。
そうだ、きっとそうにちがいない。

こういうのをつまり自己正当化という。
わかっちゃいるんだけどね。


2001年3月7日(水)

年上のマブダチin池袋
年上のマブダチこと津村和宏さんが「飲もう」といいだしたので、
池袋東武百貨店内の「みさき亭」に出撃。
津村さんが、なにかをたくらんでいるのは、いつものことであり、
会うたびに名刺が変わるのも、当然のことである。

最近はNTTコムウェア「コミュニティフロンティア」の
プロモーションディレクターらしい。

「コミュニティフロンティア」ってぇのは、
チャットからネットワークゲームまで
コストのかかるサーバー集中方式ではなく、
協調分散方式のシステムを提案し、
ミドルウェアを設計するところらしい。

NapsterやGnutellaのようなピアトゥーピア(P2P)の構想を
アプリケーションレベルで多様に発展させていく模様。

つまり、吉原ソープランド型のように、
お客さんがいちいちお店に行って、決まったサービスを受ける
店舗集中方式ではなく、
愛人バンクやデリバリーヘルスのように、電話をかければ、
ホテルやご自宅に女の子を直接送り、あとは勝手にどうぞって
無店舗経営みたいなものなんだろう。
って、よけい、わけがわからないどころか、
下品な品性まるだしだな。

マグロを食いながら、あれこれ話す。
看板までねばってから、
ショットバー「ライムストーンウォーター」で、
輪をかけたバカ話をする。

物欲のあとおし
なんで、静岡方面からも物欲支援を受けるかなぁ?
あとはイエネコ、アンジー対策だけ……ではある。


2001年3月8日(木)

メジャーとかマイナーとか
自分が小説を読んだり、映画を観たり……と、
フィクションの世界に熱中することを覚えた中学や高校時代、
ある本がメジャーだとか、この映画はマイナーだとかいう
二分法はあまり一般的ではなかった。

中学一年のときに小松左京から読みはじめ、
SFマガジンを毎月買い、
高校になればサンリオSF文庫をぜんぶ買っていた。

いま思い返しても、クラスでそんな読み方をしてる人間なんて、
自分以外いなかったと思う。
それでも「いや、マイナーな本ばかり読んでるんですよ」という
ことばもなければ、それに近い発想さえなかった。

中学生のときは、演劇部にいたHIROくんだけが、
SFを読む友だちだったけど、ふたりして
「おれたち、マイナーだよね」なんて、いうことはなかった。

だって自分がおもしろいと思ったものは、
厳然として、おもしろいのであり、
ほかの人に言い訳する必要は、いっさいないからだ。

なんで、自分の好きなものを
「ぼくマイナー好きですから」と言い訳しながら、紹介するかなぁ?
世の中に逆らってすみませんという世間体なの?
変わったものが好きという個性を誇示してるの?
たんなる自虐なの?

群馬県立群馬中学校2年1組では、
ひとりしか読んでなくても、
栃木県立栃木中学校2年4組では
25人が読んでるかもしれないのに……ね。

半径10メートルで、自分の好きなものを裁くなよ。
好きなものを好きというのに、言い訳するなよ。
マイナーと呼ぶことで、きみはきみのまわりに檻を作っているんだし、
その檻はきみの好きな作品を殺しているんだから。


2001年3月9日(金)

エドキァノ!
ハドソンでの打ち合わせを終え、
さくまあきらさんご夫妻、土居孝幸さん、と古川知子さんと
いっしょにタクシーで四谷三丁目へ。

古川さんがカート仲間のマブダチを紹介してくれるというので、
とことこ、ついていったのである。お店の名前は「エドキァノ」。
古い遊郭街の日本家屋をイタリアンレストランに改装したお店である。

靴を脱がずに日本家屋に入るのは、ちょっとした驚きだが、
案内してもらった小部屋は、なるほど居心地のいい空間。
部屋に色気がある。柔らかな光源が空気を照らす。

古川さんがまず、紹介してくれたのは、鳥新の澤地守さん。
単刀直入にいえば、かっこいい人である。
いま50歳だそうだが、自分がこんな50歳になれるかどうか、
わからないような魅力のある人である。

澤地さんに素敵にもてなされ、おいしい料理を堪能し、
シェフのカルミネ・コッツォリーノさんを紹介してもらう。
贅沢なひとときを、どうもありがとうございます。


2001年3月10日(土)

パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ「再先端恐怖ショウ」
博品館劇場前でけーむらくん、証券アナリストのYuさん、
その同僚のM田さんと待ち合わせ。
なんの因果か、パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ
「再先端恐怖ショウ」を見ることになったのだ。

ショウの前に喫茶店であれこれ話したところ、
M田さんは、ゲーム業界を分析しているとのことで、
あんな人やこんな人の話があれこれと……。

さて、このショーをなんといえばいいのだろう?
基本的にはダンスレビューなんだけど、
70年代から80年代のアニメ、ヒーローものの名曲をバックに
ダンスあり、パントマイムあり、寸劇あり、
客いじりステージショーありの盛りだくさんな内容。

当時のアニメソングは、名曲ぞろい。
メドレーとして聞いていても、つい口ずさんじゃうものだが、
目の前にいるのは、おやじたち……。

M田さんは、大好きな曲にあわせて、
いかがわしいパフォーマンスがくりひろげられたばかりに、
「美しい思い出がけがされた」と、嘆く。

ただね、思ったほど、下品ではないんですよ、お父さん。
なんというか、えぐ味がないんです。
「本人たちが色気がないから、下品さもほどほど」……とは、
M田さんの弁。なるほど、アナリストはすごい。

つまりね、「おやじ」たちって、
まんま、体が大きくなった男の子たちなわけ。
だから、股間に手を当てながら、
あやしいポーズをとっても、無邪気なシモネタって感じ。
素直に笑えるわけです。

ダンスパフォーマンスそのものは、絶品。
おやじダンサーズのみならず、
きれいな男の子やきれいな女の子たちが
きれのいいダンスを見せてくれる。
そのあたりのブレンドが絶妙で、小気味よく楽しめた。

パパイヤ鈴木の空間支配力は、強力だし、
中嶌ジュテームの視線にはくらくら、
北京一のパントマイムはすごかったんだけど、
全体の構成の中では、ちょっと重すぎた……かな。

また機会があれば、見てみたい。

銀座の「煙事」で飲み食いをしたあと、天現寺橋方面へ。

プティポワンの新婚さん
うろ覚えでタクシーを降りたため、交差点周辺で迷ったものの
わざわざ出迎えてくれた佐久間ゆりちゃんのおかげもあって、
無事「プティポワン」に到着。

KTNの山本耕一アナウンサーご夫妻がニューヨークに
新婚旅行にでかけるとのことで、
その直前、さくまあきらさんにご挨拶される場におじゃましたのだ。

すでにコースはデザートの段階。
テーブルのメニューにくやしい思いをしつつ、
デザートだけ、ご一緒させていただく。

うひゃあ。美味! 美味!

山本さんもおなじいっていたのだが、
面と向かってお会いするのは、これで3回目なのに、
なんか、古いマブダチって感じだなぁ。

コートの中にライターを入れたままだったので、
ソムリエにライターを借りる。
「よく、他人のライターをうっかり自分のポケットにしまいこんだまま、
持っていっちゃったり、するんですよね」なんて、
笑って話したりする。

楽しくお別れしたあと、そのうっかりをやってしまっていた。
タクシーの中で気づいて、あわてて、プティポワンに引き返す。
ったく……。


Top(表紙)へ

↑このページの冒頭にジャンプ!↑

←前回の日記ページへ次回の日記ページへ→