DIARY:2001 MAR.21〜31


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2001年3月21日(水)

本日購入書籍&DVD
池袋西武百貨店のWAVEとLIBROでショッピング。
本とDVDを買う。

「地名で読む江戸の町」大石学著 PHP新書
「地名の世界地図」21世紀研究会編 文春新書
「民族の世界地図」21世紀研究会編 文春新書
「人名の世界地図」21世紀研究会編 文春新書
「日本外交官、韓国奮闘記」道上尚史著 文春新書
「「聖書」名表現の常識」石黒マリーローズ著 講談社現代新書
「NASA航空機の驚異」中冨信夫著 講談社+α文庫
「イギリス人はおかしい」高尾慶子著 文春文庫
「アホー鳥がいく」伊集院静著 西原理恵子画 双葉社
「おいしいアメリカ見つけた。」松本紘宇著 筑摩書房
「旅行人 3/4月合併号」 旅行人
「F1 CLUB vol.36」 双葉社
「サイゾー 4月号」 インフォバーン

DVD「エドtv」、DVD「ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ」、
DVD「サマー・オブ・サム」、DVD「TAXi2」。

「イギリス人はおかしい」
買った本の品定めをするために入った喫茶店「伯爵」で、
「イギリス人はおかしい」をひたすら読みふける。
これは、とことん、おもしろい!

林望の「イギリスはおいしい」もイギリスをテーマにしていたが、
いささかペダンティックすぎた。
女性作家の小気味よい文章という点で、
塩野七生の「男たちへ」をしのぐ鮮烈さ。

サブタイトルに
「日本人ハウスキーパーが観た階級社会の素顔」とある。
映画「日の名残り」でエマ・トンプソンが演じていたのがハウスキーパーだ。
イギリスの大きなお屋敷の家事一切を差配する。

彼女がハウスキーパーをつとめていたのは、
そのへんの貴族とか、金持ちじゃない。
「ブレードランナー」の……、「エイリアン」の……、
「ブラックレイン」の……、「グラディエイター」の……
監督、リドリー・スコットなのだ!

3年前の単行本が最近、文庫化されたのだが、
こんなおもしろい本を知らなかったのは、ほんとに不覚!

異常に潔癖なリドリー・スコット監督の屋敷内でのふるまい……、
彼の口うるさいご母堂と観た宝塚歌劇のロンドン公演……、
ロンドンの貧困地区での最低最悪な居住体験……、
親友と思ったイギリス人女性の冷淡な仕打ち……。

姫路生まれで、イギリス人音楽家と結婚。
離婚後、京都祇園でホステスをやり、
ふたたび英国でウェイトレスからハウスキーパーになったという、
生きた女性がはなつ、ことばの剛速球。

主張する内容はまったく逆とはいえ、
塩野七生のエッセイに共通する、腹をすえた文章に酔いしれる。
この種の文章は男性には書けないものだけに、
とにかく脱帽するしかない。


2001年3月22日(木)

RPGに求められるもの
先日来、何度かメールをやりとりしている
カナダ在住「レナス」ファンから、とても答えにくい質問……。

日米でRPGを発売するとして、
日本のファンがRPGに求めているものは、なに?

そんな質問を受けてはじめて、
自分がユーザーを意識して、RPGのストーリーとかシステムを
作った覚えがないことに気がついた。

少なくとも、企画の立ち上げの時点では、
自分以外のユーザーの存在なんて、まるで意識してないぞ。
もちろん、ラインにのれば、自分以外のスタッフの意見にあわせて
さまざまな調整作業をするんだけど、
立ち上げの時点では、自分が好きなものだけを作ってきた。

まぁ、ものづくりのモーティベイションなんて、
そんなものである。

この質問に対しても、
「日本ではストーリー性の豊かなRPGが求められています」なんて、
一般論を答えてもいいんだけど、
RPGの根っこはストーリーかと自問すれば、
そんなことはないと、いいきれる。
じゃあシステムかと自問すれば、それにも疑問がある。

困ったなぁ。答えにくいなぁ。
ねぇ、みなさん、なにを求めてRPGを買ってるんですか?
感動したいんですか。旅したいんですか。
暇つぶししたいんですか。うーん。うーん。

いまのところ、
新しい世界への発見と驚きと達成感が、
自分のRPG作りの肝なんだけど、
みんなもそれを求めているのかなぁ。


2001年3月23日(金)

迷った路頭と「翁」の蕎麦
「あれ、おかしいな? どうしたんだろ? 午後6時に
恵比寿ガーデンプレイスのTSUTAYA前、集合のはずなのに……」

来るはずの、けーむらくんがなかなか来ない。
約束に律儀なけーむらくんだから、
遅れるときはかならず電話してくれるはずだ。

こちらから電話をかけてみると、なんてこった……であった。
いっしょに映画を観ようと考えていた日が、ずれていた。
ぼくは今日だと思い、けーむらくんは明日だと思っていた。
何度かメールをやりとりしていたのに……ね。

けーむらくんはまだお仕事中。
このあと、深夜に予定があるので、
いまから、帰宅したとしても中途半端である。

さっきまで、ハドソンで、いっしょに打ち合わせをしていた
さくまあきらさんに電話を入れる。
さくまさんは優しいなり!
事情を聞いて笑ったあと、夕食を誘ってくださる。

ガーデンプレイスの八重洲ブックセンターなどで、
時間をつぶし、散財したあと、
さくまさんご夫妻と恵比寿の蕎麦懐石の店「翁」へ。

「蕎麦を食べにいこうよ!」と、気楽に誘ってくださったので、
おお! そりゃいい。ヘルシーにダイエッターならではの
山かけ蕎麦でもオーダーしようかと思っていたのだが……。

コースばかりがならぶメニューを見て、驚愕。
その値段を見て、呆然。
冷酒をかたむけつつ、一品ずつ供される料理を食べて、唖然。
料理にかかる手間をうかがって、愕然。
とどめの蕎麦に、喫驚。

瓢箪から駒ではないが、
待ちぼうけから天国である。
さくまさん、どうもありがとうございます。

菊地秀行presents怪奇映画史5
「濡れて乾いて…うふふ」

新宿でけーむらくん、高瀬美恵さんと合流。
今日はこのあと、ロフトプラスワンにいくのだが、
高瀬美恵さんの関係で、
新たにこのイベントにいきたいという人がいるとのことで、
まずは歌舞伎町の居酒屋「梟門」へ。

店内にすでにいたのが、メディアワークスのH本さん。
やや遅れて、アトラスのおふたりが登場。
ひとりは里見直さん。
もうひとりは……ごめんなさい、お名前を失念しました。

里見さんは熱烈な菊地秀行ファンとのことで、
「ペルソナ」のノベライズをやった高瀬さんが
今回、誘ったというわけだ。

寝不足だったので、酒がよく回る。
というか、すでに恵比寿から飲みはじめている。
映画化された漫画作品について、あれこれバカ話をして
午後11時半、歌舞伎町へ。
路上でメディアワークスのI岡さんとも合流。
ロフトプラスワンでは、やや遅れて、角銅博之さんも到着。

今夜の菊地先生のイベントのタイトルは
「濡れて乾いて……うふふ」である。
エッチななにかを想像した方、残念でした。
つまり、濡れた半漁人、乾いたミイラ男という
ユニバーサル映画が誇る2大オリジナルモンスターを
徹底的に紹介するという次第なのだ。

壇上には、先生と飯野文彦さん、外谷さんが登場。
まずはアットホームに外谷さんをはじめ、
12月末から3月までに生まれた方の誕生日を祝い、
シャンパン&ケーキ。

今回、外谷さんも完全にこの場になじんだのか、
飯野さんのお株を奪う下品アフレコまで披露。
観客の度肝をぬく。

今回の上映作品は以下の通り。
「大アマゾンの半魚人Creature from the Black Lagoon(1954)」
「ミイラの復活 The Mummy's Tomb(1942)」
「半魚人の逆襲 Revenge of the Creature(1954)」
「執念のミイラ The Mummy's Ghost(1944)」
「The Creature Walks Around Us(1956)」
「Mummy's Curse(1944)」

やはり制作年度が新しいだけあって、
半魚人シリーズの方が、パニック映画としてこなれた印象。
最後にテレビ番組「The Abott and Costello Show」から
半魚人世界初登場のレアな映像も見せてもらえる。

今回はさらにすごいプレゼントがあった。
菊地秀行先生の同人誌(?)である。
「小説non」に不定期連載していたコラム&漫画を集めた
「ひどゆき先生の4コマ漫画王国」だ。
会場にいた全員にプレゼントだぞ。なんて、太っ腹なんだ!
映画「バンパイアハンターD」の日本公開日も決定したぞ。
4月21日は全国のワーナーマイカルに急げ!

イベント終了後、例によって、軽くお茶を飲み、
角銅さんとタクシーで帰宅。


2001年3月24日(土)

RPGに求められるもの2
3月22日付の
「ねぇ、みなさん、なにを求めてRPGを買ってるんですか?」
という問いかけに対して、
ウェブサイト、BBS、メールでのお答えを
どうもありがとうございます。

あれこれと拝読していて、意を強くした思いがします。
野安ゆきおさんの洞察には敬服しました。
メールをくださったキイスミアキさん、細川美保さん、
ほんとにゲームを愛してますね。
BBSに書きこんでくださった
シェッターさん、うださん、なたり〜さん、岩崎摂さん、
「ここじゃないどこか」が、ゲームの中にうまく見つかるといいですね。

みなさまの意見を熟読したあと、自分の中でもうすこし考えて、
カナダに返信しようと思ってます。

そそのかされると
もしかしてSさんってば、
ぼくのことを人のいうことを素直に聞く、
物欲の権化だと思ってるでしょ?

いや、その傾向はあるんだけどね……。
個人的には、「ジョブズに比較されたままで終わるのかSONY」と
いっておきたい。


2001年3月25日(日)

映画「ハイ・フィデリティ」
けーむらくんと恵比寿ガーデンシネマ2で鑑賞。

つまり、男ってやつは卑怯でうそつきなのである。
なんせ、自分が男だから、よく知っているのだが、
とてもくだらないプライド未満のものを守るために、
他人に嘘をつき、自分に嘘をつく。

自分に嘘をついているわけだから、
他人に嘘をついているのに、気づかなかったりする。
悲しいことだが、たいていの男には、そういうところがある。

「ハイ・フィデリティ」は、音楽オタクのレコード店主が
そんな自分への嘘に気づき、
等身大の愛をとりもどす過程を豊かに描いた映画である。

広告の文句に「音楽オタクで恋愛オンチ」とあるけれど、
じつはジョン・キューザック演じる主人公は
恋愛オンチではなく、恋愛もオタクだったりするのが、ミソ。

スティーブン・フリアーズは人間の屑を描かせたら、
天下一品の監督。

「グリフターズ」では詐欺師たち、
「危険な関係」では恋愛の鬼畜たち、
「ジキル&ハイド」ではマッドサイエンティストと
すてきな屑を描いてきた。もちろん、おれは大好きだ。

そんな彼が描く音楽オタクだから、
屑ならではの、とほほ感満点で、最高にすてき!

いえね。
オタク的要素のない男って、
男として屑未満のカスだとは思うんですよ。
でも、考えないまま、いまいるところにとどまるオタクって
人間として、ただのガス。屁と等価なり。

そんなことを考えつつ、けーむらくんと
仕事を終えて、合流したイエネコ・アンジーといっしょに
恵比寿ガーデンプレイス地下の「フェスト・ブロイ」で
しこたま飲んで食う。

帰宅後、「進ぬ! 電波少年」、「仮面ライダーアギト」、
「デジモンアドベンチャー02」最終回を鑑賞。


2001年3月26日(月)

第73回アカデミー賞
今回のWOWOWはがんばったなぁ。
午前9時45分から午後2時半までの生放送は、
(当然のように)同時通訳放送だったのだが、
同日、午後8時30分からの再放送では、前編字幕付き!

わずか半日で字幕をつけたわけで、
その作業には頭が下がる思い。
ところどころ誤植があったのはご愛敬だけど、
おかげで世界一豪華なショーを、じっくり堪能できた。

作品賞に「グラディエイター」が輝いたのは、
WMCI1」に敬意を表した……わけではなく、
国家のシステムにローマ帝国を模すほど、
ローマ好きのアメリカならではの結果だろう。

そのあたり、アメリカという国家と国民のオリジンを再現した
「タイタニック」の受賞と同じロジックなんだろうね。

国際宇宙ステーション「アルファ」からの中継で
始まったショーは、クライマックス直前の
スリランカからアーサー・C・クラークの「脚色賞」発表となる。
このへんは2001年ならではの大サービス。

ちなみに、小説「2001年宇宙の旅」って、
映画「2001年宇宙の旅」の原作ではなく、ノヴェライズなんだけど……。
(まぁ、短編「前哨」があるってことか)

ジュリア・ロバーツの主演女優賞受賞の喜び。
監督賞を逃したリドリー・スコットの落胆。
衣装デザイン賞プレゼンターのペネロペ・クルーズの美しさ。
メイクアップ賞を受賞したリック・ベイカーは、かっこいいなぁ。

作曲賞はイツァーク・パールマンとヨーヨー・マの競演で
ノミネート曲を紹介したあと、「グリーン・デスティニー」受賞ですか。
主題歌賞ノミネート曲を歌うスティングとボブ・ディランは
かっこいいけど、ビヨークはこわいなぁ。

アービン・サルバーグ賞受賞でスタンディング・オベーションの
ディノ・デ・ラウレンティスだけど、
ぼくが映画を熱心に観はじめたころのラウレンティスの印象って、
「キング・コング(リメイク版)」とか「オルカ」とか「フラッシュ・ゴードン」とか、
こけおどし系作品のプロデューサーって感じで、
なんか、スタンディング・オベーションされてるのが、不思議な感じ。

それでも、マイ・オールタイムベストテンのうち
3本くらいはラウレンティスがらみだったりするんだけどね。
「デッド・ゾーン」とか、「バーバレラ」、「砂の惑星」とか……。
最近では「ハンニバル」も、この人のプロデュースだ。

まぁ、あれこれ楽しんだけど、
外国語映画賞、美術賞、撮影賞、作曲賞の4部門という
映画技術の要所をおさえて受賞した
「グリーン・デスティニー」の大健闘がなにより、なにより。

アカデミー賞の詳細な結果はこちらをどうぞ。

RPGに求められるもの3
仲村明子さん、成沢大輔さん、日記に直リンクですが、
ご協力ありがとうございます。

問いかけはRPGについてのものだったのですが、
みなさまのエンターテインメントに対する
取り組み方が見えてきて、とても興味深いっす。


2001年3月27日(火)

開通日数短縮達成キャンペーン
東京めたりっく通信から、
「開通日数短縮達成キャンペーン」のメール。

昨年9月に東京23区内全域のお申込み受け付けを開始して以来、
多数のお申込みをいただきましたが、
多くのお客様に長期間---数ヵ月というケースもございました---に
渡ってお待たせしてしまい、
結果的に多数のキャンセルのお申し出がございました。
改めましてお客様に多大なご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

昨年末以来、開通日数短縮に向けて、
事務処理の電子化(ファクシミリによる依頼の廃止)や
お客様による機器接続
(DIY: Do It Yourselfと称しています)導入に取り組み、
本年3月中旬をもちまして、
一部の例外的なケース(利用可能な電話回線がない場合など)を
除いて、お申込みからサービス提供(開通)までの
期間を3週間以内に短縮することができました。

そこで、これまでに一度お申込みいただいていながら
キャンセルのお申し出をいただいた皆様に、
初期費用を5,000円割り引いてご提供いたします。

近い将来、3Mbps帯域への移行をアナウンスしている
「東めた」に魅力は感じるが、
すでにわが家のADSLはeAccess/BIGLOBE
それを変えるほどの魅力はないんだよな。


2001年3月28日(水)

新宿泥酔同盟
飯田橋のさびしんぼ大将こと、成沢大輔から電話。
「これから、田村宏さんと飲むんだけど、来ない?」
いや、いろいろとやらなきゃいけないことが、かたづいてないし、
酒を飲んじゃうと、作業が止まるんだよな。
飲みたいのは、やまやまなんだけど、
困ったなぁ。どうしようかなぁ。

「できたばかりの「桃鉄ファン」があるんだけど……」
いく!

新宿の犀門(さいもん)で、
成沢大輔から「桃鉄ファン」を受けとり、その場で読む。
こりゃもう、前代未聞のゲーム本なり!
本を肴に酒をぐびぐび飲む。

デザイナーの田村宏さんは、知る人ぞ知る
直球ボキャブラリー職人!
それに刺激されたか、成沢大輔も「死ね! 殺す!」と、
剣呑なこと、おびただしい。

温厚なおれとしては、しみじみと盃をかたむけるのみ。
看板になった「犀門」から当然のように「Pearl Bar」へ移動。
いやはや、もっと早く帰るつもりだったんだけどなぁ。


2001年3月29日(木)

桃鉄ファン
ああ、こまったことに「桃鉄ファン」、おもしろいや。
ひとつのゲームをもとにして、これほど、ごった煮ができるのは、
すてきなことだなぁ。

人と土地と「遊び」がからむこの仕組みは
直球勝負をすればするほど、感動を呼ぶのだね。


2001年3月30日(金)

舞台「野獣郎見参」
21世紀、地上に生きる人としては、
東京ゲームショーで、生のビル・ゲイツを見たかったのだが、
ハドソンで会議とあっては、断念せざるをえまい。

徹夜で目をしょぼしょぼさせて、作業を仕上げ、
会議に出席。
じつはかなりのボケボケ、昼あんどん状態なり。

午後6時、青山劇場にて、田村宏&本山理咲夫妻と
イエネコ・アンジーと合流。
劇団☆新感線の芝居「野獣郎見参」を観劇。

おれってば、徹夜のあとなので、寝ちゃうかもと
危惧していたのだが、それはつまりただの杞憂。
すがすがしくもパワフルな大活劇を堪能しまくり。
ひと晩程度の徹夜はふっとぶエネルギー。
きっと、ふた晩徹夜でも、なんとかなっちゃうだろう。

高橋由美子は動いているときもいいけど、
身構えて静止する美しさに、みなぎる魅力を感じる。
古田新太は、舞台の空気を支配するなぁ。
前田美波里、若すぎ!

ショービズとして純粋に王道をいっている作品なので、
充実感もひときわ。こういう贅沢な体験ならば、
月に一回くらい、したいものである。

その後、「焚火家 囲」で、山海のあれこれを炭火焼き。
水曜日の飲み会では、ぼくは「かなり飲み荒れていた」らしい。
田村さんの指摘を受ける。
そうか、そうだったのか。あまり覚えていないけど……。

田村さんはつまり正義の速球派アートデザイナーなので、
粉飾修辞ゲームデザイナーの当方など、舌を巻く人間描写が
すこぶる楽しい。

気持ちよく飲み食い、おしゃべりしているうちに、
終電の時間を過ぎてしまう。

渋谷の町に出るも、期末、月末、金曜日。
とうていタクシーはつかまらず、
さりとて、飲むパワーもなく、睡魔も到来。
センター街の喫茶店「ルノワール」で1時間半くらい時間をつぶし、
タクシーで帰宅。


2001年3月31日(土)

成沢単位は3AIBO
ここ数日、エクセルで、がしゃがしゃ作業するのが、生活の30%、
薄暗いところでアルコールを飲むのが、生活の40%、
その他もろもろをのぞいて、床に就くのが生活の10%くらい。

今朝は東京ゲームショウが開催される
幕張メッセにいく予定……ではあった。
午前9時に目覚めるも、肉体と精神の不均衡を痛感。
「命あってのものぐさ」とばかりに、ふたたび布団をかぶる。

さて、飲酒界の短距離ランナー、5時間完全燃焼の成沢大輔が
腹黒い飲み会をするという。口直しとして、
清潔な人格があまねく知られるおれにも
参加してほしいとのことで、しかたなく、いってやる。

15分遅れで到着した西新宿の「串焼き 鳥一」には、
腹黒い飲み会にふさわしい、腹黒そうな7名のおっさんたち。
ハラグロセブンとお呼びになっても、よろしくってよ。

ゲームはぼくのふるさとさ、飯田橋のゾウアザラシ、成沢大輔氏。
内弁慶ならぬ、静岡のウェブ弁慶、赤尾晃一氏。
句点までの平均距離240文字でマニアック地平を語るタニグチリウイチ氏。
万物をビニール製ケースに包みこむ真性コレクター、とみさわ昭仁氏。
酔いしぐれ、駅前留学(意味不明)の野安ゆきお氏。
ムーミンの笑顔に肉食獣の爪、元宮秀介氏。
消し忘れたチェシャ猫の笑顔、池谷勇人氏。

赤尾、タニグチ、池谷の三氏とは、初対面だが、
ウェブで想像していた人格どおりのようであり、
そうでもなかろうな感じでもある。
赤尾氏にはアナーキーな仮面を装着していただきたいものである。
期待に応える。それがノブレス・オブリジェ。

とりあえず、あんまり腹黒くない、のどかな展開は
名刺交換的大らかさと表現するのみだったのだが、
場は次第にエスカレート。
しゃべる暴力、成沢大輔が業界内処刑リストを読みあげると、
とんでも発憤、成沢大輔が興奮して、
暗黒しばり、成沢大輔が、さらにわめきちらす。

ハメルンの成沢大輔が、東口に移動すると、
烏合のハラグロセブンが、のこのことついていく。
深夜の「浪漫房」は、無礼千万の花盛り。

さて、召還術士、成沢大輔だが、
もっとリスペクトを表現するのがうまければ座布団三枚の大学生、
日高彰を呼べ」と叫び、
あやしげな焚書の術をかけたところで、MP消尽。
ヨガの眠りに入る。

ありがとう、成沢大輔!
きみのおかげで、おれの人生はとりあえず豊かになったよ。

午前5時ごろ、タクシーにて帰着。


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