舞台「エロスの果て」
正午を過ぎたあたりで、どろどろと起きる。
この肉体が自分のものと認識されるまで、45分。
へたった脳みそに午後のよどんだ空気が流れこむまで、20分。
「乗換案内」で所要時間をチェックして、下北沢にむかう。
なんだこの下北沢って駅は!
通勤ラッシュの北京でもこれほどひどくはないぞ!
なんだこの下北沢って町は!
世の中に直角という概念があることを知らないのか。
本多劇場の場所がわからず、
迷路の中を進むマウスな気分。
ああ、酔いどれマウスさ! 胃袋は鉛なのさ。冷たい水を一杯所望!
携帯に着信。
うろちょろするおれを大所高所から見つけた田村さんからだ。
「そのままUターンせず。まっすぐ歩いて!」
地獄に仏。下北沢に田村宏!
劇団「大人計画」の芝居「エロスの果て」東京公演千秋楽なり!
世の中に25億本(推定)あるという「ちんこ」ってやつが、
どんなに因果なものかってのが、つまり、テーマなんだろう。
おれにとっても「ちんこ」は因果だが、
どうやら、かなり多くの方にとっても「ちんこ」は、重荷のようだ。
日本の経済を立て直すためには、未成年の「ちんこ」を
国家が預かる「ちんこ狩り」法案に一票を投じたいとは、
おれもかねがね思っていたのだが、
そんなことは舞台とはなんの関係もない。
「ちんこ」の先に「生」がある。
生きろ、「ちんこ」なんて、ほっといていいから。
いやほんと、今回もシャイネスが横溢する舞台で、
心底、楽しゅうございましたというのが、
酔っぱらいの感想である。
観劇後、田村さんのなじみの寿司屋「金紋 すしこう」で、
魚のうまいところ、ばっさばっさな寿司をごちそうになる。
田村さんは読解力という
デザイナーにとって、じつは一番必要な才能がしたたりまくる
正統派なので、こうして遊んでても楽ちんなのだ。
嘘をつかない人には、こちらも嘘をつかなくてすむからね。
午後8時ごろ帰宅。
いったん眠り、作業をしながら、
「進ぬ! 電波少年」と「仮面ライダー アギト(録画)」、
「雷波少年(録画)」、「F1 ブラジルグランプリ」などをチェック。
今年のF1は、近年まれに見るおもしろさ。
興奮して見終わったところで、
朝からつづく気持ち悪さをやっと消化した感じ。