うどん空振り
「いやぁ、祇園のうどん屋さんなんだけど、
特筆すべきは、てんぷらでね。
これがもう銀座の一流店をしのぐ味なんだよ」
そりゃ、食うよ。食いたいよ。
肥満製造業、さくまあきらさんの陰謀に
まんまとはめられ、祇園の「萬樹」へ。
午前11時半の開店と同時に店内に入る。
さくまさん、土居さん、宮本さんと声を合わせて、
「てんぷらうどん!」
「すんまへんなぁ。てんぷらを揚げるフライヤーに
火を点けようとしたんですけど、
どうしても点かしまへんのや」
京都弁を書くのは難しいが、そんなことはどうでもいい。
てんぷらを目当てにして、てんぷらが食えない。
懸案のシュークリーム屋に昨日、やっと入れたと思ったら、
新たな課題が生まれるわけだ。
やはり、京都は奥が深い。
また、来いってことなのね。
その挑戦、受けてたちましょう。
高山寺
京都の市街地からクルマで1時間ほど、
真言宗の名刹「高山寺」へ。
陽だまりの中、国宝、石水院には、われらだけ。
山稜の借景を愛でながら、
鎌倉時代の空気を吸いつつ寝そべると、
これが本当に気持ちいい。
このまま、何時間でものんびりしたいなぁ。
必死で背中を床から剥がし、
山の中を金堂に進む。
いい空間だなぁ。
宝が池そばの喫茶店「ドルフ」で軽くお茶。
いったん、ホテルにもどってから、
ひとりで、河原町通沿いを五条あたりまで、うろうろ。
夜は「忘吾」に連れていってもらう。
しみじみとうまい。
ていうか、酒飲んでて、食えて、幸せな店。
琵琶湖産の諸子を炭火で炙ったやつなんざ、
はじめて口にしたけど、うまいなぁ。うまいなぁ。
究極の発酵食品「鮒ずし」もうまいなぁ。うまいなぁ。
さくまさんも、土居さんも納豆食えるのに、
この「鮒ずし」食えないですか。
けったいだなぁ。けったいだなぁ。





