今日は午後1時30分に銀座……なんて、のんびりしていたら、1時間まちがえていた。アポは12時30分だということを11時50分に気がつく。
朝から、ジュースしか飲んでいないが、あわてて服を着込み、銀座の品川近視クリニックへ。視力回復のレーシックを受けるための検査日である。
15分くらい遅れたが、大丈夫そうだ。広い待合室には30人くらいが待っている。
呼び出されると、5台の検査機械で、視力を測られ、目の曲率をはかられ、細胞数をはかられ、なんかいろいろ計られた後に、じつに細かい視力検査を受ける。その後、暗い検査室にいって目が慣れたところで、4台の機械で、あれこれとはかられる。腹ペコで、くらくらする。待合室でちょっと待ったあと、眼科医が問診をし、目の中をぐりぐりとみる。「40歳を過ぎていると、老眼が進むことが早くなるけど、、きっちり遠くのものが見えるようにしたほうが、いままでクレームがないんだよね。それでいいよね」などと……。瞳孔が開く目薬を入れられ、また、待合室。つづいて、カウンセリングを受ける。ほんとにおなかがすいたよ。その後、角膜の厚みを調べるとかで、目の中に麻酔を入れられ、機械で直接角膜をさわられぶよぶよとチェックされる。さらに医者のもとへ。目の中を覗き込んで、チェックされる。これが終われば解放される。軽く蕎麦でも食おうか。そういえば、日比谷にラムカレーの店が……。そんなことを思っていたら。
「あれ、レーザーやってない!?」
「いえ、そんなのやってませんが……」
「穴が開いてるよ!」
あ、穴ですか。この医者は主語と述語だけで話すことが多い。あれこれと聞きなおしてみて、やっと、網膜に穴があることがわかる。あとで調べたら、網膜裂孔という状態らしい。
硝子体は、老化や強度の近視などによって、縮んでしまうことがあります。このとき、硝子体を包む網膜が一緒に引っ張られて裂けて、かぎ裂き状の孔があくことがあります。
さらにチェックをするために目の中をぐりぐりと調べられる。
この状態では、もちろんレーシックなど受けられない。
実際に写真で欠けた部分を見せてもらう。
「ここに暗い影があるでしょ。これがフタ!」
取れた網膜の一部が硝子体の中に浮かんでいる模様。
「眼科とかいったことなかったの」
「コンタクトを買ったときくらいですね」
「そのとき見つからなかったんだ。ほとんど見てないってことだよね」
いろいろ調べたが、瞳孔を開けての眼底検査でないと、これは見つからないもののようだ。
網膜裂孔は網膜剥離につながるとのこと。さらに調べてみると、右目だけでなく左目にも裂孔を発見。あれこれ話した結果、両目ともレーザー網膜光凝固術をすることになった。
ほんとに腹が減ったし、さまざまな検査を受けて、目もくたくたである。
品川近親クリニックでこれからの手術代45,000円をクレジットカードで払い、いったん外に出て、同じビルにある提携病院に案内される。またまた、瞳孔を開ける目薬を二度も受けてると、さっきの医者が登場。ちがうように見える病院だから、ちがう医者かと思ったのだが……。
瞳孔を通して、網膜にレーザー光線を当てる手術である。昼過ぎにはこんなことをするとは思っていなかったのに……。腹も減っているのに、チーと、1~2秒くらいレーザーを照射する。何度も何度もあてていく。ほとんど痛みはないが、ときどき、ずーんとうずくような、えもいわれぬ痛さが伝わる。金玉を蹴られた痛みを百分の一に薄めて、それを目にもっていったような痛みだ。
腹が減っているから、血糖値も低い。いつ終わるのかわからないから、けっこうしんどい。
右目の施術が終わったが、左目はもっとつらかった。左上をずっと見なければいけないのだが、その方向をずっと見るのはつらい。しかも、赤く光るレーザー光線がいつも見えているのだ。なかなかせつないよ。施術は15分くらいで終わった。
病院から出られたのが午後5時15分である。まさかこんな展開になるとは思わなかった。へとへとである。
そのまま赤坂見附へ。假屋崎省吾がプロデュースしたというダイニング「咲かせ鮨 花回廊」で、明治学園29期関東同期会である。30名以上集まり、けっこうなにぎわいだが、手術を受けたばかりで、酒がいっさい飲めないのがつらい。
その後、二次会まで行くが、ほんとにしょぼしょぼ。カラオケに行くみなさんに手をふり、帰路につく