【コンサート・ライブ】槇原敬之コンサート「LIVE IN DOWNTOWN」
コンサートは厚く、熱く、篤かった。
今年の2月に発売されたアルバム「LIFE IN DOWNTOWN」をベースにしたコンサートで、ぼくのような浅いファンでは知らない曲も多かったのだけれど、なによりも居心地がいい。
ステージは、コンサートタイトルの「DOWNTOWN」をイメージしただれもが知っている日本の下町の原風景をもとにデザインされている。槇原敬之は実家の電気屋さんのつなぎ姿、mixiでも親しくさせていただいている門倉聡さんは町のお医者さん姿、神父さんや、ペンキ屋さんと、バンドのメンバーがその下町の住人となっている。
「尼崎の夜空を見上げて」からはじまったコンサートは4曲目の「遠く遠く」で一気にせまってくる。最近、NTT東日本のコマーシャルでも使われている曲である。「♪遠く遠く 離れていても/僕のことがわかるように」
つづいて、中島みゆきの「ファイト!」のカバーだ。そういえば、中島みゆきの歌う「ファイト!」は、この東京国際フォーラムで聞いたなぁ。「♪ファイト! 冷たい水の中を/ふるえながらのぼってゆけ」同じ場所で同じ歌をちがう人が歌い、ちがう人と聴く。それはもしかしたら、つぎへのなにかにつながるのかな。アカペラから門倉さんのピアノそして合奏へとつながっていくカタルシスが気持ちいい。
人間と人間とがまじりあって生きていく……。その豊かさといとおしさをたしかなことばで歌い上げていく。この時間はたまらない。
第一部の最後はダウンタウンとのコラボで生まれた、松本人志作詞の「チキンライス」だ。この構成の中で聞くと、素朴な歌詞とうねるメロディのいろどりが極めてあざやかでふるえるような肉声として心に響いてくる。
下町の空には星の海。下町は無限の宇宙につながり、人が生まれ旅立っていくいとなみの場であることを力強く、ぶれずに歌っていく。それが第二部だった。
圧巻は「親指を隠さずに」だ。mcで語られるこの曲の由来。葬儀の日の情景を歌った曲だが、死をあつかいつつ、命にせつなく触れた歌を生で聴く。
「ゥンチャカ」や「スポンジ」では、手を上げて、振りにあわせて踊ってしまったおれがいますよ。
関西弁のMCも人懐っこく、饒舌でありながら下世話ではなく、なによりも密度にあふれた3時間30分だった。
どうもありがとうございました。
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