【映画2006】ル・グィンがお怒りだ。
ル・グィンの公式サイトで、「ゲド戦記」に関する公式見解が公開された。
2ちゃんねるニュー速板の「【ジブリ】ゲド原作者「こんなのゲド戦記じゃねぇwwww」スレで、その翻訳が掲載され、その内容が、こちらにまとめられている。
お怒りだというほど、単純なものではないのだけれど、このテキストにあふれた諦念と失望はなんとも……。宮崎吾朗監督もうっかり、ル・グィンのオフレコの言葉を自分のblogに書かなければよかったのにね。
ル・グィンは、自分の作品をないがしろにされ、ジブリに嘘をつかれた怒りを怒りとしてちからまかせに書いているわけではなく、きちんと言葉を尽くして、批判しているのが、印象的だ。書いていることはどれもまっとうなことで、映画としての弱さと、その中にかすかにある美点ををわかりやすく書いている。
「ゲド戦記」にしても「日本沈没」にしても、原作があろうが、前作があろうが、それとは関係なく、映画として脚本からよろしくない。
ル・グィンのページにはこう書いてある。
そのときの説明では、宮崎駿氏は映画製作から身を引こうと考えている。そこで宮崎家とスタジオ・ジブリは、映画を1本もつくったことのない駿氏の息子・吾郎氏に『ゲド戦記』を製作させたい、とのことでした。私たちはとても失望し、不安にも駆られました。けれども私たちとしては、このプロジェクトがつねに駿氏の管理下で行われるという印象を受け、またそのような確信を抱きました。そしてそのような理解をもって、映画化に関して合意したのです。そのときまでに、映画化の作業はすでにスタートしていました。
たしかに鈴木プロデューサーはそのときのことを宮崎駿がこういったと書いている。
しかし残念ながら、自分は年をとりすぎている。どうしようかと困っていた時期に、自分の息子とスタッフがやると言い出した。彼らならこの本から新しい魅力を発見して、いい映画を作ってくれるかもしれない。スクリプトに関しては自分が責任を持ちますから、映像化を許諾してもらえませんか?
ところが、宮崎駿は悩んだ挙句に……。
そのことでは悩んでいましたね。結局、シナリオのチェックはしなかったんです。
ル・グィンは……。
駿氏は結局のところ引退などせず、現在他の映画を制作中とのことです。それを聞いて私はさらに失望しました。この件についてはもうお終いにしたい気分です。
制作の現場ではさまざまなことが起きるが、これはちょっと悲しい出会いだった。
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