【映画2006】ザ・センチネル 陰謀の星条旗
ワーナーマイカルシネマズ板橋5番スクリーンにてSRD鑑賞。
退屈はしない映画だが、映画として肝心なものがまるっきり欠け落ちている。映画館までこの映画を見に行く人の9割くらいは「24」を見ていると思うのだが、キーファー・サザーランドは、ジャック・バウアーほど活躍するわけでない。
サスペンス脚本のレベルとしては「24」のほうが、はるかに上だ。
かつて、レーガン大統領を身をはって守ったベテランのシークレット・サービス、マイケル・ダグラスは下半身もベテランで、大統領夫人(キム・ベイシンガー)ともいけいけの関係だ。そんな中、大統領暗殺事件の陰謀が浮かびあがる。シークレット・サービス局員のなかに、内通者がいるらしい。
キーファー・サザーランドは、かつてマイケル・ダグラスに自分のワイフを寝とられたと思い込んでて、絶交中。マイケル・ダグラスはおれがやってるのは、お前のワイフじゃない。ファーストレディだよんといいたいのだが、いえない。ついでにキーファーからおまえが裏切り者だと疑われるのだが、おれがとったのは大統領の命じゃなくて、大統領のワイフだよんといいたいのだが、いえない。
いえないから、逃げ出して真犯人探しをする。
やがて犯人グループの姿が見えてくるのだが、ああもう、なんのために大統領をねらうのだか、さっぱりわからない。そこに山があるなら、登る。そこに大統領がいるから、暗殺計画を立てる……のだとしか思えない。
裏切り者が裏切る理由もなんだかよくわからない。ファーストレディとやりまくったマイケル・ダグラスの迎えるエンディングもまったくわからない。
ただ、この映画がすごいのは、こんなにしっちゃかめっちゃかなお話なのに、なんとなくまとまってみえることだ。退屈しないことだ。とりあえず、最後まで見ちゃうことだ。なんかルックとスタイルと編集だけでそれらしくできちゃうアメリカ映画産業はすごいと思うよ。
それにしてもクリント・イーストウッドの「父親たちの星条旗」のまえに、「陰謀の星条旗」というわけのわからないサブタイトルをつける日本の映画会社もすごいと思うよ。おかげで、星条旗もの(?)を二本続けてみちゃったじゃないか。
※こちらのエントリーもどうぞ。
« カポーティ | メイン | 父親たちの星条旗 »


