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【映画2007】ゴーストライダー

 ワーナーマイカルシネマズ板橋9番スクリーンにてSRD鑑賞。

 なんにせよ、新しいヒーロー映画には胸躍るものがある。「ゴーストライダー」を実際に読んだことはないのだが、ヒーロー誕生ストーリーには、わくわくする。

 ニコラス・ケイジは「スーパーマン」の5作目にスーパーマン役として、登場するとか、息子にカルエル(スーパーマンの本名)と名づけたとか、そんなヒーロー役と縁が薄いのか、濃いのかよくわからない人だ。


 作品の出来は、かなりいい。120万ドルの製作費の大部分はニコラス・ケイジがとったとしか思えないのだけれど、すっきりと見晴らしのいいヒーロー映画だ。

 悪魔との契約によって、ヒーローが生まれたわけだが、クロスロードでの悪魔とのやりとりなどお約束をきちんとこなしていきつつ、ウェスタンと現代をつなぐアメリカの神話的世界観も踏襲しているのね。

 イーブル・クニーブル(というのも古いなぁ)を思わせるスタントライダーをやりながら、ふだんはジェリービーンズと猿とカーペンターズが好きな主人公が、日が暮れたあと、付近に悪の気配がすると、いきなり、燃えるドクロのゴーストライダーに変身してしまう。こうなると、とにかく短気ったら、ありゃしない。

 燃えるバイクであたり一面を燃やしながら、自分の行く手を阻むやつ、悪いやつ、手当たり次第にやっつける。「LOOK AT MY EYES」とかいって、見せる目はペナンス・ステア(贖罪の目)とやらの特殊能力で、過去の罪すべてを犯した本人に逆流させる必殺技。

 なんだか、そんな短気さがいとおしく、性格ががらりと変わることから、モモタロスにのりうつられた仮面ライダー電王を思わせる。なんだかね、とにかく軽やかなのだ。

 ヒロインのエヴァ・メンデスは「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」にちらっと出てきたときの印象が強いのだけれど、この軽やかさにはちょうどいいテーストかな。もっぱら、胸の谷間要員だけれど……。

 メフィスト役のピーター・フォンダや、墓守のサム・エリオットなど、ちょっとにんまりするキャスティングもいい。

 本来の設定からいえば、もっと濃いものができてもいいのだろうけれど、10代のデートムービーとしては、ちょうどいいサイズのほんとに軽やかな仕上がりで、それがこの作品の魅力なのだ。最近のアメコミヒーロー映画はみんな悩みすぎたり、自意識過剰だったりで、作品のクオリティには貢献していたのだろうが、それが重すぎた。

 この軽さは原作ファンには物足りないだろうけれど……。
 

※こちらのエントリーもどうぞ。

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