【映画2008】アイ・アム・レジェンド
ワーナーマイカルシネマズ板橋4番スクリーンにてSRD鑑賞。
ワーナーは、これが1964年の「地球最後の男」や1971年の「地球最後の男 オメガマン」のリメイクであることを完全に伏せてくれと要請していた。もともとマシスンの原作「吸血鬼(→地球最後の男→アイアムレジェンド)」のストーリーは価値観をダイナミックに切り替える展開だったから、そんなネタバレを防ぐためなんだろうと、思っていた。
映画の三分の二まではよくできていた。ウィルス感染により、"無人"となったニューヨークでたった一人で生きる孤独、人類を再生させるワクチンを生み出そうとする苦闘など、緊張感あふれる演出で描き出されており、これが2作目のフランシス・ローレンス監督はいい仕事をしていると思った。
部分的にはご都合主義的な展開もあるものの、過去の作品を連想させる伏線も登場したり、ニューヨークという舞台で「グラウンドゼロ」というフレーズを繰り返し強調することで、911以降のアメリカを示唆するようなテーマをふっていた。どうなるかとわくわくしていたのだが……。
もう後半はがっかりですよ。またでた「走るゾンビ映画」。ここまで大きく失速するとは思わなかった。あらゆる伏線を放り投げ、投げやりになってしまい、どうしたことかと思っていたら、やはり、後半は撮りなおししたんだね。
原作の持つさまざまな要素をぶっちぎり、わらわらと大量の敵が登場する中でのサバイバルクライマックスにしちゃうところは、「アイ,ロボット」なんかもそうだったけど、ウィル・スミス映画のパターンとして定着しそうだ。タイトルもなんとなく似ている。
ワーナーがリメイクだということを伏せてくれといったのは、ネタバレを防ぐためというより、このヘッポコなラストシーンを恥じていたためかもしれない(そんなわけはないけどね)。
DVDでは、別エンディングも収録するとのことだが、どうなんだろうね。
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