【テレビ番組】GALACTICA/ギャラクティカ
ついにというか、やっとというか、「GALACTICA/ギャラクティカ」のDVDレンタルが開始されたわけでたいへんにめでたい。
むかしの「宇宙空母ギャラクチカ」といえば、ILMを追い出されたジョン・ダイクストラがユニバーサルテレビに話を持ちかけて、強引に作った作品だけに、やたらと使いまわしのフッテージが多く、話も弛緩している上に、アルファベットの多用や、設定上の理由から来るエジプト風のヘルメットなど、世界観の雑さも鼻につき、反面教師のように「スターウォーズ」の偉大さを教えてくれたものだった。
ただ、当時、脂が乗り切った女優、ジェーン・シーモアの魅力は絶品で、序盤は彼女を見るだけで眼福だったのだが、比較的早い時期に殺されてしまったため、それ以降はほんとうに見るべきところがなくなってしまった。(それでも全エピソードや映画版をきちんと見ているのは、当時自分がこの手のものに飢えていたせいだね)
そして、そのリメイクというか、リ・イマジネーションが「GALACTICA/ギャラクティカ」なのだ。
オリジナル版が1978年から四半世紀、2003年に登場した合計三時間にわたるプロローグ部分が圧倒的にかっこいい(ここはすでに日本でもDVDで発売されている)。
そして2004年に本格的なテレビシリーズになると、すさまじい快進撃を見せる。
もうね。エロかっこいいおねーちゃんがきっちりした存在感をもって、出てくるのがたまらないのだよ。ナンバーシックス、最高!
そして、韓国系女優のグレイス・パークがとてもかわいいのだが、彼女の設定もしびれるものがある。ややレトロめいた美術を裏づけする設定がさりげなく説明されているのもいいね。アルファベットというか、文字としての英語の多用が気にならなくなっているのは、全体を覆うドキュメンタリータッチのおかげだろう。
なによりバトルシーンがかっこいいのだ。最近では「ミスト」も印象的だった元オインゴボインゴのリチャード・ギブスが作ったパーカッション中心のぞくぞくするサントラをバックに、まるでドキュメンタリー映画のような、スターシップ同士の戦闘が展開される。
過去の「ギャラクチカ」では、伝説の「地球」をめざす人類が機械種族サイロンに追いかけられる理由がよくわからなかった。出エジプト記的モチーフの話だが、エジプトがモーゼやユダヤ人をしつこく追撃するわけがない。
しかし今回の「ギャラクティカ」では、その印象が大きく変わっている。サイロンを作ったのが人間であるという設定にし、人間そっくりのサイロンが人間社会にもぐりこんでいるサスペンスをきっちり織りこんだ結果、神と信仰にまで踏み込んだ深みのある話になっている。
今回、日本で初のDVD化されたシーズン1のエピソード1はヒューゴー賞もとっているし、エミー賞各部門にノミネートされて、2007年には視覚効果賞もとっている。
いまどきの日本のテレビドラマのように、むやみにわかりやすい展開ではないが、エピソードのそれぞれにもきちんとうならされるし、話が進めば進むほど、油がのってくるあたりは絶品なので、ぜひ、お試しください。
