【テレビ番組】ROME
DVD化されてのんびりとチェックしていたのが、総制作費は200億円以上といわれたテレビドラマシリーズ「ROME」だ。
ドラマは紀元前52年、ガリアで活躍するカエサルとポンペイウスの対立に始まり、紀元前30年、ローマにオクタヴィアヌスが凱旋するまでを描いている。
時代の切り取り方としては典型的なローマものといってもいい。主人公といえる百人隊長ヴォレヌスとプッロが、ガリア戦記にも登場した名前とは知らなかったが、庶民階級と支配階級の距離のつけ方も興味深く楽しめた。
主要登場人物が老若男女、ことごとく裸になっているのには感心した。裸になっていない人はいないのではないか。みなさん、ほんとによく脱ぐ。すばらしい。まさに夜作られる歴史のドラマだ。
その一方で合戦シーンは非常に短い。NHK大河ドラマと同等の歴史ホームドラマ感覚だ。最大の会戦シーンはフィリップの戦いの一部くらいだった。いまどきのCGを使ったアクティウムの海戦なども見たかったけど、それはない。いよいよ戦いという緊張を描いたエピソードの次回冒頭で、敗走しているアントニウスが出てくるといった流れになる。
オクタヴィアヌスの母親、アティアがずっと生きていたり、デキムス・ブルートゥスの存在に触れられていないなどの、創作もあるけれど、アメリカ作品らしいメロドラマになっていた。
塩野七生の描いたカエサルやアウグストゥスを期待すると、かなり肩透かしをくらうが、若く陰険でオタクめいたアウグストゥスは、なかなかのキャラクターだし、プッツン女王のクレオパトラも楽しい。
脚本や製作にジョン・ミリアスの名前が見えているのが、懐かしかったよ。
