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【映画2008】WALL・E/ウォーリー

 ワーナーマイカルシネマズ板橋4番スクリーンでSRD-EX鑑賞。

 「火の鳥 復活編」や「望郷編」を書いた手塚治虫がこれを見たら、なんというだろうか。

 日本のクリエイティブは破滅する世界とロボットを描かせたら、世界でもトップだと思っていたけれど、「WALL・E/ウォーリー」なんて最高に美しい作品を見てしまったら、その座を明け渡してしまったと認めざるをえない。

 人類がいなくなって700年が経った地球、全土をゴミが覆っている。清掃のために残ったゴミ処理ロボットもWALL・E(ウォーリー)だけとなってしまった。荒廃しきった地上で活動するWALL・Eの目のレンズがあまりにも美しい。その純粋な輝きがこの奇跡のドラマを生み出したんだ。

 前半はサイレント映画よろしく、セリフがないのだけれど、その部分を何度もくりかえしてみたい。生命といえば、ゴキブリくらいしか残っていない地球で、無機物のWALL・Eが織り成す活動こそが生命なのだ。

       

 物語の大きなモチーフとなる「ハロー・ドーリー」や「2001年」へのオマージュは本当に憎たらしいし、この映画の中の卓越したダンスシーンは、今後30年のアカデミー賞授賞式で、40回くらい上映されそうだ。

 感動の盲導犬のごとく、やみくもに字幕をつけまくる「レッド・クリフ」の過剰説明が好意的にとられてしまう狂った日本をこういう寡黙な作品の饒舌が変えてほしいんだけどな。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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