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【映画2009】ハッピーフライト

 ワーナーマイカルシネマズ板橋6番スクリーンにてSRD鑑賞。

 日本では航空パニック映画なんて作れないと思っていた。航空会社の撮影協力も得られないだろうし、きちんと取材してそれを群像劇に活かすことなんて、不可能だろうから。ところが、ANAの全面協力のもと、こんなにすばらしい作品ができるとは……。

 説明しながら叫んでばかりいるのが、最近の日本映画の悪弊なのだが、コクピットのみならず、管制塔、整備、ディスパッチャー、グラウンド、空港警備員まで、ディテール豊かに描きつつ、過剰な説明を廃している潔さがすばらしい。働く人がきちんとそれぞれの職務を果たしている姿はなによりドラマチックなのだ。

 ある種の事故が起こる映画なのだが、その事故の原因など、ANAをはじめ、航空産業で働く人をだれひとり傷つけるものではない繊細さな心配りと、骨太な構成を軽やかにまとめるセンスには舌を巻いた。

 それぞれの部署に配された新米とベテランのコントラストなど、映画のキャラクター作りはかくあるべしというお手本みたいな作品だ。

 号泣と爆笑しか求めず、自分が理解できないものがあると知ることを過剰にいやがる観客には不評かもしれないが、きちんと映画を楽しめる大人なら、しっかり満足できるだろう。

   

 細かいことをいえば、その状況で液晶モニターを出しちゃまずいだろうとか、メガネをかけてる乗客がたくさんいるよとか、なぜ、わざわざ羽田にダイバードするのとか、いろいろあるんだけど、映画全体の完成度からいえば、些細な点だね。

 吹石一恵とか、寺島しのぶとか、あまり好ましいと思っていなかった女優がとても魅力的に撮られていたのにも感心したよ。

 JAL GLOBAL CLUBの会員だけれど、ラスベガス直行便をなくし、くそみたいなバスケットチーム映画に金を出すJALより、こんなすばらしい映画に協力してるANAのほうに乗り換えたくなっちゃったよ。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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コメント

遅ればせながらあけましておめでとうございます。

『ハッピー・フライト』、わたしも広島で観ましたが映画の出来も
さることながら冒頭の綾瀬はるか嬢の広島弁のネイティブさに場内
大爆笑でした。さすが広島出身!

■Prudenceさん
 おめでとうございます。ほんとうにつくりがていねいな作品の中で、生成りの綾瀬はるかのよさが光った作品でしたね。綾瀬出演作の多い一年でしたが、「ハッピーフライト」がいちばんよかった気がします。

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