【映画2009】つぐない
DVDにて鑑賞。
これまた、劇場で見なくて失敗した作品だ。
すみません。「プライドと偏見」のキーラ・ナイトレー出演、ジョー・ライト監督の新作ということで、そういう世界は嫌いじゃないのだが、映画公開時にそういう気分でないこともあって、パスしてしまった。
英国恋愛映画というくくりだけで、この映画を判断して大損したよ。
「トゥモロー・ワールド」をしのぐ圧倒的な長回しシーンには悶絶した。しかもそれがダンケルク撤退で使われているんですよ(このシーンを作った会社は同じとのこと)。さらに「羅生門」的構成や映画的魔術もふんだんにもりこまれ、映画好きを自認するなら、絶対に見逃してはいけない作品だったのだ。
第二次世界大戦前夜、思春期の少女特有の正義感によって狂わされる人生のドラマだ。キーラ・ナイトレーが出る文芸物として油断していると、たいへんなことになってしまう。
物語は現実と"お話"をおそろしく巧みに構成していて、単なるメロドラマを期待している人には、理解できないところもあるだろうが、すべてを見おわったときに、人称を考えつつ、きちんと反芻すれば、ぞくぞくとした映画的至福に包まれる。
さらに音楽の使い方にはやられた。サウンドと音楽と映像のシンクロも完璧だ。
「君のためなら千回でも」、「霧と砂の家」、「つぐない」などを最近、みたのだが、それぞれ共通する部分もあり、ほんとうに感慨深い。
なによりもキーラ・ナイトレーの口にする英語は耳にするだけで幸せになれる。
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