【映画2009】トワイライト ~初恋~
ワーナーマイカルシネマズ板橋12番スクリーンにてSRD鑑賞。
「眩暈」、「白馬」、「試練」、「格差」、「抑制」など、この手の恋愛映画に必要なものすべてを満遍なく散りばめた作品だ。だが、映画中年にとって見るべきものはひとつだけ。主人公、ベラを演じたクリステン・スチュワートの美しさだ。
クリステン・スチュワートは子役出身で2002年の「パニックルーム」では、ジョディ・フォスターの娘役を演じていたが、なによりも印象深かったのは2007年(日本公開は2008年)の「イントゥ・ザ・ワイルド」だ。
大学卒業後、金、クルマ、家族、すべてを捨てて、アラスカの荒野を目指す主人公が立ち寄ったコミューンで、主人公に惚れる少女の役だった。主人公を一途に思い、トレーラーハウスのベッドに誘うのだが、まだ未成年であることから、主人公は断ってしまう。おれは汚れたおじさんだから、「淫行が怖くてクリステン・スチュワートの据え膳を断るのか、ばかものめ!」と大いに怒ったものだ。
「トワイライト」のクリステン・スチュワートは、「イントゥ・ザ・ワイルド」ほどではないけれど美しく、それを見ているだけで、入場料の元はとれたよ。
アメリカのティーン向けベストセラーを原作にした作品だから、話もティーン向けにわかりやすく作られている。オープニングから主人公のナレーションでアリゾナ州からワシントン州に引っ越した経緯が語られ、中盤でもまとめのナレーションが入るという形だ。まとめはたとえば、こんな感じ。
About three things I was absolutely positive. First, Edward was a vampire. Second, there was a part of him, and I didn't know how dominate that part might be, that thirsted for my blood. And third, I was unconditionally and irrevocably in love with him.
「はっきりしているのはみっつある。ひとつ、エドワードは吸血鬼だ。ふたつ、どのくらいかわからないけど、彼は私の血を飲みたがっている。みっつ、私は、無条件かつ取消不能な形で彼を愛してる」
いやもう、見てればわかることを、わざわざ声に出してまとめなくていいから……。とも、思う。だが、ティーン向けだから、こういうのは必要なのだろう。すべてを登場人物がセリフで説明する日本映画よりは、まだ、こなれているかもしれない。
ベラが学校にいるエドワードが吸血鬼と知るのは、物語の半分くらいだ。そこまでをものすごくていねいに描いている。
まあ、ネタバレになるので、あんまりいわないけど、エドワードとその眷属は、少女恋愛仕様に都合よい設定になっている。いやはや、こんなに都合のいい吸血鬼は滅多にいない。ドラマ「メイちゃんの執事」を見たときに、ずいぶんと都合よい男として、執事を描いているなぁと思ったけれど、この吸血鬼はそれ以上だ。
だって、キスするだけでも欲望が高まって、女の子を吸血鬼にしちゃいそうだうから、セックスなんてとんでもないって話だからね。自分のためにそこまで我慢してくれ、おまけに、大切にあつかいまくってくれるわけだ。その一方ですさまじいスーパーパワーで、彼女を守ってくれるのだから、執事なんてレベルじゃない。また、太陽光線が当たったときの変化には絶句した。
ストーリーも陳腐そのもので、主人公が悪の吸血鬼に襲われる経緯など、あきれるほどご都合主義なのだが、恋愛原理の前には些細な問題なのだろう。まあ、目くじらを立てるようなものじゃないな。おれはクリステン・スチュワートだけで、満足したよ。
キャスト クリステン・スチュワート ロバート・パティンソン エリザベス・リーサー ニッキー・リード ピーター・ファシネリ ジャクソン・ラスボーン キャム・ギガンデット ビリー・バーク アシュレイ・グリーン 他


