【映画2009】ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
ワーナーマイカルシネマズ板橋8番THXスクリーンにてSRD-EX鑑賞。
前作、序を見たあとにこういうことを書いた。
まだ全体の四分の一でありながら、新劇場版は、テレビ版にくらべ、さらに一人称となり、さらに「わかりやすく」なり、さらにわくわくするものとなっている。時代も変わった。おれも変わった。鑑賞後、解題をしているマイミクさんの日記も読んだけれど、そんなにちがう「解釈」はなかった。たぶん、進むであろう方向は楽しみで、12年目の誠実かつ、てれ笑いをしない「リメイク」は好ましく、ああ、この4作を見終わるまでは、死にたくないなと、思えるわけである。
その方向は変わらない。
大人としての意志と決断を見せるシンジ、シンジと私的に会うことを約束するゲンドウ、料理を作るというエピソードで人としての成長を見せるレイとアスカ。全員がテレビシリーズのときよりも成長している。それは「エヴァンゲリオン」が常識となった世界で「ヱヴァンゲリヲン」を再構築したことの成果かもしれない。
迷いがない展開は美しく、そして、恐ろしい。
今回もいろんな人がさまざまに語っている。どれも読んでいておもしろいよね。前作に引き続いて象徴的に世界を覆う"赤い海"と酒船石のごとき日本海洋生態系保存研究機構 や、世界の位相を変化を象徴するかのようなあらたに、27番目のトラックにうつるS-DATなど、ディテールにいたるまで、ていねいな作りにはうれしくなる。
やっぱり、「太陽を盗んだ男」なあたりで、どうしようもなくせつなくなるし、「ウルトラスパーク」が軌道上にあると、見立ての遊びをやっていた子供のころを思い出す。ぼくと同世代の人は見るべき映画だよね。
鬼頭莫宏(「ぼくらの」)デザインの第3使徒など、うれしいサービスも多い。
テレビ版との展開の違いがクローズアップされやすい「破」だけれど、堂々としてゆるぎなく、しっかりした手触りを感じる「エヴァンゲリオン」であった。
キャスト (声の出演) 緒方恵美 林原めぐみ 宮村優子 坂本真綾 三石琴乃 山口由里子 山寺宏一 石田彰 立木文彦 清川元夢 長沢美樹 子安武人 結城比呂 関智一 岩永哲哉 岩男潤子 麦人 他


