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【映画2009】南極料理人

 ワーナーマイカルシネマズ板橋5番スクリーンでDTS鑑賞。

 南極ものはわりと好きで、南極料理人関係では、この映画の原作者の本だけでなく、小堺一機の父親の本なども読んでいたから、企画としてはとても筋のいい映画だと思った。極地という環境はもちろん、地球上で日本から一番遠いところにいる男たちの人間模様はそれだけでも、刺激に満ちている。

 もちろん、いくつか見るべき部分はあり、笑えるところもあるのだが、残念ながら、低調に終わった作品だ。

 南極が好きでたまらない人や、仕事が好きでたまらない人がひとりも出てこないのが、致命的だ。究極の単身赴任としての南極ドーム基地は描かれていても、そこで仕事をすることに喜びを感じる人がいない。仕事をサボる人のほうが圧倒的に多い。

 ペンギンやアザラシがいないのはわかるが、オーロラが出てこない理由がわからない。とにかく南極であるディテール描写が少なすぎるから、大人たちの部室としての「ドームふじ基地」しか見えてこない。

 きたろう演じる気象学者の隊長が、気象観測そっちのけでラーメンをむさぼるというシーンがあるのだが、この隊長が仕事をしているところがまるっきりないから、南極でラーメンを求めるだめ男にしか見えない。笑いの落差が生まれない。

 ある事件をきっかけに堺正人が仕事を放棄するシーンがあるのだが、キャラクター自体に厚みがないから、響いてこない。

   

 ユニコーンの阿部義晴が映画音楽に初挑戦とのことだが、コメディシーンで、いぎたなく笑いを誘う曲があざとすぎて、その曲が流れるたびに帰りたくなってしまう。

 堺雅人をはじめ、役者たちはがんばっている。できあがった料理はおいしそうであるのだけれど、南極にも料理にも愛情が感じられない作品だった。南極で、男で「かもめ食堂」みたいなことをやりたいのもわかるんだけど。

 どうでもいいことだけど、1992年あたりの設定なのに、堺雅人の家には18型くらいの液晶テレビがあって、脱力したよ。ブラウン管は遠くなりにけり。

監督脚本:沖田修一 原作:西村淳 製作:太田和宏/川城和実/春藤忠温/町田智子 プロデューサー:西ヶ谷寿一 ラインプロデューサー:金森保 撮影:芦澤明子 照明:豊見山明長 VE:鏡原圭吾 録音:永口靖 美術:安宅紀史 フードスタイリスト:飯島奈美/樽谷孝子 VFXスーパーバイザー:小田一生 助監督:海野敦 スクリプター:田口良子 編集:佐藤崇 衣装:小林身和子 ヘアメーク:根本佳枝 音楽:阿部義晴 主題歌:ユニコーン 
キャスト 堺雅人 生瀬勝久 きたろう 高良健吾 西田尚美 古舘寛治 黒田大輔 小浜正寛 小出早織 宇梶剛士 嶋田久作 豊原功補 他
※こちらのエントリーもどうぞ。

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コメント

久々に来たら、沢山記事がアップされていて、嬉しいです。

南極料理人、今週、観に行こうかな?って思っていました。
が・・・
なんだか、DVD借りて観ても良いかも?って思えてきました(笑)。
女性としては、男性がスンゴイ!僻地でも頑張って仕事をしている
ところを、観たかったと思います。
でも、やっぱり観に行ってきます。


ごぶさたしています。

こちらのブログに書いていないあいだにも生きて、映画を見たりしていましたよ。

「南極料理人」に関していえば、南極のことをあまりご存じないのであれば、
おもしろいエピソードなどあるとは思います。

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