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【舞台・観劇】TALK LIKE SINGING

 「なにわバタフライN.V」とくらべ、赤坂ACTシアターの「TALK LIKE SINGING」は最悪だ。ニューヨークNew York University’s Skirball Centerで11月13日から22日までワールドプレミアとして公演していた。会場は日本人だらけだったそうだが……。

 香取慎吾は、すべてのことばが歌になってしまうダーロウという男の子役だ。ダイソン(川平慈英)とニモイ(堀内敬子)というふたりの科学者が彼を治療する。ダイソン博士がアメリカの学会に向けて園報告をするという構成になっているので、セリフの半分以上が英語で、舞台袖においた電光掲示板で字幕がでるという構成だ。

 事実上のミュージカルなのに、小西康陽の音楽がいまひとつなのは問題だ。同行したけーむらくんは「バート・バカラックもどき」と評したが、メリハリのない曲ばかりがつづいて、べつにダーロウの会話が歌になったとしてもあんまり説得力がない。

 また、「歌って会話する」病をなんで治療しなければいけないかの理由として、ファーストフードでバイトしてても5秒で終わる注文が15秒かかるくらいのマイナス要素しか見せてくれない。ありがちだけれど、大切にしていた人を喪い、その弔いの場で香取が歌ったことで、みんなを傷つけたという悲喜劇があって、香取本人が治療を受けるくらいの展開があってもいいんだけど、それがない。

 出演している役者は英語もふくめて、みんなよくがんばっているのだけれど、がんばれば、がんばるほど、退屈してしまう。個人的には川平慈英の英語が早口になったときのイントネーションやリダクションが独特に感じられてしまい、馴れなかった。

   

 笑いのポイントも単発のしかけばかりで繋がらないし、どうでもいいことに対して、過剰な説明ばかりで、まだるっこしい。

 客席の大部分はジャニーズファンのお客さんばかりだ。みんな優しいなぁ。最後はスタンディングオベーションまでしていた。つまり学芸会でわが子が頑張っていたから、立ち上がって拍手したのとあまり変わらないスタンディングオベーションだね。英語、よく覚えたなぁ。よく歌って踊れるなぁ。とか、そういう愛情あるファンの拍手である。

 2001年6月の「ヴァンプショウ」以来、三谷幸喜作の芝居はたくさん見たけれど、これがダントツで駄目だった。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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